あらすじ
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!”
この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!
◆ 15分以内に輸血用血液バッグを運ぶドローン
◆ 銀行口座がなくてもキャッシュレス決済
◆ どんな田舎でも受診できるAI医療診断
◆ 東アフリカ主要国の首都を結ぶ高速鉄道
◆ 西アフリカのドバイを造る2000億円プロジェクト
ほかにも、爆発的な人口増加、平均年齢19歳、テック系スタートアップの躍進、キャッシュレス化率90%、新幹線の開通、ショッピングモールの登場など、まだまだ驚きの事実があります。
本書を読めば、アフリカのイメージがきっと一変します。アフリカは、かつて日本や中国、インドが歩んできた道を、加速度をつけて突き進んでいるのです。最先端のテックビジネスが社会実装され、近未来のビジネス地図がまさに今、書き換えられようとしているのです。
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Posted by ブクログ
超加速経済アフリカ
LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図
著:椿 進
出版社:東洋経済新報社
良書 おもしろかった。それに詳細な数値の裏付けがあるのも、説得力があっていい。
本書のキモは、リープフロッグ(蛙飛び)である。そして、スマホを中心として、驚異的なスピードで、IT化が進展している。アフリカのビジネス書に出合ったという良い意味での衝撃がありました。
余分な投資や、既得権益なしで、最新のビジネスモデルを投入できるのが、リープフロッグである
それは、固定電話を経ずして、スマホが普及するように、いきなり最先端の技術を導入することである。
電柱やケーブルを敷設することなしに、アンテナを立てて、すぐスマホが使えるようになる。
そのスマホを使って、銀行口座がなくても、少額取引ながら、送金や預金などの金融取引ができるようになることだ。そして、それは、各国民に割り振られた、国民背番号(マイナンバー)とも紐づいている
日本では、保険証、免許、パスポートなどいろんな番号はあるけど、マイナンバー1つだけです。
電気が普及しなくても、スマホ+太陽電池+充電器のセットを買うことで、通信だけはできるようになる
そして、アフリカのビジネスの鉄則は、前払いである。スマホもプリペイドである。
巨大なアフリカ、若いアフリカ
アフリカは、南北8000Km、東西7400Km、東京ドバイ間が、7935Km 東京シアトル間、7687Km
面積 3022万平方Km 日本 37万平方Km 80倍、中国、インドの約3倍
中位年齢、19.7歳(日本は48.4歳)、人口構成はピラミッドになっていて、これから生産人口の増加が始まる
乳幼児の死亡率の低下によって、農村で次男、三男が都市に出てくるのが今のアフリカ
中国に負けている日本、アフリカは今中国の時代
中国人 80万~100万、日本人は、7000人 日本の在アフリカ人は、中国の100分の1以下にすぎない
ナイロビ新幹線や、ショッピングモールなどは、中国資本
MーPESA:プリペイド方式の携帯、チャージもでき、送金もでき、現金にも払い戻せる
日本では、法規制のために、払い戻せないので、使いきらなければならない
これまで収税ができなかったアフリカでは、携帯へ課金することで収税ができ、健保の積み立てもである
