小浜ユリのレビュー一覧
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ネタバレ6年生になって、いじめられるようになった。はじめはくだらないことだった。それまでいじめられてた女の子がいて、「あの子、ムシしよう」って言うから「そんなのイジメと同じじゃん」って言ったら、いつの間にか私がシカトされてた。それまで仲がよかったみんなが、サーっとひいていって、イジメはだんだんひどくなっていった。靴や体操服を隠されたり、教科書に油性ペンで落書きされたり。でも、私も夢を見るようになった。イジメ主犯格の元親友、麻里ちゃんの教科書を糊でつけたり、体育の時間に跳び箱でヘマさせたり。そしてそれは、次の日ほんとうにおこるのだ!ある日、とうとう私は彫刻刀で麻里ちゃんを刺す夢を見た。そんな、バカな。麻
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「切符」を手にして過去や未来に行く子どもたちのオムニバス。これを読む子どもたちは人生10年ほどしか生きていないのですが、この本では遠い未来や過去に主人公の子どもたちがタイムスリップし、彼らと関わり深い人々の過去や未来を垣間見ます。「むこうがわ」とは過去や未来のことを表しつつも、現在目の前にあることからはわからない、子どもの想像力の「むこうがわ」を表しているようにも思います。この本自身が、子どもたちの想像力を広げる「切符」となり得るのかもしれません。
ただし、この本はそうやすやすと子どもたちを「むこうがわ」に行かせてくれません。何せ、「『切符』を使って過去や未来に行かないと自分と関わりのある人 -
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ネタバレ時を超えてどこかに行けるなら、迷い込んでしまったら・・・どうする?5つの不思議な連作短編集。
押し入れから出たら、知らない家に知らない子ども。でもそこは、同じ家で、時だけが昔にもどっていたのだった。一緒に遊んだ女の子は、実はおばあちゃんだった?!
冒険するつもりが、迷子に。知らない街で出会った、ハンバーガーのおごってくれたおじさんとは・・・。
失敗したことをやりなおせる、時間をさかのぼることができるブレスレット。でも、時間をさかのぼりすぎると大変なことに・・・。
魔女の屋敷ですごした幸せな時間。魔女などいない、優しい家族たちの姿・・・けれどそれは・・・。
会ったことのない本当のお父さんだけど -
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『時間割のむこうがわ』シリーズなのね。
ちょっと頼りない森川先生が担任の6年1組。六人の生徒たちの、ちょっと不思議な連作短編。
「紫音ちゃんとわたし」
やさしかったお友達の、こわいささやき。
「かめきちじいさん」
捨ててしまったカメによく似たおじいさんに会った。
「お母さんは人魚姫」
あたしのお母さんは人魚です。今は海に家出中。
「ぼくはきえたくない」
テニスをやめなかったら、ぼくはあの子になっていた?
「ミズキとアオイの話」
一人多いのは、うちのクラスのいたずらな学級わらし。
「白いありがとう」
学級わらしなんているはずない。いるはずないんだ。