【感想・ネタバレ】音読教室 現役アナウンサーが教える教科書を読んで言葉を楽しむテクニックのレビュー

あらすじ

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齋藤孝先生推薦!
TBSラジオでも話題!

語彙力・読解力向上
親子コミュニケーション不足解消
感受性や想像力を育む

「こんなにしつこく解説されたら、誰でもうまくなっちゃう!?」

『ごんぎつね』『蜘蛛の糸』『雨ニモマケズ』を題材に
ナレーションの名手が、具体的な読み方を徹底解説!


著者より

読むことが好きで、読む仕事をたくさんさせていただく中で、全ての読みには法則があることに気づきました。

私たちアナウンサーは、わかりやすく伝えるための読みの技術を身につけます。

ニュースでは主観を入れず平坦に読みながら、かつ内容を伝える技術が求められます。
声に表情のある声優さん、感情を乗せてふくよかに表現される俳優さんの読みとアナウンサーの読みは違うものかもしれません。

ただ、私が多くのナレーションを担当する中で無意識に使っていたテクニック。
朗読のレッスンを受ける中で「情景が見えるように」「俯瞰で読んで」などのアドバイスをどう音声に変換していったか。
その理屈や、ロジックを一度自分なりに整理をしたいという思いがありました。

この本では「ごんぎつね」「蜘蛛の糸」「雨ニモマケズ」という馴染みのある物語を読みながら、その法則を解いていきたいと思います。

ぜひ、音読や朗読、文章を声に出して読むときの参考にしてみてください。


<目次>
【読みはじめる前に】
音読をすることの効果
音読をするポイント
1章 ごんぎつね
2章 蜘蛛の糸
3章 雨ニモマケズ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

Podcastのラジオからアナウンサーの堀井美香さんを知って、最近本を出されたとのことで読んだ。

いや〜すごい。もちろん発声の仕方とかも書かれていてそれも超一流のものなんだけど、
わたしがそれよりも凄いと思ったのは、情景の分析が深く芯を捉えていること。

ごんぎつねなんてもう国語の先生越えの解剖。
ごんは周りの音にすぐ反応してしまうとか、茂平のお友達の心情変化とか、なるほど確かにそういう風に書かれている…って感心しながら読んだ。
蜘蛛の糸にしても、この心情描写は現状・仮定・結論が繰り返されている、とか文章の構造にまで言及している。

堀井さんの朗読・ナレーションの技術は、この素晴らしい読解力と両輪で磨き上げられてきたんだな〜。

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2021年09月18日

Posted by ブクログ

音読教室は、私が通ってみたいスクールのひとつ。東京に帰ったらチャレンジしようと思う。小説や絵本をこれだけゆっくり、又自分の人生観をのせながら読めることに魅力を感じる。特に、ごんぎつねは改めて読むと発見が沢山あった。もう1度、自分の中のごんや兵十のキャラクターや感情を考え直したい。

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2021年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本の読み聞かせがうまくなると良いな…という軽い気持ちで読み始めたのですが、読み進めてみて驚いた。音読ってここまで深い行為なのかと。

一音入魂、同じ「ごはん」でも炊き立てのご飯と二日目のご飯では発声の仕方が違う。堀井さんにとって、音読というのはただ声を出して読むということではない。本を通じて立ち上がった頭の中の情景を伝える、感想文や感想画みたいな表現の一種だと感じた。

良い意味でとにかくしつこく、テキストをスルメのように味わっている。特にごんぎつねの読み込みは圧巻。自分の読書がいかに上滑りになっているかというのも痛感した。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

プロのナレーションとはこんなに深いのか、と驚いた。ごんぎつねの最初の音、「ご」ひとつにもこんなにもこだわりがあるとは。情景や心情を読み取りその後の展開を考えて声の出し方や高低発音の仕方を変えているなんて考えもしなかった。堀井さんのナレーションを改めて聞かせていただき、ちょっと真似してみようと思った。

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2021年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 驚いた、著者の本気に。
「Over the sun」でのお馬鹿なトークとは、まるで異なる、ガチな朗読術。 いや、「術」というテクニックなんてものじゃなく、人生をかけてる感がハンパない。

 ブレスの長さで情景の距離感を表すとか、「し」の発声の種類を使いこなすとか、そんなノウハウは当然語られるとは思っていたけれど、そんなコテサキの話じゃなかった。

 冒頭、いきなり「朗読の間は人生で埋める」と先輩アナウンサーからの教えからはじまり、『蜘蛛の糸』の章では、

「タイトルを読むだけで、自分の人生の見方、人生に抱く観念までもをさらすことになる」

 とまで語る著者。

 おいそれと朗読なんてできたもんじゃない、と恐れおののいた。本気の書だ。

 惜しむらくは、教材として使用した三題(「ごんぎつね」「蜘蛛の糸」「アメニモマケズ」)のどれかひとつだけでよいので、出版社がQRコード等でリンクを張って、著者自身がこの本で語っている解説に沿って読んでいる実例を、音として聴けるようになっていればよかった。
 ことばでは、語り尽くせない部分も少なからずあったので(☆ひとつ減じた理由)。

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2021年04月27日

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