松島恵利子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023年読書感想文課題図書·高学年
中村哲先生はお医者さんです。35年間、日本から遠く離れたアフガニスタンという国でたくさんの人の命を救ってきました。そして、医者をするだけでなく、自ら土木工事をして、井戸を掘り、用水路を作りました。なぜ、哲先生はアフガニスタンでお医者さんをすることにしたのでしょうか?なぜ、お医者さんなのに土木作業にかかわったのでしょうか?
「道で倒れている人がいたら手を差し伸べる。これは普通のことです」
「身近にあってできる事は、案外たくさんある
たとえば友だちがいじめられているのをかばってやる
家族が病気になったっときかわりにご飯を作る
そういう、小さな一つ一つが、何でもないようなことが人間の真心
それをじっと守ることが大事なんだ」 -
Posted by ブクログ
2019年12月仲間5人とアフガニスタンで何者かに殺された、中村哲医師の伝記。
題名に「大地をうるおし」とあるのは、中村医師がアフガニスタンで、医療より命のためには水が必要だと感じて、実際に井戸や用水路を作って大地を潤し多くの人の命を救った事を表している。
小学校3年生の時に友達のお父さんとの昆虫採集が虫好きな中村医師を作り、それがアフガニスタンの活動に繋がっていく。
虫好き→蝶類図鑑→図鑑著者の所属の九州大学→農学部は反対されそうだから九大の医学部→精神科医は昆虫採集に行けるかも→医療現場での迷い→パキスタンとアフガニスタンにまたがるヒンドゥークシュ山脈の登山隊に医師として同行、そこで見た事→パキスタンのペシャワール病院でハンセン病の担当→アフガニスタンの難民の人がパキスタンにやってきていた→アフガニスタンに診療所を作ろう→命には先ずは水が必要→用水路を作ろう
と繋がるのです。
子どもの頃に中村医師に影響を与えた友達のお父さん、母方のおばあちゃん、藤井牧師、大人になってから出会ったパキスタンで20年もハンセン病の治療をしてきたドイツ人のルース.ファウ女医、看護師の藤井さん、ハンセン病を患っても人助けをする患者などその言動がなんと魅力的なことか。
それに対して、アメリカの同時多発テロ後、アメリカを中心とする多国籍軍のアフガニスタンへの攻撃の手助けの自衛隊の派遣検討している2001年10月の国会で、中村医師が参考人として発言してをした時の国会議員の言動にな 何とガッガリすることか。
中村医師のわからない事は、とことん勉強してやってのける姿勢、郷に入っては郷に従えの考え、今からの私に諦めるなとエールをくれるようだ。
アフガニスタンとパキスタンの位置関係、ソ連のアフガニスタン侵攻、当時ソ連と対抗していたアメリカがアフガニスタン支援、同時多発テロ後のアメリカ中心でののアフガニスタン攻撃、その頃の世界情勢が分かり勉強になった。今年発行の本書はロシアのウクライナ侵攻にも触れている。自衛隊予算を増額しようとしている今、戦争と平和、自衛のあり方を改めて考えるきっかけになるであろう。また、地球温暖化についても、世界は一つで、温暖化の被害は弱いところに出てしまう事も肝に銘じ普段の生活から見直していきたい。 -
Posted by ブクログ
中村哲医師は、日本から遠いパキスタンやアフガニスタンで困難な医療設備のなか多くの医療行為をしてきた。
しかし、水不足のため衛生面悪化で感染症に罹患したり、食料不足で栄養失調で大勢の人が亡くなっている現状を目の当たりして、医療行為の限界を感じていた。
中村哲医師自ら、井戸掘りを行い耕地に水を送った。
さらに、2000年頃から温暖化で大干ばつにより井戸も枯れ耕地喪失や米国で起きた同時多発テロの報復攻撃でアフガニスタンは混乱に陥った。
中村哲医師が一時帰国した際、日本の国会でアフガニスタンの現状を訴え、テロ対策特別措置法に反対し武器を持つ自衛隊が難民キャンプを設営するための派遣は有害無益であると訴えた。また滞在中、水と耕作の重要性について唱え、賛同者から寄付金を募った。
そこから、アフガニスタンの大河から水をひくため全長25キロの用水路つくる計画を立て工事方法も一から勉強した。
中村哲医師がリーダーシップをとった用水路づくりはその国の風土慣習に従って行い、多くの住民が参加し自主性を大切にした。
用水路のおかげで畑は豊かになり、生活の糧が出来き散り散りになっていた住民たちも戻って幸せに暮らしているそうだ。そして、中村哲医師亡き後も学んだ技術を活かし自分達で用水路を延長し畑も増えて安定的に暮らしている。
大昔の偉人伝記みたいな本書だが、凶弾で亡くなられたのは2019年でつい最近まで活動されていた事に単純に驚きをおぼえる。