エイミ・ポロンスキーのレビュー一覧

  • ぼくがスカートをはく日

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    洋書で読みました。
    主人公の心情の変化、本当はこうでありたいけどこの気持ちは押し殺さなきゃ、という気持ちがすごくよく描かれていて、当事者でなくても非常に同情(という言葉が適切か自信がないですが)できる本でした。
    難しいトピックだな、と思いつつもっとこういう本を通して幼いうちから考え方を広げていくべきだなとも思いました。

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    2025年03月09日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    『むらさきのスカートの女』(今村夏子)を思い出すために読もうと、キーワードで選んだ『ぼくがスカートをはく日』(エイミ・ポランスキー)。

    今回は【トランスジェンダーの小学生6年生が持つ苦悩の話】でした。

    偶然ハトシェプスト興味で選んだ『碧いホルスの眼』(犬童千絵)を並行して読んでいる事もあって、

    「この事で悩む人は昔からいるんだな」って思ったかな。

    さらに主人公の場合、自身の考えを尊重してくれた両親を交通事故で早くに亡くしており、心情はさらに複雑なもの。

    先日読んだ『違国日記』(ヤマシタトモコ)では高校生主人公も似たような境遇にあった事を思い出し、読後こんな近日中に類似ストーリーを読む

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    2023年10月01日
  • ぼくがスカートをはく日

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    まだまだ心と体の性について理解されない世の中。
    もっと自由に生きられるようになるのはいつになるんだろうか。
    12歳の主人公の気持ちが苦しかった。
    最後は良かった。

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    2022年07月20日
  • ぼくがスカートをはく日

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    トランスジェンダーの女の子が家族やクラスメートの無理解に悩まされながら、信頼できる先生と出会って成長していく物語。希望を持てる前向きなストーリーなのがとてもよいです。

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    2022年08月20日
  • ぼくがスカートをはく日

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    自分は立場や年齢的にサリーおばさんが一番近い立場なんだけど。この本の登場人物の中でサリーおばさんが一番理解できなかった。
    「どうしてこんなにもグレイソンを否定するんだろう?」「なぜ、グレイソンのチクチクしている気持ちに気がつかないのだろう?」「自分の価値観を押し付けて振り回し、グレイソンの世界をメチャクチャにするのはなぜ?しかも、PTAを巻き込むとか。この行動力なんなの?」と。わからない事だらけで。
    なので、まあ、サリーの立場とサリーを俯瞰した視点で考えてみたんですが。
    サリーは「グレイソンが否定的な目で見られることはかわいそう」と言っていますが、サリーの一番の不安は「否定的な目で見られるグレ

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    2021年05月16日
  • ぼくがスカートをはく日

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    クライマックスには演劇のシーン。主役のペルセポネを演じるグレイソン。
    この本のストーリー構成から、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を連想した。

    フレディ・マーキュリーの半生が描かれた後、クライマックスのライブエイドのステージで「エィヨ、イーヨ、オールライト!」と観客にコールするフレディ。「ありのまま」に生きようとフレディが宣言するかのような名シーンだと思う。
    グレイソンにとって、ライトの光が当たる学校の舞台に、ペルセポネとして黄金色のドレスを着て観客の前に現われたときも、同じような心境だったのかもしれない。

    グレイソンもフレディも、「ありのまま」であり続けるための悩みや葛藤を多く経験し、そし

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    2021年03月28日
  • ぼくがスカートをはく日

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    この話自体は決して幸せなことばかりではないが、この本を皆が読んで知ることで、主人公のような人が幸せに一歩ずつ近づくのだと思う。私も自然に受け入れられるようになりたい。

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    2021年03月05日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    まず一言…
    ペイジごめんなさい。
    最後まで疑ってました…

    LGBTへの見方が変わった1冊。
    今までもLGBTには特に偏見は無かったがこの本を読んでより理解を深めることが出来た。
    読んでいて途中凄く心苦しくなるところがあるが、その場面を乗り越えてこそこの本の意味があるし、得るものがある。
    グレイソンの母親のような広い心を持っていたい
    12歳のグレイソンの勇気に感銘を受けた
    サリーおばさん…もう少しグレイソンを受け止めて欲しかった

