ぼそっと池井多のレビュー一覧

  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    よくこれだけのインタビューをされ、纏められたものだなと。
    対話形式の本は、あまり好きでないのだけど、この内容の場合はこの方式が活きてくる。もっというなら、翻訳ではなくで彼らが使ったオリジナルの文を読んでみたい気すらする。

    さて、中身だけど、まぁ、ひきこもりという生き方は、時代を先取りしてるなと思いますね。
    偏っていて、極端で、弱くても生きていける。ひきこもれるコストが小さくなって、効率よく自分を守れる形にできて、かつ長生きできる。一人がいいと言いながら、インターネットなどを通してフィルターバブルを駆使して、繋がることもできる。そういう形に収まるべくしてそうなってるのだなぁ。

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    2023年11月12日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    ネタバレ

    日本人が世界中で突出して多人数いることは確かですが、著者は、フランス、中国、アメリカ、アルゼンチン、インド、イタリア、パナマ、スウェーデン、バングラデシュ、フィリピン、カメルーン、北朝鮮、ベルギー、スイス、アラブ諸国、マグレブ地方等の、今や世界中で存在を確認。

    そうした世界中のひきこもりたちにとっての、インターネットを通じたコスモポリタニズムな地下奎ネットワークで「世界ひきこもり機構」(Global Hiikoomri Organization)GHOとというページをフェイスブックに開設。加入者は全世界で583人-22年11月15日時点

    本書は、「ふつうの人」ではなく、「世界中のひきこもり

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    2022年11月17日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    題名はちょっとコミカルだが副題で中和し、中身を正確に、かつ適正に表している。引きこもりと言う言葉の印象がかなり変わった。と言うか知らな過ぎた。
    どうやら本当に世界中にいる様子だが、どんな社会であれ適応者と非適応者に別れるのは必然だと考えれば、不思議でも何でもない。
    色々と興味深く読めた。

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    2021年06月26日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    ネタバレ

    全編、ひきこもりをしている/していた人のインタビューないし手記で占められている。圧巻。
    時に内容は重い話も多いのだけれど、ひきこもりという共通項のあるやり取りのためか、言葉は滑らかに進む。
    人種や貧富、性別に関係なく、その状態になりえる…というのは、新鮮な学びだった。

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    2025年11月23日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    ひきこもりは経済的に豊かな国にしか生じない現象と捉えられがちだけど、本書を読むと、発展途上国にだってひきこもりはいるということがよく分かる。

    すごいと思ったのは、自分も半分ひきこもりみたいなもの、というわりに世界中の当事者とコンタクトを取る著者の実行力。著者のひきこもり観とは異なる考えの人たちも公平に収録していて、ひきこもりの幅広い実態をありのままに読んでもらおうという意図が感じられた。また、彼/彼女らとのやりとりを通じて著者自身が自分を再発見していく場面もあって惹き込まれた。

    ユニークな発想で編まれた良書。

    【まとめ】

    Q1. ひきこもりを許容できるほどの経済的な余裕がある先進国にし

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    2023年09月07日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    HIKIKOMORIという言葉がフランスでそのまま使われていることに驚き。

    日本では「扶養家族」があり、生活保護にしても、まずは「家族」が援助できないのか、という話になりますが、フランスは個人に対して国から手当が出る、というのも家族の負担がなくていいように思いました。

    日本社会は生きにくいと思うことも少なくないけれど、世界中どこでも社会に適応できない人はいるのだと、当たり前かもしれませんが、再認識。

    「フィリピンは外向的な人間が多いお国柄だから、そういう環境でひきこもりでいるのは難しいんだ」
    など、それぞれどの国の人も、その性格は国民性としてひとくくりにはできない、というのも、改めて気付

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    2022年04月26日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    面白かった。選択としての引きこもり。生きている事の実感、働くこと。ふつうのひとがお金を稼ぐ事で自身の価値を見出すなら、お金に価値を感じない人間にとって価値を示す方法とは?人に言われるまま、世間に流されて身体を壊して働くよりも、賢い選択をした人たちとも言える。ひきこもりは一概に社会のせいとも、心のせいとも言えない。本人が納得できれば他人がとやかく悪いものと決めつけるものではない。

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    2021年06月07日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    「ひきこもり」と言ってもいろいろな人がいて、著者のような「そとこもり」もひきこもりの中に入るなら、ひきこもりよりひきこもりみたいな「普通の人」はたくさんいるような気がする。現在のネット上で世界中の人と繋がっている著者は、やはり「普通の人」よりひきこもりでないような気がする。
    コロナ禍でオンラインが対面と完全に同等と扱われるようになり、この先も今以上にずっと進んでいくなら、ひきこもりは標準となり、著者は先駆者ではないか。
    自分で書いていながら、そもそも「ひきこもり」の定義がわからなくなってきた。私の方がひきこもりのような気がする。

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    2021年02月08日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    想像はしていましたが
    これほど… とは
    「ひきこもり」
    絶対的少数者の人たちとして
    以前から 気になっている人たちです

    「ひきこもり」と自称されている
    何人かの人の手記は読んだことがありましたが
    どの人たちのものも「……」で
    最後まで読み終えたことはありませんでした

    著者の「ぼそっと」さんも
    書かれておられますが
    この時代(インターネットが普及した)だからこそ
    成り立った一冊ですね


    私(著者)が「ふつうの人むではなく、ひきこもりだからこそできたインタビューの数々である。インタビューと言えば聞こえはいいが、要するにひきこもり同士のおしゃべりにすぎない。     「あとがき」から

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    2021年01月26日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    国や人種、宗教も問わずひきこもりはいる。
    “うちこもり””そとこもり””ガチこもり”などひきこもりにも多様性があるらしい。
    世界のひきこもり当事者たちの貴重なインタビュー集。

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    2023年04月03日
  • 世界のひきこもり 地下茎コスモポリタニズムの出現

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    いろんな人がいたけど、結局は他人のことはその人自身にしかわからないんだろうなってことで落ち着きました。

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    2022年02月06日