堀井美香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元TBSアナウンサーで、今はフリーアナウンサーである堀井美香さんが書いた話の聴き方指南の本。
「聴きポジ(聴き手のポジション)」となると、話し手に対して受け身の立場をイメージするが、積極的に聴きポジをとり相槌や質問で話を展開させることで、会話の主導権を握ることもできるという。
会話の中でキーワードを掘り下げて質問し話を展開していくという方法はやってみようと思った。
また、話を聴きながら仮説を立ててそれを質問してみるという方法が紹介されていた。仮説を立てるのは話の内容を受け止めていると相手に伝えることにもなる。仮に仮説が間違えたとしても、話し手には、話の内容を理解しようとしている聴き手の気 -
Posted by ブクログ
50歳でTBSのアナウンサーを辞めて、フリーランスになるってすごい事。よく決心したなぁー、よほど準備をしたり、それなりに自分なりの道筋があらかた決まっていたからか、と思ったら、キリの良い50歳で退社してみようって、何も構想もなかったなんて。でもだからこそ、おもしろいようにあっちに行ったりこっちに行ったり。「蒔き直しはいつでもできる。でも、自分に与えられた時間がもう有限なことも知っている。だからその先を急ぐのではなく、一日一日にしおりを挟んでいこう。今見るものをしっかり記憶に刻もう。」この文章がすごく気に入りました。時間が有限だという事をいつから意識するようになったのだろう。そう思うと若い頃の何
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Posted by ブクログ
ネタバレ驚いた、著者の本気に。
「Over the sun」でのお馬鹿なトークとは、まるで異なる、ガチな朗読術。 いや、「術」というテクニックなんてものじゃなく、人生をかけてる感がハンパない。
ブレスの長さで情景の距離感を表すとか、「し」の発声の種類を使いこなすとか、そんなノウハウは当然語られるとは思っていたけれど、そんなコテサキの話じゃなかった。
冒頭、いきなり「朗読の間は人生で埋める」と先輩アナウンサーからの教えからはじまり、『蜘蛛の糸』の章では、
「タイトルを読むだけで、自分の人生の見方、人生に抱く観念までもをさらすことになる」
とまで語る著者。
おいそれと朗読なんてできたも