AI医療遠隔診断
ドローン血液配送
モバイル超音波診断
海外送金無料サービス 銀行では、SWIFTという仕組みがあるのだが、1回あたり40ドルかかる、これでは50ドルを送るに送れない
物流版ウーパー
電子カルテサービス
一人当たりのGDPという指標
1000ドル 公団住宅、スーパーの普及、中古車、バイクの普及、若者の都市への流入
3000ドル 外食の始まり、ショッピングモール、新車、カラーテレビ、クーラー
10000ドル 消費文化
20000ドル 海外旅行
10000ドルに達しているのは、南アのヨハネスブルブ、ボツワナ、リビアです。
いろんな指標がある、妊産婦死亡率、上水道普及率、携帯普及率、電化率、
アフリカ版EU構想
・オールアフリカ アフリカ連合(AU)
・北アフリカ(アラブでもある)
・西アフリカ:ECOWAS
・東アフリカ:EAC
・南部アフリカ:SADC 等各エリアに共同体がある
AfCPTA アフリカ大陸自由貿易協定 要は、段階的にアフリカで関税をなくしましょうという試み
アフリカの大都市
カイロ:エジプト 929万人
ナイロビ:ケニア 439万人
ラゴス:ナイジェリア 1312万人
ヨハネスブルク:南アフリカ 95万人
カサブランカ;モロッコ 356万人
アビジャン:コートジボワール 439万人
キンシャサ:コンゴ 1012万人
ルアンダ:アンゴラ 777万人
ハルツーム:スーダン 263万人
アディスアベバ:エチオピア 327万人
キガリ:ルワンダ 175万人
ダルエスサラーム:タンザニア 436万人
アレクサンドリア:エジプト 510万人
ギザ:エジプト 421万人
イバダン:ナイジェリア 316万人
カノ:ナイジェリア 282万人
参考 東京都 1404 万人
アフリカへの進出モデル
①資源、一次産品の獲得の場
②将来の有望市場の場
③生産拠点
④新たなビジネスモデルの発掘と実証の場
※2015年時点で、アフリカに進出している企業の図がはいっていて、これは、参考になった
目次
アフリカ地図
アフリカの面積と距離
アフリカの一人当たりGDPと人口
時代換算マップ
ケニアと日本の比較
アフリカのネクストユニコーン企業
各企業のアフリカ事業規模推定
アフリカの大型プロジェクト
はじめに
第1章 アフリカは想像以上に大きくて、若い
第2章 アフリカはどんどん豊かになっている
第3章 アフリカはかつて日本が経験した急成長期にある
第4章 アフリカは先端技術が日本より浸透している
第5章 アフリカは医療テック市場が世界で最も熱い
第6章 アフリカは巨大市場になりつつある
第7章 アフリカは日本企業がもったいない状況にある
第8章 アフリカは国内格差がまだまだ大きい
第9章 アフリカは驚くような巨大開発を行っている
第10章 アフリカは4つの進出パターンで勝負する
おわりに
ISBN:9784492212479
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:1800円(本体)
2021年06月10日 発行
Posted by ブクログ
四年前くらいに出版され、少し遅れて読んだ感はあるが、全体のここ最近のアフリカ経済をしっかりと学ぶことができた。
自分の想像してたアフリカより、よっぽど進んでいて、またビジネスチャンスなどが豊富な場所なんだと実感。
ファクトフルネスみたいな構造で読みやすかったです。
Posted by ブクログ
□問い:アフリカで新進技術が一足飛びに普及するのはなぜか?
