中村あきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
インターネット番組『クローズド・カップル』という恋愛リアリティーショーに参加した小口栞は高校在学中に小説家デビューしたものの、それ以降は鳴かず飛ばずの大学生の小説家。彼はモデルや俳優などの芸能人とともに孤島で行われる番組の撮影に参加した。名物プロデューサーが仕掛けるその番組は恋愛リアリティーショーとは別に出演者にも伏せられたある何かが起こるそうなのだが。そしてはじまる虚構の中の『推理劇』がはじまるのだが、実際の殺人が起こってしまい……。
ということで本書は孤島での恋愛リアリティショーという特殊なクローズドサークルの中で起きた虚実曖昧な殺人事件を描きつつ、外野から本来見えないショーの内幕に隠 -
Posted by ブクログ
ネタバレ思うに私はクローズドサークルが苦手なのだと思います。人生で読んだクローズドサークルミステリーで心の底から面白いと思ったのは『そして誰もいなくなった』だけ。近年のベストセラー『方舟』も、嫌な話だなぁと思うのみで、巷の高評価ほどには楽しめませんでした。
これはたぶん私に考えるアタマがないからで、トリックを考えてみようという気持ちにもならないせいなのでしょう。映画も本も「切なさ」を感じられなければ物足りない。
本作は章に挟み込まれる女子高生の話がこんなふうに関わってくるのは意外で、切ないといえなくもないけれど。タイトルのインパクトが凄い。 -
Posted by ブクログ
ありがとうございます、新たなクローズドサークル。恋愛リアリティショー?面白いです。クローズドサークルに推理劇?最高です。決して見たことのない化学反応を見届けましょう。
それぞれの思惑をもってリアリティショーに参加したモデル、アイドル、俳優、バンドマン、ミステリー作家(!?)。
ネタバレが怖くてあまり書けないのですが、リアリティショーと並行してなにやら別の物語が差し込まれます。【よく読んでください】。最後の伏線回収はなるほど、キャラクターの深掘りもあって良かったです。
ただ、ただひと言…
なんで人が死んでいるのに、軽い会話ができるのか?あとミステリー作家といっても死体は見慣れてないのでは?と -
Posted by ブクログ
「チェス喫茶フィアンケットの迷局集」
著者 中村あき
アニメ化されそうな分かりやすいキャラ設定の高校生青春ミステリですね。
“好奇心旺盛で明るい行動派“の柚子子(ゆずこ)の周りで起こる謎を、“洞察力に長けたクールなイケメン“、チェス喫茶フィアンケットの臨時マスターでもある世野くんが鮮やかに解き明かしていきます。
同じクラスで学年トップ、ツンケンしていて一見キツめな世野くん。互いの入学式での第一印象は最悪でした。その後、柚子子は訳あって訪れたチェス喫茶フィアンケットの世野くんの下で働くことになります。
子どもの頃に一度お店で会っていて再会となった二人。終盤にその時の謎も解き明かされます。
-
Posted by ブクログ
子どもの頃に訪れたことがある喫茶に
どうしても行かねばならない理由があった。
子供だから、という最初の始まりから
子供だし、で語られた、あの日の、もしかして。
これはこれでほんわかするものがありますが
作中は…頑張れ、としかいいようがない使われっぷり。
連続短編で、チェスが絡んだミステリー。
最初の話はありそうな感じです。
が、店自体に傷を入れるのはいかがなものかと。
話自体も、ちょっとどうかな、な現実が
ひょっこり見えてみたり。
2話目なんかは、本人の口から理由が語られましたが
それがなければ、残り学校生活どうするのか。
3話目は、結局行政が…になるかも、ですし
4話目に至っては、2話目 -
Posted by ブクログ
ネタバレ柚子子に容赦なく、チェスも謎解きもさらっとこなす完全無欠の終くんだが、そんな彼も高校生。
最後の最後に彼の弱みと、そんな彼でも越えられない存在が出てきた点がよかったと思う。
完璧すぎるヒーローではなく、少し人間味を感じることができたので。
学園ものの日常ミステリ系だが、扱っている謎が色々な意味で重いので(友人の死、待機児童に関わるもの、親友の停学レベルのやらかしなど)事件の面だけで見ると欝々しそうだが、柚子子が明るいキャラで、終くんとああだこうだと言い争いをしているので、そんな空気を吹き飛ばしてくれる。
だから欝々しすぎず読めた。
柚子子の真っ直ぐな性格は、謎解きの面でも友人を救う面でも助け