榊林銘のレビュー一覧
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「十五秒後に死ぬ」という状況を扱ったミステリ短編集。一作目『十五秒』は犯行を告発したい被害者とそれを防ぎたい犯人の攻防を描く頭脳戦ミステリ。被害者の、犯人を告発するトリックと、犯行を隠蔽したい犯人の攻防は手に汗握る。最後に明かされる真相には驚かされた。二作目『このあと衝撃の結末が』は推理ドラマで脈絡なく死んだドラマ内の人物の謎を解く作中作ミステリ。作中のドラマの真相や謎を解く過程はそれだけでもミステリとして楽しめる作品だが、この作品自体にもタイトル通り「衝撃の結末」が待っている。
三作目『不眠症』は物語自体に仕掛けられた謎を解く、一般的なミステリとは違った作品。物語が進むごとに真相が明らかにな -
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最近は平成昭和の本しか読んでなかった気がする
タイトルに釣られて買わざるを得なかった令和作品を読むことにしよう
この著者は初めて読むが、どうやらデビュー作品集とのことで当たり前だった
四つの短中編集だが目次を見ると表題作は存在しなかった
十五秒
★★★★
突如銃撃された薬剤師が死ぬまでの15秒をどう使うのか。佳作
このあと衝撃の結末が
★★
見逃したドラマのクライマックス15秒間を推測
うーん。途中寝落ちしたせいか、しっくりこない
ちょっと頭を使うので再読したら評価も変わるはず
不眠症
★★
免れぬ事故死を悟った母親が残された15秒で娘に遺す最期の言葉を模索する
自分にはイマイチかな
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15秒:
主人公の私が銃で撃たれ銃弾が貫通していくところが話のスタートです!?
私は死神から15秒という時間を与えられ、その15秒をフルに使い切り犯人を特定し犯人に何らかのペナルティを課そうとします。
犯人VS余命15秒の被害者
→被害者と死神の掛け合いも目が離せません
この後衝撃の結末が:
テレビドラマの最終回、終盤の15秒が見れなかった弟は物語の主人公が死にかけている画面を見て驚く?
自分が見ていない15秒の間に何があったのか?
ドラマの全てを見ていた姉は弟に、15秒間の間に何があったのかを推理させる・・・
不眠症:
茉莉と葉の謎の親子関係?
高速道路で何度も何度も繰り返される15秒と -
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ネタバレすごい!前情報なく読んだので「十五秒」を読み終えた時点でこれが表題作なのかと思ったら全部あと十五秒で死ぬ、だったことに驚いた。
・十五秒
頭脳バトルを綺麗なオチで短編にしていてよかった。
・このあと衝撃の結末が
やりたいことはわかるけど序盤が冗長で少し飽きた。
・不眠症
このバッドエンドは次の話の前座に感じた。死ぬ間際の愛が届かなかったし届かなかったことも認識できなかった世界線。
・首が取れても死なない僕らの首無殺人事件
ぶっ飛び設定に十五秒のリミットつけるの新鮮!何時間も首の付け替えをし続けるのは無理じゃない?とか十五秒以内につけたらセーフとしても連続で何回もやって平気なもの?とか血液型は -
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私を打ち抜いた弾丸が目の前に浮いている。
死神から与えられた余命は15秒。私はその15秒をどう使えば、自分を撃った犯人を告発し、反撃できるのか?(『十五秒』)
余命15秒を使って、自分を撃った犯人を告発・反撃しようとする『十五秒』や、首が取れても十五秒間だけは死なない特異体質を持つ住人が住む島で起きた首なし殺人事件を描く『首が取れても死なない僕らの首無殺人事件』など、「15秒後に死ぬ」という状況で起こる事件を4つ収録した特殊設定ミステリ短編集。
『十五秒』は『あと15秒で死ぬ』というタイトルで、世にも奇妙な物語で動画化もされているそうです。
15秒というそんなわずかの時間で一体何かできる -
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ネタバレすべて時間にフォーカスしたような特殊設定もののミステリーが四篇収録された短編集。
・あと十五秒で死ぬ
→設定が面白い。自分が死ぬまでの十五秒でなにをするのか?なにができるのか?
・?
→作中作の様相を呈した作品。一部制約はあるものの基本的にはタイムループができる設定での謎解き。
どんでん返しというか一旦は終わったと思う謎解きパートからさらに種明かしがある構成で、面白い。
・不眠症
→解説にもあった通り、何が起きたのかが明かされていく「what」に焦点が当たった作品。
その人のためにしたことが必ずしも相手の望んだものではないという少し物悲しい作品。
・?
→1番ページ数が多くて、ボリュ