アンドリュー・ゾッリのレビュー一覧
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レジリエンス概念を共有するにあたっての格好のケース集と言えるだろう。構造化の過程で社会、国家、個人に脆弱性が蓄積する怖さを描いている。レジリエンスを育むのは、困難だが、一つの方向性を本書は示唆している。
・「レジリエンス」を本書では、「システム、企業、個人が極度の状況変化に直面したとき、基本的な目...続きを読むPosted by ブクログ -
2014年17冊目。
今日本でも話題になりつつある「レジリエンス」の概念を、あらゆる分野を越えて包括的に考察した本。
「レジリエンス」は「弾力性」「元に戻る力」「回復力」などど訳されることが多いが、
本書では、
「システム、企業、個人が極度の状況変化に直面したとき、基本的な目的と健全性を維持す...続きを読むPosted by ブクログ -
正直、"レジリエンス"というキーワードは、本書を読むまで知りませんでした。
システム、企業、個人が極度の状況変化に直面したとき、基本的な目的と健全性を維持する能力ということですが、必ずしも良かった状況まで回復させるだけでなく、その時の状況にあわせた形まで昇華させること。
様々な要素が複雑に絡み合って...続きを読むPosted by ブクログ -
レジリエンスとは何か、多彩な事例をもとに、包括的に解説する。端的に言えば、レジリエンスとは、適切な多様性を有する構成員にもとづく、小さな自律的な組織からなるハブ型ネットワーク組織であり、バランス型フィードバックループを持つシステムである。
特に通訳型リーダーの意義は印象深い。システムリーダーシップ...続きを読むPosted by ブクログ -
レジリエンスという言葉に出会ったのは、つい最近。メンタルヘルスにならない職場から、なったとしても持ち直せる職場へ、というセミナーにおいてでした。本書ではレジリエンスという考え方を個人から文化、自然、経済、社会まで拡げてサステナビリティの先の概念として語っています。概念というか、コンピテンシーみたいな...続きを読むPosted by ブクログ
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レジリエンスとは、
「システム、企業、個人が極度の状況変化に直面したとき、
基本的な目的と健全性を維持する能力」
と(この本では)定義される。
似た概念に「サステナブル」があるが、本書によると
サステナブルには次の問題があると指摘している。
・資源の維持に注目するあまり、特定のモノの保護という
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どんなに有効なシステムであれ、自然災害や人的ミス等、さまざまな要因によって破綻させられるということはあるわけで、大切なことはそういう事態に陥った際に、どのように破綻を回復させていくかということなのである。
筆者は、自然、経済、金融、インターネット、テロ、医療、さらには人の心のケアまでを取り上げ、それ...続きを読むPosted by ブクログ -
レジリエンスとは、システム、企業、個人が極度の状況変化に直面した時、基本的な目的と健全性を維持する能力。レジリエンスを向上させるためには、抵抗力を強化し、いざという時に備えて許容性の幅を広げておく。
信頼性の高いフィードバックグループ、ダイナミックな再構築、固有の対抗メカニズム、分離可能性、多様性...続きを読むPosted by ブクログ -
レジリエンスは冗長性とは違う。必ずしも同じように元に戻らなくてもいい。これは、当たり前かもしれないが、結構衝撃的な宣告だった。
どこかで目標をさだめてレジリエンスにしよう、というのは、だから結構難しい、のだ。本書にも、実践はいつも暫定的でしかない、と書かれている。ある瞬間のレジリエントなものが、ずっ...続きを読むPosted by ブクログ -
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最初から最後まで、わかるようで分からない、
捉えられているようでつかみ切れていない、
そういう感覚のまま走り切ってしまった。
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コンセプトが東洋的なものであるから、なのだろうか。
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