滝本誠のレビュー一覧

  • アート・スピリット

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    「美術館のある国が、すなわち芸術的な国というわけではない。だが、芸術の魂があれば、美術館には貴重な作品があふれるだろう。さらによいのは、創作の喜びが生まれることだ。芸術は均衡、秩序、相対的な価値観、成長の法則、簡潔な生活に向かおうとする──それは関係するすべての人びとにとって幸せなことである。  芸術を学ぼうとする人びとの苦労は並大抵のものではない。それに向きあう勇気とスタミナをもつ人はめったにいない。いろいろな意味で、孤立することを覚悟しなければいけない。人は共感を求め、仲間をほしがるものである。一人でいるよりも、仲間といるほうがずっと楽だ。だが、一人になって初めて、人は自分をよく知り、成長

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    2025年06月23日
  • アート・スピリット

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    twitterのjackさんの記事に載ってた本。まだ最初の10ページしか見てないけどアツすぎてやばい。

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    2013年12月01日
  • アート・スピリット

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    なぜ一世紀近くも翻訳されなかったのか。ヘンライ氏の文章はまるで読む絵画である。「自分らしさにおいては誰もが巨匠」と説き、表現への情熱が芸術を生む。塊(マッス)という構図において形体や線、色すべては表現欲求を満たすために疎かにされるものではないと力強く語りかける。

    プレゼンの参考のために読んだが、技術を身に付けると表現が巧くなるのではなく、表現したいものがあるからこそ技術を習得するのだ、という言葉はなるほどと思わされた。当たり前だが忘れがちなのはソフトを使いこなしても本当に伝えたいものでなければ何の意味もないということ。

    なお本書はヘンライ氏の手紙や講義を集めたもので、全体を通して多少散漫な

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    2013年02月22日
  • アート・スピリット

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    美術家を志す人の為の自己啓発本。

    すごい、すごいです。私が美術大学浪人時代1年悩み続けた絵画と私のありかたの問題とその答えが、本書では最初の方のほんの数行でまとめられてたりしました。
    もっと早く出会いたかったですが当時の私が本書の言いたいことをどれだけ理解できたかは難しいと思ったり。

    あとがきの話の中にデヴィット・リンチのことが少しだけ入っててそれだけでも一人で大喜びしてしまいました。
    少しでも巨匠と同じものに触れたい気持ちでしょうね。

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    2013年01月30日
  • アート・スピリット

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    パンチラインのツルベ打ち。
    美術の本だけど、もっと普遍的な見方をすれば
    今でも十分通用する。下手な自己啓発よりも濃厚。

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    2012年12月09日
  • アート・スピリット

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    絵画を描くにあたっての、方法や技術を導入として、
    絵画という表現を、
    いかにしてモデルやモチーフを目で見てとり、
    いかにして表現すべき線や球体や色彩を駆使して、
    いかにして自分という媒体を通じて表現するのか、

    技術はもとより、自分の魂や本性さえも
    表現の手段や前提であると気付かされた。

    自分の起こす表現や、そもそもの生き方や
    常日頃の考え方に、何かしらのきっかけが必ず見つかると思う。
    美術や芸術を志す人だけでなく、あらゆる人に読んでほしい。

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    2012年11月05日
  • アート・スピリット

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    たくさんのアーティストを育てたというロバート・ヘンライの言葉を集めた本。本を読むとき心に響いた箇所に付箋を貼り、あとで書きとめたりしているのだが、今回は早々に断念した。付箋を貼る箇所が多すぎる。
    力強い数々の言葉は揺れ動いている若い魂の栄養となり、そのあとの人生をずっと支え続けた事だろう。
    この人から直接教えを受けられた人々は幸運だと思う。けれどこの世には本というものがあり、見ぬ世の人を師とすることも出来るのだ。まことにありがたい。

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    2012年08月10日
  • アート・スピリット

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    画学生への指南書。でもこれは、芸術を志す者すべてに向けられた言葉であると思う。
    芸術は、とても個人的な感性という少しあやふやなところのあるものの上に成り立っている。それは芸術を志す者の心をくじかせる原因ともなる。でも。
    ここで強く、「でも」と言いたい。それでも芸術を志向したい自分がここにいるのだ。そしてこの本は、その勇気をくれる。

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    2012年05月21日
  • アート・スピリット

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    まっとうなことを熱く語ってくれる。
    わかってたはずだけど忘れちゃうこと、揺らいじゃうことを呼び覚ます。
    体系だった本じゃないけどそれゆえの強さがある。

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    2012年04月29日
  • アート・スピリット

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    大分時間がかかったけれど読み終わった。
    美術史は全くわからないし、正直著者も知らなかったりする。
    美術的な技巧に関する記述については、率直に言って素養がないのでわからなかったが、著者の、世界の見方、あるいは"スピリット"というのは、必ずしも画家ではなくても通じるところがあると思う。
    著者自身、「型にはまったものだけが芸術といわれるのはどうか」という疑問を投げかけている。一事が万事、この調子である(笑)
    原書の刊行は、1923年。
    初の邦訳が2011年。
    どうしてこの本が、90年もの間、邦訳で出なかったのか、不思議に感じる。
    美術を学ぶ人にとってどうかは正直わからないけれど、

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    2012年04月14日
  • アート・スピリット