□答え: 既存インフラや既得権益者などが少ないため
□所感:
・中田敦彦のYoutubeチャンネルで紹介されて
いたのがきっかけで手にとった
・
Posted by ブクログ
勉強になった。所謂アフリカのイメージを良い意味で覆され、この本で初めて知ったことも説明の納得感が高く、スラスラ読み進められた。現在のアフリカの発展度合いも、アフリカならではの課題を解決し続けた結果であり、理にもかなっている。ただし、筆者も同じ気持ちかと思うが、その発展成長に日本の企業や技術が関われていないのが日本人として歯痒い。アフリカにはアフリカの課題や常識があり、当たり前のことをちゃんとやることの大切さと、日本はもっともっと世界から人や情報や資金や企業に来てもらい、真の開国をする必要性を学ぶことができた。
日本人がアフリカ人から学ぶことは多いはずであり、アフリカに行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
人類の始まりがアフリカならば最後の発展地もアフリカという事になりそう。携帯電話の普及率による医療サポートを始め昭和の日本人がイメージするアフリカは過去のものとなっている事が分かる。ゼロから21世紀の文明をぶち込んで一気にレベルを上げるというのは敗戦国後の日本と同じ様な現象だろう。少し気になるのは中国における経済向上の速度(2024年は不動産バブルが弾けているのも含めて)が早いのを見るにアフリカも相当早く駆け上がりそう。その次は南極なのか火星なのかそれとも…。
あと読んでいて歯痒いのは日本の進出の遅れ。中国韓国は流石に聡い。今後アフリカに関わっていきたいと考えされる一冊。
Posted by ブクログ
日本人が思っているアフリカのイメージを覆す本
アフリカには新幹線が走り、日本と同程度の暮らしをしている人もいる。若く先進国のような規制が少ないアフリカはリープフロッグ現象で電子マネーや再エネの普及が先進国よりも早かったり、有力ベンチャー企業の実験場となっていたりする。
また、アフリカの国々や都市の経済成長段階を日本の時代ごとの経済レベルに合わせたグラフがあり、どの段階の国でどのようなものが必要とされるのかがわかっている日本にとっては進出しやすい環境でもある。
・アフリカのティア1都市 カイロ、ナイロビ、ラゴス、ヨハネスブルグ
・アフリカのティア2都市 アディスアベバ、ダルエスサラーム、キガリ、アグラ、アビジャン、カサブランカ、ルアンダ
・アフリカへの4つの進出パターン
①資源獲得の場として ②将来の有望な市場として ③生産拠点として ④新たなビジネスモデルの発掘と実証の場として
Posted by ブクログ
自分の思ってるアフリカと実際のアフリカが全然違って面白かった!
リープフロッグがたくさんのところで起きていて、銀行口座を持っている人は少ないけど送金サービスは日本より発達してるとか、知らないことがたくさんあった。
ルワンダ、行ってみたい。
Posted by ブクログ
アフリカの事がよく分かる本だった。新しいビジネスの仕方も載っていて、「なるほどアフリカならでは」だと思わされる事が多くて、とても面白かった。遅れているからこそのアドバンテージは、かつての明治期の日本と同じだと思った。
Posted by ブクログ
自分のアフリカの認識がひたすらアップデートされていくのを感じれて、少し感動しながら読み進めた。ぜひ一度アフリカに行ってこの目で色々見てみたい。
最も心に残ったのは、レガシーがないからこそ、先進国が作った新しいモデルの実証の場としてアフリカは最良であるという点。
21世紀はアフリカの世紀やな。
Posted by ブクログ
Audible にて。
アフリカのイメージが固定観念だったと思い知らされる、とても面白い本。
スマホの普及率が100%を超えていること、アフリカの女性が髪にかける月額が日本人と変わらないことに驚いた。
Posted by ブクログ
アフリカの実情がデータでわかりやすく書かれていた。
TVなどから偏った情報を得てしまう私たちが抱きがちなアフリカへのイメージが覆される1冊だった。
日本が高度経済成長期から辿ってきた歩みを、今のアフリカが遅れて辿っている。
今後大きな成長が見込めるアフリカだが、中国や韓国に覇権を握られている。
過去の日本の経験を活かして、現地のニーズに合わせたビジネスを展開すればまだ逆転の余地はある。
その為には実際にアフリカへ行って暮らしてみること。そこから、何をすべきか感じるとるべきとのこと。
若いうちにアフリカへ行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
