康永秀生のレビュー一覧

  • すべての医療は「不確実」である

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    EBM
    診療ガイドライン
    人はいずれ死ぬ。いずれガンにかかる
    そんなとこを気にするよりもQOLを考える。
    QOL向上のためには今から健康に気をつけるべきだ

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    2019年03月18日
  • すべての医療は「不確実」である

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    臨床医から臨床疫学の研究医に転じ、長年にわたってEBM(根拠に基づいた医療)を研究してきた著者による一般向けの解説書。内容も分かりやすく、かつ、面白いが、何よりも、専門家としての知識・経験に裏付けられた確固たる物言いが小気味いい。実際の人となりは知らないが、自信に溢れているように感じる。もちろん、個々の医療については、著者が言うとおりに不確実であり、個別診断の場で自信満々に対応されるとは思えないが、様々なデータを用いて統計処理し、特定の疾病に対して特定の診療が効果が認められるか、認められるとしてどの程度のものか、といった医学的根拠を背景に、例えば代替医療やトクホなどにきっぱりと否定的意見を言えるのは、その見解が科学的正当性に裏付けられているからだろう。
    予防接種の副作用など、センセーショナルに取り上げられる報道に左右されず、科学的根拠に基づく医療がもっと行われるよう、著者にはもっと発言してほしいし、本書も多くの人に読まれるとよい。

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    2019年01月06日
  • すべての医療は「不確実」である

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    文字通り、医療は「不確実」であり、俗説に対して異を唱えるもの。

    医師が書いたもので、内容的に面白みはないが、その分確実に信用できる感じ。

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    2019年11月16日
  • すべての医療は「不確実」である

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    疫学の立場からの現代医療論。医療が万能でなく、それは将来にわたってもそうであるということは頷ける。が、同時にエビデンスが明らかでない医療行為は断固として認めない、というスタンスのようだ。最後のところには違和感あり。

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    2019年05月26日
  • すべての医療は「不確実」である

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    最新の科学的根拠を応用・実践して行われる医療のことを、科学的根拠に基づく医療(evidence based medicine)という。

    「これさえ食べていれば」の罠
    ベーコン二切れを我慢すべきか?
    食事と健康の関係に意外性を求めるべきではない。「◯◯だけ食べて健康に」とか「△△というスーパーフード」といったお手軽な情報は、ほぼ無意味である。

    かぜに抗菌薬はむしろ有害
    抗菌薬は抗生物質ともいう。かぜはウィルス感染が主な原因である。抗菌薬は細菌には効果があるが、ウィルスには効果がない。つまり基本的にかぜには抗菌薬は無効である。

    普通の人がビタミンCを常時摂取しても、かぜの予防には効果がないことが明らかにされている。

    「トクホ」は要注意
    略
    トクホや機能性表示食品は病気の人々を対象にしていないという大前提がある。
    略
    医薬品のような大きな効果はない。

    グルコサミンに効果なし
    グルコサミンはアミノ酸の一種であり、関節の中に存在している。昔から健康食品として販売されているが、グルコサミンを経口摂取しても、関節の痛みを軽減する効果はないし、関節疾患の予防効果もない。

    CTによる被曝量は胸部X線の百倍

    がんはかかると覚悟せよ
    略
    家族であることを直接の原因として発生するがんは、がんの全体の約五%に過ぎない。

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    2019年04月13日
  • すべての医療は「不確実」である

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    医師の人達からは、同様の意見をずっと聞いてきたが、データを元にエビデンスに基づく説明が素晴らしい。
    ただ、結局メディア情報による誤った医療を信じる人には、本書は届かないだろうが。

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    2019年04月09日
  • すべての医療は「不確実」である

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    最近、がん患者とやらになった。
    家族はもちろんそれを知っているし、職場にも伏せてはおけない。
    だから、最近、こういう本を人前で読むのに、ちょっと気を遣う。
    周囲の人に、私が不安になっていると思わせてしまうのではないか、と。

    筆者は臨床疫学の専門家。
    臨床医学とは、患者の臨床データを集め、統計処理を施し、より確実な医療を探索する学問。
    そして、その立場から出された命題が、書名でもある「医療は不確実なものである」ということだったのだが。
    センセーショナルに見えるこの命題も、現代の医学でさえほとんどの病気の原因が不明であり、医療の効果になぜ個人差があるのかを説明できないのが現実だというから、納得せざるを得ない。
    実際、自分の癌は再発するのかは、きっと私の主治医も、手術が終わって数か月の今の時点では何とも言えないわけで、身をもって医療の不確実性を味わったことになるのだろう。

