中山智香子のレビュー一覧

  • 経済学の堕落を撃つ 「自由」vs「正義」の経済思想史

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    以下、内容についてのメモ。

    経済学の堕落 =「主流」とされる自由主義経済学の潮流が、(本来、政治とは切り離せない存在であるはずの経済学を)政治とはあたかも無縁のようなふりをして、次第に(定量的かつ還元主義的な性質をもつ)科学に服従していき、あげくもっぱら貨幣という数量的価値の辻褄を合わせようとする計算高く小賢しい優等生に堕してしまったこと。

    本来、経済学に求められるべき専門性とは、究極的には「人間や社会とは何か」をつきつめて考えることである。したがって、「人」および「生きること・暮らすこと」を中心とした議論の必要がある。
    人間の生存という観点から経済学を展開した一人にカール・ポランニーがい

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    2022年08月25日
  • 経済学の堕落を撃つ 「自由」vs「正義」の経済思想史

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    現在の経済学の在り方にはそれ菜ありの意義があるとは思うが、完璧なものではない。実際、私の見るところ実際の経済と経済学とは全くの別物だ。その認識に立って、経済学の在り方を考え続けることは非常に大切だ。その意味で、本書は貴重な試みであるといえる。

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    2022年07月31日
  • 大人のためのお金学

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    書店でふと知ってる先生の名前が見えて、お金のことに対しての苦手意識がそもそもあったことから即購入。さくっと読めてオススメ。

    義務教育で歴史の授業でやる内容に触れつつも分かりやすく噛み砕いてお金とは何かというものを説明している。お金の起源がよくあるとされている物々交換ではなく、本当は"誰かに借りがある"という貸し借りの関係(信頼関係)に由来するという説が面白いし、お金ってすごく現実的でドライなものだと思える今の社会に対するアンチテーゼのようで私にとっては本を通してなるほどと思えることも多く共感できることも多かった。

    あとは、義務教育で投機の授業がカリキュラムに組み込まれて

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    2024年04月22日
  • 経済学の堕落を撃つ 「自由」vs「正義」の経済思想史

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    経済とは経世済民の略語だった。今の経済学はそこを目指しているようには見えないけど。
    精妙な科学を目指した結果、経済学って「歯医者のような存在」になっていたんだね。もう一度「価値」の学問としての経済学に光があたって欲しいなぁ。

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    2021年02月21日
  • 大人のためのお金学

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    たしかに今、いろいろなメディアで「投資をはじめるなら今!」「新NISAが始まる!」など喧伝されており、投資に対する注目度は高まっている気がします。
    そのため中高生に金融教育を取り入れるのも納得できます。

    ただ、この本が主張するように、中高生が学ぶ金融教育は、既存の市場に既存の競争者がいて、投資家目線で金融商品を買い、お金を増やすといういわば銀行と同じ立場で投資をしましょう!と勧めるものになっており、競争者になって市場競争でお金を増やそう!という視点での教育ができていないことに、どこかモヤッとするものがあります。

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    2024年02月18日
  • 大人のためのお金学

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    好きなシリーズの新作。もうだいぶ抜けっちゃってるけど、お金については、だいぶ集中的に勉強したから、本作の内容もすんなり入ってくる。色んな資材の一つとしての”人材”って考え方、確かに自分も好きじゃないな。

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    2023年08月28日
  • 経済学の堕落を撃つ 「自由」vs「正義」の経済思想史

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    自由市場主義:私的所有・競争・合理的、Winwinのみの人間関係。
    マネジメント・効率の追求は、経済学の手段であっても、ゴールではない。

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    2022年12月31日