感想
3択クイズ形式で話が進むので読みやすい。勉強になった。
今後急成長するのは分かるが、人口が減少に転じた時、GDP1万ドルの壁、60年後の高齢化問題など先進国が抱える問題が後追いで絶対やってくる。そんなに先のことを気にしすぎても仕方ないがw
あらすじ
・圧倒的に若い平均年齢、生産年齢割合が高い時期が続く。生産年齢割合は経済の発展と比例
・スマホが普及。中国製
・経済規模は東南アジアとほぼ同じ
・アフリカは中国と同じ価格帯なので、中国のゼネコンが席巻。安くて納期も守る
・M-PESAは通話料をチャージしてあらゆる支払いに利用できる。送金やローンも組める。もはや銀行いらず
・AIドクターの遠隔診療で医療の効率化が実現
・TikTokのようなVskitが流行っている。動画再生で稼ぐのではなく、ECに繋げて稼いでいる。中国では主流。
・既得権益者がいないのでイノベーションのスピードが早い
・ヘルスケア関連のベンチャーが多い
・家電業界も欧米→日本→韓国→中国と変わりつつある。
・アフリカは中国が最大の貿易相手国。国連などでも世論を味方につけれる
・アフリカ版EUであるアフリカ連合AU
Posted by ブクログ
アフリカ大陸は、人工ボーナスの恩恵を目一杯受け、ビジネスの成長拡大戦略が可能な、最後のフロンティア。日本の高度成長期と同じ生活水準の地域もあれば、レジャーやファッションといった消費活動が当たり前になっている成長地域もある。
ただし、日本の高度経済成長期と、成長過程が少し異なる場面もあって驚いた。例えば、サバンナやジャングルの原住民が、電気ガス水道の無い環境なのに、全員スマホを所持し電子決済を行っている。この写真はとてもシュール。
マダコ漁、煮込料理、ヘアファッションに着目して大成功している日本企業の事例紹介も興味深かった。
ちなみに各章冒頭に出てくる「アフリカのファクトフルネスのクイズ」私は殆ど間違えた。「未開の地」というアフリカへの偏見は捨てるべき。中国やインドを超える勢いで成長する、激アツ地域である。
Posted by ブクログ
アフリカの実情を全くわかっていないことを嫌というほど痛感するとともに、ここまで進化していることに驚きと興奮を感じました。
抑えるべきは、カイロ(エジプト)・ナイロビ(ケニア)・ラゴス(ナイジェリア)・ヨハネスブルグ(南アフリカ)の四大都市。
個人的に興味があったのは、スマホ一つでのフルバンキングサービス(M-PESA)が普及しているケニア、「西アフリカにドバイを造る」計画のナイジェリアあたりです。
Posted by ブクログ
アフリカ特化型ファクトフルネスといった趣の一冊。(ファクトフルネスという言葉は本文中でも何度も出現しているため、まさにそこを指向した一冊なのだろう)
現在のアフリカを切り取り、地域ごとにフォーカスして紹介されるビジネス事情自体も興味深いのだが、80年代や90年代に起きていたことが面白い。
Posted by ブクログ
アフリカのイメージを覆してくれた良書
日本には高度成長時代の成功事例がある、一方でここ30年の成長できていないのも事実。
人口減少がいかに大事な問題かを考えさせられる。
また、かつてアフリカには日本企業が進出したもののそれを韓国、中国が大きく凌駕し、大きな勢力を作っているのは驚きでもあった。中国のパワー、国家戦略の強さを感じるとともに、日本ももう少し何か出来ないものかとモドカシイ気持ちにもなる。
せめて、私は、筆者お勧めでもあるナイロビ、サファリリゾートに将来一度は行って、人類の先祖の地でエネルギーをもろうことをしてビジネスを考えてみたい~
当たり前が当たり前でないからこそ出来ることがあるはず、この言葉は、アフリカに限らず日本にいても当てはまることかと。大事。大事。
Posted by ブクログ
オーディブルで拝聴。多くの人に聴いてほしい。
いろいろ衝撃を受けた。頭の中から脳を広げられた感じ。視野の広さも視座の高さも違うなぁと感心させられた。
製造業で感じる「後出し有利な感じ」が、世界でも起きているなぁと。一度”できあがる”と、それを破壊して新しくしていくのは難しい。
アフリカに行ってみたくなるし、ビジネスがしてみたくなる一冊。
Posted by ブクログ
【感想】
アフリカには貧困や飢餓が蔓延しているのではないだろうか?大統領が国を私物化し、紛争や民族浄化といった政治的動乱が相次いでいるのではないだろうか?国土のほとんどは砂か森で、気温はとても暑く、未だに農作物を主要産品として外貨を稼いでいるのではないだろうか?
