フランク・マルテラのレビュー一覧

  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フィンランド人の幸福についてはほとんど触れていない。タイトルと内容は全く合っていない。でも中世に神学が学ばれていた時代から科学重視の時代を経て、幸福の意味が変わっていった過程は興味深かった。
    - 幸福を求めるために人生を犠牲にするな。人生はプロジェクトすると、幸福を得るために人生が手段になってしまう。人生を生きるのではなく、何かを得るために人生を利用しない。
    - 決して人から奪えないもの:人間の自由。おかれた状況でどう生きるかはその人の自由。
    - 自分のことを自分で決めたいというのは人間の根源的な欲求。自分らしく生きられた時に自分の人生に価値を見出せる。
    - 子どもの望むこと:「自分のために多

    0
    2025年07月26日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とてもいい本だったが、タイトル通りの内容でないことは指摘しておきます。
    原題は「a wonderful life:insights on finding a meaningful existence」
    直訳すると「素晴らしい人生:意味のある存在を見つけるための洞察」
    フィンランドに関係する内容はほとんど記載されていません。

    人生の意味はあるのかという問いは割りと最近の問い。
    これまでの宗教などによる超越的なものが前提の社会では、人生の意味があることが前提だった。
    その呪縛から放たれた現代では、自分で人生の意味を見つけないといけない。

    人生に意味や価値を与えるのは自分自身である。

    ロマン主

    0
    2023年07月24日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    幸せについて本気出して考えてみる前に読むことをおすすめします。ありがちな「幸せになれます本」とは違って、たった一つの考え方に偏らず、哲学、歴史、宗教、科学、文学、映画、社会、心理、あらゆるリファレンスを総動員して、人そのものを見つめた上で、生き方の提案をしている。はじめてこういう本を読む人は、一度では納得できないかもしれない。しかしこれを出発点にして人生を旅すれば、いつかどこかで、ああそういうことか、と思える日が来るに違いない。そう確信できる内容だった。
    たとえ人間にとって、意志がもたらす影響は小さかったとしても、刺激に反応するだけの生命機械ではない存在と信じて自らを変えながら、いまこの瞬間の

    0
    2021年06月07日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人生の意味には2つあり、普遍的なものと個人的なものに分けられる。普遍的なものの追求の先には答えはないという事。自分の人生の意義を深めることが大切であり、世で娑婆の中で生きる事なのだと理解した。

    人は隣人のために生きなくてはならない。それが自分のために生きることなのだ(セネカの手紙紀元前65年)
    紀元前から人間は「人のために」生きることの大切さに気付いていた。ということ。

    人生の意味という壮大な命題に右往左往する前に、今の自分にできることを、自分の意思で、人生の意義を深める生き方をしたい。と思う

    0
    2021年06月04日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    フィンランド人は全然関係なかったけど、それを除いて良い本だった。
    人生の意味を追い求めることについて。長い歴史で考えると、古い時代は宗教の力が強かったり、天災や災いなどは神や悪魔の仕業で我々ではどうすることもできないみたいな考えが当たり前だったから、人生の意味なんて追い求めることはなかった、人生に意味を求める人ができ出したのは、近代からである。近代は人生の意味を他者から与えられることはないので、自分で見つけていく必要がある。自分が何に価値を感じるかを知る。

    1番心に響いたのは、死があるからこそ、死んでしまえば終わりと思ってしまいがちだが、いずれ死があるからかえって人生は意味深いものというもの

    0
    2024年09月17日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    人生とは。そもそも人生には意味があるのか、意味がないとしたら、どのように意味を持たせて生きていくのか。読んだものよりも、自分はどのように思う?を考えさせられた本だった。人種関係なく、人生に意味があると思う人と、ないと思う人はいるけど、その根拠には国民性や人種の違いがあるのだろうと思った。キリスト教など西欧の宗教に親しみのない日本人にこの考えは親しみが持てるのだろうか、他の日本人がこれをどう読むのか、気になる。

    0
    2022年07月14日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間とは、生まれつき意味を求める生き物(ロイバウマイスター)
    人生の目的がある人ほど長生き=フランクル(ホロコーストを生き延びた)
    現代人は人生の意味を自分で決めていいが、それゆえ虚しさも感じている。
    自分の選択に従って生きるには核となる価値観が必要。

    人生の意味深いものにすることは意外に簡単。人生を感じればいい。
    カミュのシーシュポスの神話=大きな岩を永遠に上げ続ける話。映画「恋はデジャブ」と同じ。
    「神が存在しないのだとしたら、すべては許されることになる」サルトル
    人生に意味はあるか、の質問には先進国ほど、ないと答えた。
    自分の存在がちっぽけだと知る。永遠でないことを知る。
    幸福とは、悲

    0
    2022年04月11日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    近代化によって全ての人に問われるようになった「生きる意味」。これについて様々な哲学、文学、心理学の知見を基に論じている本。読んでいる序盤は、本当にこんな難題に応えることができるのだろうかと半信半疑だったが、読み終えてこんなにもスッキリとするとは思わなかった。
    唯一不満があるとすればタイトルや帯が内容とかけ離れていることだろう。原著名は「A wonderful life: Insights on finding a meaning existence」であり、生きる意味への洞察を述べた本書の内容通りであるはずなのに、日本語タイトルではフィンランド人がいかなる過ごし方をしているかのような内容だと誤

    0
    2021年04月06日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まさに幸せについて本気出して考えてみた本。
    生き方、考え方を見直す。
    個人主義的な利他主義や、信仰と宗教の関わりについて考えさせれられる。
    自分の中の確固たる価値観や目標とは何か?
    自分のこと。
    家族のこと。
    ワークライフバランス。
    仕事のために生きたくはない。
    楽しいことのために生きたい。

    0
    2021年04月04日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    人生の意味について人が悩むようになったのは実はここ200年ほどのことで、まだ歴史が浅いのだと知ると苦しいのは自分だけではないと思えた。
    ただ、表題の「フィンランド人」についてはそこまで掘り下げていないように感じられた。もう少しフィンランドの生活様式や特有の思考(シスなど)に触れられるかと思っていたので、そこは残念

    0
    2024年07月31日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    他者貢献することが自分の幸せにつながる
    自分の能力を伸ばし、生かすことの幸せ

    つまり自己実現と他者貢献が幸福につながると言うこと。


    また、選択のパラドクスには満足化が有効
    ある程度以上、いいと思えるものがあれば即それを選ぶ。
    あまりに細かく選ぶとストレスになり、後悔も増えると言うことを知る

    0
    2021年08月07日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    人生を意味のあるものにするには
    どうしたらいいのか、が沢山詰まっている

    その問いかけをされたとき
    漠然とした答えは用意できるかもしれないけれど、基礎となる知識があるだけで少し答え方が変わるような気がする 

    少しでも人生が楽しくなる知識をくれる本

    0
    2021年07月11日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    哲学者や主義、宗教の考え方を過去から遡って現代の幸せの感じ方を説明する内容。
    昔の科学が発展する前の考え方からの移り変わり等、なるほどと思う部分はあったが、例えばの話が多くクドく感じてしまった。

    ざっくりの結論としては
    いつ死ぬかわからないから全力で生きること。
    善行を行い他者に貢献すること。
    日々の些細なことに驚きを見つけること。
    自分の成長を感じれる。能力を発揮できる場所を見つけること。
    が大事。

    0
    2021年05月02日