椿進のレビュー一覧
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超加速経済アフリカ
LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図
著:椿 進
出版社:東洋経済新報社
良書 おもしろかった。それに詳細な数値の裏付けがあるのも、説得力があっていい。
本書のキモは、リープフロッグ(蛙飛び)である。そして、スマホを中心として、驚異的なスピードで、IT化が進展している。アフリカのビジネス書に出合ったという良い意味での衝撃がありました。
余分な投資や、既得権益なしで、最新のビジネスモデルを投入できるのが、リープフロッグである
それは、固定電話を経ずして、スマホが普及するように、いきなり最先端の技術を導入することである。
電柱やケーブルを敷設することなしに、アンテナを立てて、すぐスマホが使えるようになる。
そのスマホを使って、銀行口座がなくても、少額取引ながら、送金や預金などの金融取引ができるようになることだ。そして、それは、各国民に割り振られた、国民背番号(マイナンバー)とも紐づいている
日本では、保険証、免許、パスポートなどいろんな番号はあるけど、マイナンバー1つだけです。
電気が普及しなくても、スマホ+太陽電池+充電器のセットを買うことで、通信だけはできるようになる
そして、アフリカのビジネスの鉄則は、前払いである。スマホもプリペイドである。
巨大なアフリカ、若いアフリカ
アフリカは、南北8000Km、東西7400Km、東京ドバイ間が、7935Km 東京シアトル間、7687Km
面積 3022万平方Km 日本 37万平方Km 80倍、中国、インドの約3倍
中位年齢、19.7歳(日本は48.4歳)、人口構成はピラミッドになっていて、これから生産人口の増加が始まる
乳幼児の死亡率の低下によって、農村で次男、三男が都市に出てくるのが今のアフリカ
中国に負けている日本、アフリカは今中国の時代
中国人 80万~100万、日本人は、7000人 日本の在アフリカ人は、中国の100分の1以下にすぎない
ナイロビ新幹線や、ショッピングモールなどは、中国資本
MーPESA:プリペイド方式の携帯、チャージもでき、送金もでき、現金にも払い戻せる
日本では、法規制のために、払い戻せないので、使いきらなければならない
これまで収税ができなかったアフリカでは、携帯へ課金することで収税ができ、健保の積み立てもである
AI医療遠隔診断
ドローン血液配送
モバイル超音波診断
海外送金無料サービス 銀行では、SWIFTという仕組みがあるのだが、1回あたり40ドルかかる、これでは50ドルを送るに送れない
物流版ウーパー
電子カルテサービス
一人当たりのGDPという指標
1000ドル 公団住宅、スーパーの普及、中古車、バイクの普及、若者の都市への流入
3000ドル 外食の始まり、ショッピングモール、新車、カラーテレビ、クーラー
10000ドル 消費文化
20000ドル 海外旅行
10000ドルに達しているのは、南アのヨハネスブルブ、ボツワナ、リビアです。
いろんな指標がある、妊産婦死亡率、上水道普及率、携帯普及率、電化率、
アフリカ版EU構想
・オールアフリカ アフリカ連合(AU)
・北アフリカ(アラブでもある)
・西アフリカ:ECOWAS
・東アフリカ:EAC
・南部アフリカ:SADC 等各エリアに共同体がある
AfCPTA アフリカ大陸自由貿易協定 要は、段階的にアフリカで関税をなくしましょうという試み
アフリカの大都市
カイロ:エジプト 929万人
ナイロビ:ケニア 439万人
ラゴス:ナイジェリア 1312万人
ヨハネスブルク:南アフリカ 95万人
カサブランカ;モロッコ 356万人
アビジャン:コートジボワール 439万人
キンシャサ:コンゴ 1012万人
ルアンダ:アンゴラ 777万人
ハルツーム:スーダン 263万人
アディスアベバ:エチオピア 327万人
キガリ:ルワンダ 175万人
ダルエスサラーム:タンザニア 436万人
アレクサンドリア:エジプト 510万人
ギザ:エジプト 421万人
イバダン:ナイジェリア 316万人
カノ:ナイジェリア 282万人
参考 東京都 1404 万人
アフリカへの進出モデル
①資源、一次産品の獲得の場
②将来の有望市場の場
③生産拠点
④新たなビジネスモデルの発掘と実証の場
※2015年時点で、アフリカに進出している企業の図がはいっていて、これは、参考になった
目次
アフリカ地図
アフリカの面積と距離
アフリカの一人当たりGDPと人口
時代換算マップ
ケニアと日本の比較
アフリカのネクストユニコーン企業
各企業のアフリカ事業規模推定
アフリカの大型プロジェクト
はじめに
第1章 アフリカは想像以上に大きくて、若い
第2章 アフリカはどんどん豊かになっている
第3章 アフリカはかつて日本が経験した急成長期にある
第4章 アフリカは先端技術が日本より浸透している
第5章 アフリカは医療テック市場が世界で最も熱い
第6章 アフリカは巨大市場になりつつある
第7章 アフリカは日本企業がもったいない状況にある
第8章 アフリカは国内格差がまだまだ大きい
第9章 アフリカは驚くような巨大開発を行っている
第10章 アフリカは4つの進出パターンで勝負する
おわりに
ISBN:9784492212479
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:1800円(本体)