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    美術について特に興味があるわけでも、知識があるわけでも無いので、著者が教え子に語っているスケッチや色の塗り方など技術できなことについては読んでいてもいまいちピンと来なかった。
    しかし、著者が教え子に語る言葉は情熱的で読んでいると少しやる気をもらったような気がした。

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    2011年11月07日
  • アート・スピリット

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    アメリカのアート学生のバイブルとされる本だが、絵画についての構図と構成の重要性、「部分は構成の一部として捉えるべき」といったアドバイスは、アート以外の自分の仕事にも当てはまりそうで興味深く読んだ。
    長らく名著とされているが、それだけメッセージの熱さに普遍的に刺さるものがあるということだろう。
    シンプルな装丁も素晴らしく、まさしく書棚に飾っておきたい1冊。

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    2025年11月06日
  • アート・スピリット

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    デイビッドリンチの本「大きい魚をつかまえよう」にこの本が出てきて、とても影響を受けたとのことで読んだ。

    本人が書いた本ではなく、授業を受けていた生徒とかが書き留めていた彼の言葉集
    なので、具体的に「色彩とは〜」「背景とは〜」と話している時もあるし、一文だけの名言のようなのが並べてあるところもある。

    「あらゆる人間の中に芸術家がいる」ことがもっと広まるべきである/よき絵は良い人生からとれる果実のようなものである/画家が感じ、思っていることは何らかの形で絵筆にあらわれる。世界の何者もそれを妨げられない/独創性は絶対にあるものであり、むしろ振り払おうと思ってもできない/芸術の源流や動機は個人の思

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    2025年04月28日
  • アート・スピリット

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    Twitter創業者のジャック・ドーシーがYcombinatorでのプレゼンの時に紹介した2冊のうちの1冊。

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    2015年06月01日
  • アート・スピリット

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    ヘンライ先生白熱教室。
    著者はアメリカ19~20世紀の画家、教師。
    多くの有名アーチストに影響を与え、アメリカでは今だに読み続けられているバイブルのような本らしい。
    内容は具象絵画に関してではあるが、とても具体的、かつ本質的。今でも通用することが多い。
    伝えたいことを持っているかどうか、それを表現するための画面構成が重要であることを繰り返し述べているのが印象的。
    また、自分自身の表現を徹底して追求せよとも。
    アートを学ぼうと思う人にはおススメ。
    先生が叱咤激励してくれる。
    ただ、このようにな勉強をすれば、アートで食べていけるようになるという話ではなく、先生自身が副業を勧めているのにちょっと笑え

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    2014年04月29日
  • アート・スピリット

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     ロバート・ヘンライは画家だし、アート・スピリットは主として画家を目指す若者へ宛てられた手紙のように思う。
     同時に。
     ロバート・ヘンライは教師で、アート・スピリットは絵画に限らず何らかの自己表現を目指す人にとっての指南書のよう。

     穏やかで力強い語り口は、励みになります。

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    2013年03月14日
  • アート・スピリット

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    90年近く前、1923年に刊行され、すぐさま若き芸術家たちにとってのバイブルとなり今もアメリカでは読まれている古典的名著とのこと。美術講義録をまとめた芸術指南書なので技術的な解説部分は美術に疎い自分にとってはピンとこないものの、大部分が人や物事の本質をつく言葉で、芸術の枠も時代も超えて、良い意味で説教されたような気分。芸術家はカッコイイ。

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    2012年02月22日
  • アート・スピリット

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    デヴィッド・リンチやキース・ヘリングらも愛読したという芸術指南書。原書は1920年代に発行されているというのだから、いままで邦訳されていなかったのが不思議なくらいだ。

    肝心の中身はというと、芸術指南書というよりは人生哲学書と言った方が適切かもしれない。絵画だけにとらわれず、彫刻・写真・詩など、あらゆるジャンルの芸術に通じるものがある。見方によっては芸術の枠を飛び出し、仕事や人生一般にも関連する。

    いくつかの手紙や講義ノートを寄せ集めて出版された本であるため、ヘンライの述べていることはいくぶん重複するが、その主義主張は一環している。

    「芸術を学ぶ者は最初から巨匠であるべきだ。つまり、自分ら

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    2012年01月05日
  • アート・スピリット

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    スケッチをする自身にとって、実践的な一面もあり、有益な本。本書の中に綴られる(実際に語りかけてくる)一言一言は、アートとは何かを教えてくれる。美しくおさめるのでなく、印象を、彼が本書の中で「音楽」と語るインスピレーションの源泉をそこに記録する事であると。アートとは何か、直前に読んだアイの本とも連ねて、巨匠達が同様の言葉を語っていた。

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    2012年01月04日
  • アート・スピリット

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    芸術指南書として読み継がれている本らしいけど、芸術におけるさまざまな視点から一貫して自己教育について書かれていると感じた。自分自身からの学びが重要であると。個人はどうしたって“私”からでしかありえないのだから、そのスタートはもっともだ。
    モチーフ(動機)があってこそ、全体は意味をなす。そして、見ることをおろそかにせず、営みをよく観察すること。それなくして技法ばかりを追い求めても、つまらないものにしかならない。芸術に限らずあらゆることに共通することだろう。
    「自分自身の正直な感情を大切にし、見過ごさないこと。」
    自らの想像力を信頼してこそ、幸福、叡智に触れることができるのだ。
    何度でも読み返した

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    2011年10月06日