    この本のキーワードは、EBM(科学的根拠に基づく医療)。
    患者の診療に最新かつ最良の科学的根拠に基づくのと同時に、患者の意向と臨床能力を統合して行う医療だという。
    ここで目を引くのは「患者の意向」。
    医師は専門的な見地から、治療法を提示するが、それを受け入れるかは患者だということ。
    自分自身、手術直後、再発を予防するための再手術を提案され、手術のメリット、デメリットの説明を受け、選ぶことになった。
    手術しないことを選んだのだが、正直、正しかったのか今一つ自信がない。
    先日、首の血管からの人工透析を断って、透析再開の意向ももらしつつも、再開されることなくそのまま亡くなったという患者さんのことがニュースになった。
    体の苦痛から、意思が揺れ動くことは、自分のこととしても想像できる。
    患者の意向を尊重してもらえることは、間違いなくすばらしいことだ。
    でも、患者として自己決定が十全にできるのかは、とても難しいと思う。
    最後に頼るべきものは自分の治癒力ーとしても、そこまで自立した患者になれるかどうか。

    で、患者としてどうあるべきかを考えるヒントを与えてくれた本書には感謝するが、やはり当事者として割り切れないのが、統計から割り出した事実と、患者の現実とのギャップ。
    私は手術前に、おそらく良性腫瘍と言われていた。
    もちろん、悪性である可能性も告げられていたし、切って病理検査をしてみないとわからないことは納得している。
    同じようなケースのうち、「まれにがんのこともある」と書いてある本もあったのだが、その「まれ」なケースに当たってしまったわけだ。
    確定した病名をググったら、国立がんセンターの希少がんセンターのページにつながってしまったほど。
    統計的に、つまり、ある症状の患者の何パーセントの確率で○○病だ、と言われることと、当事者の感覚は全く違う。
    当事者にとっては、0か100かとしてしか存在しない。
    5年生存率なる、やはり統計的な数値があるけれど、これとどう付き合ったらいいか、いまだにモヤモヤしている。

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    2019年03月25日
  • すべての医療は「不確実」である

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    地道な研究を続け、科学的根拠(エビデンス)に基づく医療を人々に提供することで、病の苦しみを少しでも取り除きたいという筆者の思いの詰まった良書です。

    しかし、現実的にはTVや週刊誌の軽い報道に負けてしまい、正確な情報が伝わらない。
    誤った選択が健康を害したり、寿命を縮めることを認識しないといけません。

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    2019年01月27日
  • 健康の経済学

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    タイトルは硬いが、納得のできる内容をわかりやすく説明してくれる。
    果たして健康診断はどれを受ければいいのか、どうしたら薬漬け医療から脱出できるのか、セルフメディケーションは本当に有効なのか、救急車有料化論、フリーアクセスは本当に患者のためになっているのかなど、それぞれが納得の展開となっている。

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    2018年06月23日
  • 健康の経済学

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    経済の観点から医療を取り巻く様々な問題を考える。少子高齢化が急速に進行するこの国の現状を考えると、政治の票集めや感情論に流されること無く、冷静な議論が必要なのは明白なはず。そのために持つべき1つの視点だと感じた。

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    2020年12月31日
  • すべての医療は「不確実」である

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    健康状態は個々人によって異なり、どんな病気、それに対する医療行為にも絶対は無い。例えばよく聞く「あなたの余命はあと何年です」というのは、あくまで中央値を示しており、自分自身にそれが当てはまるとは限らない。そんな医療の不確実性をロジカルに解説しているのが本作。エビデンスベースで認められた医療は厳格な科学的検証に支えられており、その為にプロフェッショナルたちは日々努力を積み重ねている。一方で、巷ではお手軽なエセ医療が広まり、無知な人々はそれに飛びついてしまう…。これからの時代、一人ひとりが自分たちの健康に責任ある行動を取るべきだが、その前提となるリテラシーをまず高める必要があるだろう。まえがき・あとがきからは、そうした社会の実情を変えていきたいと願う著者の熱意を感じた。

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    2020年03月03日