宇野和美のレビュー一覧

  • ハリケーンの季節

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    魔女殺し の真相。
    と言ってもミステリーの範疇に収まらない。
    メキシコのある村を覆う絶望。
    そこで暮らす人々には日常だとしても、かなりヘヴィな日常。諦念。
    胃にずっしりくる。

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    2024年04月07日
  • ハリケーンの季節

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    とにかく文章から押し寄せる情報量と熱量がすさまじいのと、改行も会話のカギカッコもなくすべて地の文に含まれているので、読んでいる途中で混乱して読むのにすごい苦労した。
    読んでいる間中、村を覆う熱波や饐えた臭いや鬱々とした閉塞感がずーっとまとわりついて、読み終わった後の解放感足るや凄いものがあった。

    メキシコについては恥ずかしながら知識はほぼなくて、治安がとっても悪いという印象だけで読んでいたので、内容が正しく理解できたかといわれると多分ほとんど理解してないんだろうなと思う。
    ただ、解らないながらも、なんか物凄いもの読んだ…という印象はめっちゃ強い。
    根っこの部分があまりにも異なる国の話なので、

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    2026年02月18日
  • きらめく共和国

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    おもしろかった、んだけど、どんな感想を持ったか言い難い。
    どういう展開になるのか気になって惹き込まれ一気読みしてしまうが、
    じゃあ結局なんだったのかというと…なんだろう。
    映画『怪物』を観た時の後の感覚と似てる。
    彼ら、彼らというのは本著ならいちばんに子どもたちであり『怪物』なら主演の2人の子どもだが、
    それに準じて登場人物の全員も含むのだが、
    結局彼らは救われたのかな?という思い。
    モヤモヤする、という訳ではなくて、
    フライパンの上に薄く広がった希望の隅に、ひとつまみ分だけ焦げついたそこはかとない絶望みたいな。
    希望的に思える気がするのに、確実に真っ黒く印付けられた絶望感。

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    2025年05月08日
  • ハリケーンの季節

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    少年たちが用水路で「魔女」と呼ばれている人物の腐乱死体を発見するところから物語が始まるので、この「魔女」の人生が語られるのかと思ったらそうではなかった。
    簡単に言えば殺人までの過程を様々な人物の目からたどる小説。
    ジェンダーや性的少数者への差別、貧困、虐待、薬物依存などが当たり前の貧しい村で、それぞれの人物が何を感じ、どう生きているのか。そこには選択肢なんて初めからない。学校もろくに行かないし、幼いうちから性的な話題や行為に晒されていて、自分が虐待されていることすら気づかない。
    はっきりとは語られないが、人種も多様で、その中での差別もある。
    物語の構成、語り口が素晴らしく、実に才能のある作家だ

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    2024年09月16日
  • ハリケーンの季節

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    メキシコの架空の村で起こった殺人事件を章ごとに一人の人物の視点から語っていくが、台詞も地の文もまぜこぜに改行なしで進んでいくかなり独特な構成。
    しかも貧困、暴力、迷信、差別と思いつく限りのこの世の醜悪な部分が詰め込まれているので文量のわりに読みごたえはかなりヘビー。
    これをよく翻訳して読み応えあるものにしあげたな、と思う。

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    2024年03月17日
  • きらめく共和国

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    あらすじからはミステリーやクライムサスペンス的に進んでいくのかか?と思っていたら、意外とおとぎ話な雰囲気があっていい意味で裏切らた。
    あと子どもは結構残酷だったり、力を使うことに躊躇がなかったりする生きもので、大人が思う子ども像って「子どもはこうあって欲しい」という願望なのかもしれないと、子どもを見る目をアップデートしてくれた。

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    2025年03月09日