トム・チヴァースのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『統計でウソをつく法』は昔のアメリカでのこと。こちらは最近のイギリスが舞台。
全22章と細分化されているので読みやすかった。
ただ、数式は使われていないものの読んだだけでは理解できなかったこともある。
コロナ禍で今まで以上に数字を使った報道が増え、この本で得られるような
知識の重要度も増している。
今の日本を舞台に同様の啓蒙本があれば(あるけど私が知らないだけ?)
ジャーナリストのための統計スタイルガイド
1.数字を文脈の中に置く ← その数字の分母は?
2.相対リスクだけでなく絶対リスクも示す
3.自分が記事に書いている研究が先行研究全体の公正な代表かどうかを確認する
←「新しい研究に -
Posted by ブクログ
毎日、ニュースを見聞きすると必ず登場するものがある。それは数字だ。何らかの調査の結果を引用して話題にする。
メディアが取り上げる数字は、人目を引くためにどうしてもキャッチーなものになりがちだ。
メディアというキツネやタヌキにたぶらかされないようにニュースの数字を読もうというのが今回の本だ。
メディアの問題の1つとして、新しい研究論文が発表されたとき、単独ではなく、研究全体の一部として扱う必要があることを理解しているジャーナリストがほとんどいないことと指摘している。
また、論文を発表する側も問題があると指摘している。科学の学術誌が面白い研究結果を発表したがるこ -
Posted by ブクログ
AIは人間の能力を超えられるか?その議論の前に、実はその定義自体が曖昧なことに気が付いてない人が多い。
「人間の能力」がそもそもどういうものか明確に解明されていない。
その状態で、「超える」議論をする点で無理があるのだ。
能力といっても幅は相当に広いと思うが、まずは「脳」で考えてみたらどうなるだろうか。
人間の脳は様々な仕事(タスク)を行う。
「感じる」というのは、生物として本能のような根源的な機能かもしれない。
思考もする。
もちろん記憶に関することもあるし、計算することもある。
想像することだってある訳だから「人間の脳」と一言で言っても、その指し示す先は様々なことがあるのだ。
果たして、そ -
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AIについて考える合理主義者コミュニティを取材して、彼らの考え方を紹介する本。
AIなど新しい技術を熱望しつつも、汎用人工知能の暴走を心配する合理主義者たちの思考や知的運動などについて描く。AIがどうなるかの哲学的&思想的な問題やテーマをそれなりに読みやすく描いたエッセー風読み物。一応筋立てて話が進んでいく。
コンピュータ、AIの加速度的&指数関数的進化によって未来は全く予測できないものになる。これからの数十年、百年後の未来はどうなっているのか。今の世界の延長線上にはない。
効率よくAI雑学を仕入れたい!的なあくせくした人にはやや不向きかも。とはいえ人工知能を語りたいなら押さえておかないと