椿進のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
勉強になった。所謂アフリカのイメージを良い意味で覆され、この本で初めて知ったことも説明の納得感が高く、スラスラ読み進められた。現在のアフリカの発展度合いも、アフリカならではの課題を解決し続けた結果であり、理にもかなっている。ただし、筆者も同じ気持ちかと思うが、その発展成長に日本の企業や技術が関われていないのが日本人として歯痒い。アフリカにはアフリカの課題や常識があり、当たり前のことをちゃんとやることの大切さと、日本はもっともっと世界から人や情報や資金や企業に来てもらい、真の開国をする必要性を学ぶことができた。
日本人がアフリカ人から学ぶことは多いはずであり、アフリカに行ってみたくなった。 -
Posted by ブクログ
人類の始まりがアフリカならば最後の発展地もアフリカという事になりそう。携帯電話の普及率による医療サポートを始め昭和の日本人がイメージするアフリカは過去のものとなっている事が分かる。ゼロから21世紀の文明をぶち込んで一気にレベルを上げるというのは敗戦国後の日本と同じ様な現象だろう。少し気になるのは中国における経済向上の速度(2024年は不動産バブルが弾けているのも含めて)が早いのを見るにアフリカも相当早く駆け上がりそう。その次は南極なのか火星なのかそれとも…。
あと読んでいて歯痒いのは日本の進出の遅れ。中国韓国は流石に聡い。今後アフリカに関わっていきたいと考えされる一冊。 -
Posted by ブクログ
日本人が思っているアフリカのイメージを覆す本
アフリカには新幹線が走り、日本と同程度の暮らしをしている人もいる。若く先進国のような規制が少ないアフリカはリープフロッグ現象で電子マネーや再エネの普及が先進国よりも早かったり、有力ベンチャー企業の実験場となっていたりする。
また、アフリカの国々や都市の経済成長段階を日本の時代ごとの経済レベルに合わせたグラフがあり、どの段階の国でどのようなものが必要とされるのかがわかっている日本にとっては進出しやすい環境でもある。
・アフリカのティア1都市 カイロ、ナイロビ、ラゴス、ヨハネスブルグ
・アフリカのティア2都市 アディスアベバ、ダルエスサラーム、キガリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
3択クイズ形式で話が進むので読みやすい。勉強になった。
今後急成長するのは分かるが、人口が減少に転じた時、GDP1万ドルの壁、60年後の高齢化問題など先進国が抱える問題が後追いで絶対やってくる。そんなに先のことを気にしすぎても仕方ないがw
あらすじ
・圧倒的に若い平均年齢、生産年齢割合が高い時期が続く。生産年齢割合は経済の発展と比例
・スマホが普及。中国製
・経済規模は東南アジアとほぼ同じ
・アフリカは中国と同じ価格帯なので、中国のゼネコンが席巻。安くて納期も守る
・M-PESAは通話料をチャージしてあらゆる支払いに利用できる。送金やローンも組める。もはや銀行いらず
・AIドクターの -
Posted by ブクログ
アフリカ大陸は、人工ボーナスの恩恵を目一杯受け、ビジネスの成長拡大戦略が可能な、最後のフロンティア。日本の高度成長期と同じ生活水準の地域もあれば、レジャーやファッションといった消費活動が当たり前になっている成長地域もある。
ただし、日本の高度経済成長期と、成長過程が少し異なる場面もあって驚いた。例えば、サバンナやジャングルの原住民が、電気ガス水道の無い環境なのに、全員スマホを所持し電子決済を行っている。この写真はとてもシュール。
マダコ漁、煮込料理、ヘアファッションに着目して大成功している日本企業の事例紹介も興味深かった。
ちなみに各章冒頭に出てくる「アフリカのファクトフルネスのクイズ」私は殆 -
Posted by ブクログ
アフリカのイメージを覆してくれた良書
日本には高度成長時代の成功事例がある、一方でここ30年の成長できていないのも事実。
人口減少がいかに大事な問題かを考えさせられる。
また、かつてアフリカには日本企業が進出したもののそれを韓国、中国が大きく凌駕し、大きな勢力を作っているのは驚きでもあった。中国のパワー、国家戦略の強さを感じるとともに、日本ももう少し何か出来ないものかとモドカシイ気持ちにもなる。
せめて、私は、筆者お勧めでもあるナイロビ、サファリリゾートに将来一度は行って、人類の先祖の地でエネルギーをもろうことをしてビジネスを考えてみたい~
当たり前が当たり前でないからこそ出来ることが -
Posted by ブクログ
【感想】
アフリカには貧困や飢餓が蔓延しているのではないだろうか?大統領が国を私物化し、紛争や民族浄化といった政治的動乱が相次いでいるのではないだろうか?国土のほとんどは砂か森で、気温はとても暑く、未だに農作物を主要産品として外貨を稼いでいるのではないだろうか?
本書は、そうしたアフリカへの偏見を「ファクトフルネス」を使って解消していく書である。
アフリカが急成長する様子は「Leapfrog」と例えられる。蛙飛びのことだ。これは、新興国が先進国の技術を取り入れることで、通常の段階的な進化を一段飛ばしし、一気に最先端に上り詰めるという意味である。
わかりやすいのは通信技術だ。中国やアフリカな