    ~心に残った言葉~
    ・沈黙ってこんなにも自己主張の激しいものだったのか
    ・リスクは伴うがそれ以上のものが得られる

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    2020年12月21日
  • ぼくがスカートをはく日

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    子どもが借りた本。表紙の絵とタイトルに惹かれて手に取った。
    これは、トランスジェンダーと思われる12歳の少年の目線で、彼の学校での日々や心に降り積もる思いが書かれた物語だ。
    日本では、多感な中高生時代にLGBTの当事者がカミングアウトするということは、ほとんどないだろう。その多くはきっと誰にも心の内を話せないまま、自分にも周りにも違和感を抱えながら学校という狭い枠の中で苦しい毎日を過ごしているのだと思う。

    主人公のグレイソンは、一番の理解者であったはずの両親を幼い頃に亡くしており、心の支えがない中なんとか周囲に怪しまれないように、自分を殺して通学している。しかし、あるきっかけにより、校内の

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    2019年08月18日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    体と心の性が一致しないLGBTの男の子の話。
    グレイソンは丈の長い服を着て女の子のスカート姿を空想していたが、思春期になり、自分が変わっていく姿に、空想が出来なくなってきた。
    だれにも言えず悩み、ドレスを着るお姫様を描いたりして空想を続ける。
    ある日、学校の劇のキャストオーディションを知り、応募、そしてその役は主役の女の子の役。そして見事獲得。

    ここからグレイソンを取り巻く環境が変わっていく。
    一緒に暮らしている養父母やいとこは、そんな彼に戸惑い、これによって彼がいじめに合うのを恐れ、養母が学校に苦情を入れ学校全体の問題に発展し、劇監督を務めるみんなの人気者フィン先生は退職に追い込まれそうに

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    2022年05月29日
  • ぼくがスカートをはく日

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    12歳のぼく、グレイソンは誰にも言えない秘密を抱えていた。秘密が知られないためには、他の人と関わらないほうが安全だと関わりを避けて。演劇で女神の役のオーディションを受けるまでは…。
    生まれた体の性と心の性が違うとは、こんなに苦しいものなのだとグレイソンの葛藤は教えてくれる。
    誰もが自分を肯定でき、受け入れられる社会になるために、児童文学に取り上げる意味は大きいと思う。
    「ぼく」と自称していたグレイソンが最後の一文だけ「わたし」に変わる。強い決意にエールを送りたい。

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    2020年04月03日
  • ぼくがスカートをはく日

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    グレイソンは、頭の中で、自分はスカートを履いている、と思っている。
    落書きした絵も、頭の中で補完して、お姫様だと思っている。
    でも、現実は、「僕」は「男の子」で、履いているのはバスケの短パンとTシャツ。
    そんなグレイソンが、学校演劇に出ることになった。
    ペルセポネ、つまり、女性の役で。
    指導してくれるフィン先生は始めこそ少し驚いていたが、グレイソンの心を見透かしたかのように、今まで通り、でもグレイソンを尊重してくれた。
    とても良い先生に出会えた。
    けれども、現実はそんなに良い人ばかりではない。
    焦る叔母夫婦、亡くなった母親のこと、友達との関係。
    いろいろな問題が山積み。
    だが、グレイソンは勇気

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    2020年03月02日
  • ぼくがスカートをはく日

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    「ジョージと秘密のメリッサ」で初めてLGBTをメインテーマにした児童書を読んで、これが2冊目です。
    ジョージを読んだ時も思ったけど、LGBTについて子どもたちがどう受け止めるのか、こういう本がないとなかなか考える機会がないので、大人にとっても子どもにとっても、とても良い本だなと思いました。
    ジョージが小学生の高学年向け、こちらの本は中高生向けかなと思いました。
    ジョージでは悩みながらも、周りに理解者が多く出てきて、読むと勇気を持てるような優しい物語でした。
    でもこの本はもう少し複雑。優しいだけじゃない世間が出てきます。
    自分がどうしたいのか葛藤する様子や、なかなか周りに理解されない苦しみの他、

