クリストファー・バックリーのレビュー一覧

  • リトル・グリーンメン 〈MJ-12〉の策謀

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦直後の冷戦時代、対ロシア戦略として出発したMJという米政府の秘密組織。1999年現在は、軍事、宇宙科学の予算獲得のため。一般市民にそれとなくUFOの存在を信じさせるため、UFOによる拉致やキャトルミューテーションを演じる組織となっている。今回、ちょっとした気まぐれから、テレビの人気パーソナリティを拉致してしまった。翌年は大統領選挙ということで、大統領も巻き込まれて大騒動。1999年に発表された小説、日本では2021年に翻訳されている。そして、私が読んだのがちょうど四半世紀後の2024年。大統領選挙をめぐるゴタゴタも、UFOに関する情報開示状況もあまり変化がないように思え、古めかしさを感じさせない。一方で、バイアグラ(1998年販売開始)のような時事的な話題もたくさん取り入れられている。バイアグラについては「疲労困憊した女性たちからの講義で、議会はやむなくFDAに販売を禁止させた。現在は闇で高値で取引されている」という、いかにもありそうな注がついていて、25年後の読者を笑わせてくれている。かように、注まで含めた内容が皮肉にあふれていて楽しい。それにしても、なぜ20年以上経って翻訳されたのだろう。

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    2024年11月17日