1980年代から2010年代へとストーリーが進んでいく。コミュニケーションの手段は手書き文字からSNSへと変遷していく過程に、この30年程度のテクノロジーの発達が驚異的であることをひしひしと感じた。時代は移ろってもパリの街並みは変わらず美しいということが伝わる情景描写が巧みであった。セーヌ河、エッフェル塔、シャンゼリゼ‥‥。いつかこの街並みを歩いてみたい。
人生における残酷さと希望の両方を存分に堪能できた。「人生におけるあやまちの半分は行動の欠如、半分は性急さによる」この文章が、この作品を一言で表現しているのだと思う。