2021年06月10日 発行 -
Posted by ブクログ
勉強になった。所謂アフリカのイメージを良い意味で覆され、この本で初めて知ったことも説明の納得感が高く、スラスラ読み進められた。現在のアフリカの発展度合いも、アフリカならではの課題を解決し続けた結果であり、理にもかなっている。ただし、筆者も同じ気持ちかと思うが、その発展成長に日本の企業や技術が関われていないのが日本人として歯痒い。アフリカにはアフリカの課題や常識があり、当たり前のことをちゃんとやることの大切さと、日本はもっともっと世界から人や情報や資金や企業に来てもらい、真の開国をする必要性を学ぶことができた。
日本人がアフリカ人から学ぶことは多いはずであり、アフリカに行ってみたくなった。 -
Posted by ブクログ
人類の始まりがアフリカならば最後の発展地もアフリカという事になりそう。携帯電話の普及率による医療サポートを始め昭和の日本人がイメージするアフリカは過去のものとなっている事が分かる。ゼロから21世紀の文明をぶち込んで一気にレベルを上げるというのは敗戦国後の日本と同じ様な現象だろう。少し気になるのは中国における経済向上の速度(2024年は不動産バブルが弾けているのも含めて)が早いのを見るにアフリカも相当早く駆け上がりそう。その次は南極なのか火星なのかそれとも…。
あと読んでいて歯痒いのは日本の進出の遅れ。中国韓国は流石に聡い。今後アフリカに関わっていきたいと考えされる一冊。 -
Posted by ブクログ
日本人が思っているアフリカのイメージを覆す本
アフリカには新幹線が走り、日本と同程度の暮らしをしている人もいる。若く先進国のような規制が少ないアフリカはリープフロッグ現象で電子マネーや再エネの普及が先進国よりも早かったり、有力ベンチャー企業の実験場となっていたりする。
また、アフリカの国々や都市の経済成長段階を日本の時代ごとの経済レベルに合わせたグラフがあり、どの段階の国でどのようなものが必要とされるのかがわかっている日本にとっては進出しやすい環境でもある。
・アフリカのティア1都市 カイロ、ナイロビ、ラゴス、ヨハネスブルグ
・アフリカのティア2都市 アディスアベバ、ダルエスサラーム、キガリ、アグラ、アビジャン、カサブランカ、ルアンダ
・アフリカへの4つの進出パターン
①資源獲得の場として ②将来の有望な市場として ③生産拠点として ④新たなビジネスモデルの発掘と実証の場として -
Posted by ブクログ
星の数ほどあるインド本の中でも、インド進出支援をビジネスとして手掛けている難波氏の本書は、構成がビジネスパーソン向きで非常に良い。他の書籍でもよくマクロ経済や財閥あたりは触れられるが、スタートアップ企業が個別のサービスへの理解と共に語られるし、インフラ投資の大きさ触れる時も単にマクロではなく、具体のガス普及状況やデリーの鉄道状況、ムンバイで難波さんが使っているメトロの様子と一緒に語られる。不動産市場の説明も、実際の家を取材しているからすごい。
ようは、体験とデータのバランスがよく、インド事業担当である私の立場からしても、そうそう、こう言う情報があるといいんだよ、という部分に手が届くようにできている。日系のインドM&A状況に関する説明など、まさにそういう章である。ビジネスパーソンだから、ビジネスパーソンが知りたいことが分かっている。本書はそういう本だ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ感想
3択クイズ形式で話が進むので読みやすい。勉強になった。
今後急成長するのは分かるが、人口が減少に転じた時、GDP1万ドルの壁、60年後の高齢化問題など先進国が抱える問題が後追いで絶対やってくる。そんなに先のことを気にしすぎても仕方ないがw
あらすじ
・圧倒的に若い平均年齢、生産年齢割合が高い時期が続く。生産年齢割合は経済の発展と比例
・スマホが普及。中国製
・経済規模は東南アジアとほぼ同じ
・アフリカは中国と同じ価格帯なので、中国のゼネコンが席巻。安くて納期も守る
・M-PESAは通話料をチャージしてあらゆる支払いに利用できる。送金やローンも組める。もはや銀行いらず
・AIドクターの遠隔診療で医療の効率化が実現
・TikTokのようなVskitが流行っている。動画再生で稼ぐのではなく、ECに繋げて稼いでいる。中国では主流。
・既得権益者がいないのでイノベーションのスピードが早い
・ヘルスケア関連のベンチャーが多い
・家電業界も欧米→日本→韓国→中国と変わりつつある。
・アフリカは中国が最大の貿易相手国。国連などでも世論を味方につけれる
・アフリカ版EUであるアフリカ連合AU -
Posted by ブクログ
アフリカ大陸は、人工ボーナスの恩恵を目一杯受け、ビジネスの成長拡大戦略が可能な、最後のフロンティア。日本の高度成長期と同じ生活水準の地域もあれば、レジャーやファッションといった消費活動が当たり前になっている成長地域もある。
ただし、日本の高度経済成長期と、成長過程が少し異なる場面もあって驚いた。例えば、サバンナやジャングルの原住民が、電気ガス水道の無い環境なのに、全員スマホを所持し電子決済を行っている。この写真はとてもシュール。
マダコ漁、煮込料理、ヘアファッションに着目して大成功している日本企業の事例紹介も興味深かった。
ちなみに各章冒頭に出てくる「アフリカのファクトフルネスのクイズ」私は殆ど間違えた。「未開の地」というアフリカへの偏見は捨てるべき。中国やインドを超える勢いで成長する、激アツ地域である。