本書は、そうしたアフリカへの偏見を「ファクトフルネス」を使って解消していく書である。
アフリカが急成長する様子は「Leapfrog」と例えられる。蛙飛びのことだ。これは、新興国が先進国の技術を取り入れることで、通常の段階的な進化を一段飛ばしし、一気に最先端に上り詰めるという意味である。
わかりやすいのは通信技術だ。中国やアフリカなどでは、電話回線や光ファイバーといった固定回線が整備される前に4G、5G技術が導入されたため、固定電話はないものの、携帯電話普及率は113%もの高さになっている。また銀行口座を開設している人は少ないが、スマホで支払い・送金・出金が可能になるキャリアサービスが登場したため、日本よりもキャッシュレス化が進んでいるという。このような例がアフリカ式「Leapfrog」の特徴であり、他にも電子カルテやドローン技術など、既存インフラによる「型」が定まっていないがゆえ、特定の分野でイノベーションが超加速している。
その多くは中国のインフラ投資を受けての成長だ。もはや右を向いても左を向いても中国、と言わんばかりに中国製品や中国主導のプロジェクトが進行しているのがアフリカなのだ。
そして、筆者はこの現象を「日本がすでに通ってきた道」と位置づけ、「日本は自国で起こったことを復習し、アフリカでビジネスをもっと推し進めていくべきだ」と述べている。
その理由がとても面白い。なぜなら、アジアでもアフリカでも、世界のどの国であっても、一人当たりGDPの増大と社会的変化が似たパターンを辿るからだ。
一人当たりGDPが1,000ドルを超すと、中所得者向けの公団住宅を国が整備し始め、都市のインフラづくりが本格化してくる。ショッピングモールの開業が始まり、地方から若者が続々と都市に流入してくる。これが3,000ドルを超すと、今度は外食産業が発達する。バーガーキングやスタバなどの外国のチェーン店が進出するようになり、交通の便が発達することで大型ショッピングモールがオープンしはじめる。そして1万ドルを超えると、消費文化の多様化が起こる。必需品だけでなく贅沢品やファッションにお金を使い始める。海外旅行ブームが起こるのもこのころからだ。中国人観光客がこぞって日本に来たのは、まさにこの1万ドルラインを超えたからだった(実際には都市の住人のほうが早く1万ドルに達するため、これからは地方の人間が日本にやってくるという)。
そして、これはまさに日本が通ってきた道に他ならない。日本人は1,000ドル、3,000ドル、1万ドルを超えたときに何が起き、何を欲していたかを経験している。ここに日本の「チャンス」があるというわけだ。
――どの国でも3,000ドル、都市で1万ドルまでは行ける。そして一足先に3,000ドル、1万ドル、2万ドルをこの50年で体験してきた日本人は、実は、どのタイミングで何が起きるかを、よくわかっているはずなのです。ファッション雑誌を出すのであれば、どのタイミングなのか。1万ドルなら、どんなものが必要とされるのか。そうした経験やノウハウを、もっと活かすべきです。
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とかくアフリカは未だ貧乏であり、汚職が酷いと思われがちである。実際に汚職が蔓延している国もあるのだが、昔よりもずっとクリーンになっている。そもそも、国が真っ当に発展すればそれに比例して悪事は少なくなっていくものだ。それに、汚職は政治家や警察組織、資源開発会社といった既得権益者のコミュニティのほうが多い。テック関係の市場は相当に若いため、ゼロからでも十分に立ち上がりやすいとのことだ。
アフリカの背景やアフリカ全土で進んでいるイノベーションを簡単に紹介する本書。図が多いためイメージが膨らみやすく、内容も専門的になりすぎずにとても分かりやすい。「アフリカへの偏見」を改めるには非常にいい書だと思った。
