宇野賀津子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
放射能、放射線=危険 というざっくりとした認識を免疫学の専門家が放射性物質、それにまつわる研究論文を当たって、正しくない情報と正しい情報を整理しつつ、人間の持つ免疫力と放射線が与える影響を書いてくれている。福島の放射線量はチェルノブイリと比べて圧倒的に少なく、かつ、食生活との対比や、実際のホールボディ検査などを踏まえて非常に危険性は低いと。広島の被曝データにもあたっていたり、幅広くできる限り正しい情報を取捨選択しているように思える。
現在の低線量放射線も生きて行く上でのリスクの一つと考えて、バランスをとって冷静に対処していくのがいいし、それらに対抗できるような人類が獲得してきた免疫力って凄い -
Posted by ブクログ
理系は男性が多くなりがち。
漠然とした不安と疑問があったので手にとってみた。
女性だから、みたいな主張が強すぎて、気になる人もいるかもしれないが、その辺はさらっと流しつつ、ざっくりと読んでみる価値はあると思う。
男女平等とは言っても、女性は結婚すれば家事や育児に追われる。
だから結婚しない、という選択をする人もいるが、結婚したいのに、育児もしたいのに、研究のために諦める…というなら、その必要はない、と。
確かに男性研究者のように研究だけに専念することは難しいのが現状だ。
しかし、だからと言って女性研究者が必ずしも不利だとは限らない。
一つの研究にこだわらず、ポストがあれば他の研究に移る。
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Posted by ブクログ
進路についてそろそろきちんと考えよう、ということで読んでみました。
女性研究者の現実の一部が分かったような気がします。よかった。
ただ少し前に出た本なので、今の状況とは異なる部分もあると思います。
やっぱり研究者は女性には特に厳しい世界で、相当の覚悟がないときついだろうなぁ...
本文にもあったような、仲間とか環境もすごく大事だけど、一番大事なのはもちろん、どれほどの情熱を持てるのかということ!!
自信なんて全くない。そして流されるようにいくのは嫌。
はじめは誰だって不安なわけで、出来るかもしれないのに、はじめからあきらめるのは違う、と思う。
とはいえ、今、そこまで本気で悩むほどの情熱があ