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    2019年05月30日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ぼくはスカートをはいていると想像する。でも現実は男の子の服を着て男の子として生きなきゃならない。自分が女の子だと感じていることをずっと隠してきたけれど、演劇のオーデションのポスターを見たときに、思ったんだ。どうしても女神の役がやりたいって。
    トランスジェンダーの少年が、自分らしく生きることを選び取る物語。

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    2018年10月13日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    ラストが、それまでの『ぼく』から『わたし』になっている。けど、これ……英語だと同じなのでは?と思ってしまった。いや。違うのか?うーん。よくわからない。

    でも、この最後の訳がすごくいいなと思った。



    いくつか女子トイレに入りたいというシーンがある。結局は入らないけれども。

    これがよく分からない。ただ『女の子の場所に入って、自分が女の子である』と確かめたいという事にしか見えない。しかし、大半の女性にとって、別にトイレは『自分が女の子と自覚するための場所』ではない。ただの『排泄場所』であり、男性用と分かれていることで『安全に』使える場所であるというだけでしかない。

    つまり女性であるという事

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    2024年03月08日
  • ぼくがスカートをはく日

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    『ぼくと秘密のメリッサ』も演劇が使われていましたので、イメージがダブってしまいました。
    LGBTQテーマの物語。
    生まれつき女の子と思っていた男の子。想像の世界で自分の洋服をスカートだと思って過ごしていたが、その空想の力が追いつかないのを感じ始めていた。でもやっぱりスカートに憧れる。女の子の着ている明るい色の服や長い髪にも目がいってしまう。
    この話では、主人公グレイソンのありのままを支持する人と、自分の価値観・信念を主張してしまう人もいます。それはきっと、現実の世の中を楽観視せず、それでも勇気を持って自分らしく生きて欲しいというメッセージを送っています。
    読んだ皆が、何かしら考えたり印象に残っ

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    2021年12月26日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    読書会の課題本となったため、読む。
    いろいろまだるっこしかった。そんなん、言っちゃえーとか、平気だよーとか、負けるなーとか。
    でもやっぱり10代は戸惑うよね。

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    2021年12月21日
  • ぼくがスカートをはく日

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    途中、読むのつらかったなぁ
    特におばさんがダメ
    でもこういうひとは現代の日本にもまだまだたくさんいるのだろうし、当事者が周りにいなかったり知識が足りないこともあって、理解がないよなあ
    そもそもこれまで生きてきた価値観の刷り込みによって嫌悪感や拒否反応に繋がるわけだろうけど、宗教上の理由がある場合を除いてむしろ理解ができない…
    一歩を踏み出すことは怖いしリスクが伴うし不安だし、人は現状維持を望んでしまうものだけど、でも自分をなかったことにする、見ないふりをする、考えないように感じないようにしたって、主張は湧き上がってくるものなのだろうな
    ちかくにそっと寄り添ってくれる人がいるかいないか、環境がそ

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    2020年11月07日
  • ぼくがスカートをはく日

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    4歳のとき両親を交通事故で亡くしてから、シカゴで、伯父の家族と暮らす12歳のグレイソンは、鏡の中の自分が日に日に女の子らしさを失っていくことに落胆していた。学校でも孤立している彼は、近くに引っ越してきた転校生のアミリアと親しくなり、一緒に古着屋に行く。しかし、彼が欲しいのは女の子の服だった。アミリアとの仲も長続きしないと落ち込んだ彼は、たまたま演劇の出演者の募集チラシを見てオーディションに申し込むが、チャレンジした役はヒロインのペルセポネ役だった。素晴らしい演技をした彼に、先生はペルセポネ役を与えるが、伯母やその子どもジャックの大反対、学校内のいじめに遭う。

    自分は女の子だと思う少年(少女?

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    2020年05月06日
  • ぼくがスカートをはく日

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    主人公がスカート(に象徴される女性)に憧れる気持ち、自分の性に違和感を感じている様子がよく伝わってきた。
    理解ある先生に出会い、演劇を通して自分を表現できるようになってよかったと思った。

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    2018年11月15日