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【まとめ】
1 アフリカ・ファクトフルネス
・アフリカの広さは米国の3倍、日本の80倍。
・アフリカ全土の中位年齢は19.7歳という若さ。
・2050年には25億人の人口になると予想される。
・アフリカのおよそ半分ぐらいの人は、電気のない家に住んでいる。しかし、ソーラー充電方式や店頭での都度充電方式のプリペイドケータイ(中国製)が人気であり、携帯電話普及率は113%。
・M-PESAというキャリアアプリを使えば、「送金・決済・預金・ローン」という銀行の機能をすべて利用できる。スマホさえあれば銀行いらず。
・アフリカの売上高1000億円企業の数は約400社。産業構造は、第二次産業が少なく第三次産業が拡大している。
・アフリカでは飢餓より肥満の方が深刻化。
・所得水準や水道普及率など、アフリカの多くの地域は、日本の70年代に近い状態にある。
・インフラに関しては、一帯一路構想により中国が圧倒的なシェアを持っている。中国の物価水準とアフリカの物価水準は同じぐらいであり、かつ中国企業は納期を守り、現地で量をこなすので技術力もどんどん上がっている。
・中国は2017年時点で約30兆円をアフリカに投資している。これは日本の年間の国内インフラ投資規模と同じ規模。
・tiktokなどの動画アプリには、配信で商品を紹介し、そこから買ってもらえたらアフィリエイトが得られるという仕組みがある。世界ではこちらが主流になりつつあり、アフリカでもVskitという動画アプリが人気。
・格差は依然として大きい。ケニアの大卒の初任給(月給)は350ドルだが、ブルーワーカ―の日給は3~5ドル。
2 アフリカの医療テック
●Flare
民間の救急車配車プラットフォーム。アフリカではほとんどの国で公的な救急車サービスの仕組みがないため、病院などが所有している救急車をネットワーク化し、配車プラットフォームを構築している。
●LifeBank
血液専門デリバリーサービス。ナイジェリアの都市部で血液デリバリーを展開。アフリカには公的な血液バンクがないため、複数の小規模血液バンクと病院をつなげ、365日24時間、温度管理をしてバイクでデリバリーをしている。
●Helium Health
電子カルテ。ローカルで販売されている薬やローカルの保険会社と患者をマッチングさせ、200を超える医療機関にデータを提供している。
3 アフリカでの日本企業の存在感
今、アフリカに進出している日本企業は約500社、拠点は約800ある。日本人の数は約7500人。昔はもっと人がいたが、1980-1990年にかけての資源価格低迷による低成長が続き、日本企業の多くは撤退していた。
2000年代に入ると中国の資源爆買、インフラ投資により急成長していく。
現在は再び日本企業の進出が続いている。メインは自動車。中古車天国のアフリカでは日本車の人気が高いからだ。
日本からはFOB(本船渡し)ベースで20万円以上の車が28万4000台アフリカに送られている(2015年)。20万円以下を入れると40-50万台。スバルの日本での年間新車販売台数が約13万台(2019年)なので、その2〜3倍は販売されていることになる。
BE FORWARDという日本車のネット直販会社は、年商約500億円規模になっている。
4 アフリカへの進出パターン
①資源や一次産品などの獲得の場として進出する
②将来の有望市場として進出する
③生産拠点として進出する
④新たなビジネスモデルの発掘と実証の場として進出する
今アフリカで成功しているビジネスは、先進国とアフリカとの「当たり前」の差を認識し、アフリカならではのニーズに気づき、それを商品化・サービス化しているものだ。日本は自身の経済成長の過程から、1960年〜80年代で起きたこと、そして「当たり前」が段階的に変わっていくことを知っている。その仕組みを再度アフリカで作れれば勝機があるだろう。
