「秩序と自由」
あえて言うならこの一言
評判通り上巻の「成長と冒険」物語から一転して、下巻は途方もない世界となる。
ネットワークとオブザーバー類の戦い
「秩序は不自然」として宇宙の秩序を保つネットワークを破壊し、自由で束縛されない「人類」をそだてたオブザーバー類、彼らは敵が味方か……。
億や兆の時間や空間は既に想像の限界な上に、「細胞レベルと生命体」を比喩として用いるなど、ミクロからマクロ、そしてその逆と、激しく跳び廻る。
どちらもSFの王道であり、上巻の冒険物語があるからこそ下巻の桁外れさが際立つお話でした。