Posted by ブクログ
アフリカがとても有望な市場であることがよくわかった。それなのに日本人はほとんど出かけていない。その代わりに中国人と韓国人が大量に進出している。
日本は少子高齢化だから経済が停滞しているのではない。意欲がないのだ。どんなに有望な市場を目の前にしても、情熱がわかないのだ。
Posted by ブクログ
我々がほとんど情報を持っていないアフリカのことを分かりやすく説明してくれる。キャッシュレス、バンキング、遠隔医療、電気はなくとも皆スマホは持っている、当たり前だと思っていたものが無い、既得権益や規制で縛られていないので無限の可能性ある、中国に多額の借金、M-PESA、3000ドル、10000ドルラインの経済の変化、しかし彼らは貧しくても不幸せではない、人の幸せはお金では測れない、国が成長するためには政治的リーダーシップ必要等知らないことを理解出来た。ケニアには是非行ってみたい。
Posted by ブクログ
アフリカ版『FACT FULLNESS』。若干ポジショントークに寄っているところはあると思うが、概ね有益な内容だった。
特に熱いスタートアップが複数紹介されており、示唆を与えてくれる。
「近年、先進国のベンチャー界では、研究開発を先進国で行い商用サービスを最初にアフリカでローンチするというモデルが主になっている。アフリカはレガシーが少なく先進のサービスを普及させるのに障害がないからである。」
Posted by ブクログ
一括りにアフリカ=治安悪い/発展途上国というイメージしていましたが、国毎に特色もあり、また将来有望な市場であることが分かりました。本書ではアフリカ地域で成功したビジネス事例がいくつも紹介されていましたがら、読んでいてなるほどと思ったのは、アフリカは「新たなビジネスモデルの発掘と実証の場」としてビジネスチャンスがあるということ。日本含めた先進国のように規制や既得権益でがんじがらめになっていないため、実証データが多く必要な領域では、大きな可能性を秘めているという視点は非常に新鮮でした。
Posted by ブクログ
ジンバブエは1mmも出てこない!笑
それだけこの国経済は衰退している…w
ただ他のアフリカの国々はちゃんと発展しているんだなぁと確認できた。アフリカを知らない人たちが読んだら結構イメージ変わるんだろうなぁと。
ルワンダ、ケニア、ナイジェリアあたりを訪れてみたいなあ。
早く日本は開国して、アフリカ人も含めてちゃんと呼び込まないとまずいよ〜と思っています。
ジンバブエ人はまあまあ真面目でいい人多いよ〜
Posted by ブクログ
・アフリカは電気がないエリアが未だあるが、そんな地域にもスマホが普及している
・アフリカで成功している日本企業は2つ
【カネカ】
ウィッグ用素材のカネカロン、不燃性
アフリカの女性はヘアスタイルがアイデンティティの一つ
美容院で一から作るほど
【味の素】
味の素が出汁?のような使われ方をしている。
5g/pacなど小売が主流
・アフリカは中国資本で溢れている(8兆/年)
・鉄道、インフラなど大半が中国資本による
(一帯一路の一環)
・資源を抑えること、国連におけるアフリカ票を確保すること、アフリカで港湾を抑えること、経済的(物価レベル)に貿易しやすいことが理由
・日本の9割は輸入タコ。アフリカ産(モロッコ、モーリタニア)
・これら西岸の大西洋沖がタコ養殖に向いており、
日本人が養殖を教えて輸入を始めた
・養殖船の船外機はヤマハ発動機がトップシェア
・西アフリカ(ラゴス)にドバイを作るプロジェクト「エコ・アトランティック」が進んでいる
Posted by ブクログ
タイトル通り、アフリカの経済は現在急成長している。
現地で法人を持っている著者が語る、あまり日本人が理解していないアフリカのFACTFULNESS。
ただ、アフリカ経済の急成長の裏には中国の経済支援(金貸し)が動いていて、中国の一帯一路構想の影が垣間見れた。