勝田さよのレビュー一覧

  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    ネタバレ

    あちら側の事情を読めるのはありがたい。死を見続ける人たちは本当に大変だと思う。なるべく手短にうまくやれるようメモ作っていくか。

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    2025年02月09日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    医師患者間のコミュニケーションの持つ力を痛感させられる。それは時に治療を凌駕することがエビデンスをもって示される。

    このことは心不全診療でも実感することで、自分の気持ちの襟を正してくれるような本だった

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    2022年02月06日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    本書の訳者は知っている人は知っている行動療法の専門家で動機づけ面接でも知らない人はいないくらいの人である。一方、訳者は精神・心理関係以外の翻訳書(医師が描いたノンフィクション)もみすず書房から数点出しているが、どの本も秀逸である。また訳もこなれて読みやすい。本書はまさに医師と患者のコミュニケーションに関する本で、いかにそれがお互いにずれやすいかを著者の経験を踏まえて書かれ、それには科学的根拠もあることを示された本である。訳者はあとがきで、動機づけ面接をされている方にこそ読んでほしいということであったが、まさに日々の臨床の悩みに応えてくれる内容が詰まっている。訳者がその理由として挙げた個所とは違

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    2021年09月09日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    ネタバレ

    ツイッターで面白いとのつぶやきを見、「自分の伝え方は医師に正しく伝わっているのか?と思って」と夫にいうと、「あら偉いね。多分医師はちゃんと患者の話を聞きましょう、という本だと思うよ」との回答。もちろん後者の話だったけれど、この先も患者でしかない自分にとって、率直に「3つ以上のことをとりあげてほしいと求めたら、広く浅くなるよ」と教えてくれたのはありがたかった。とりあえず、持病と今飲んでいる薬はメモして財布に入れておこうと思う。少しでも話を聞こうとしてくれるお医者さんに出会えたらいいなぁ。

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    2025年02月08日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    いちばん大きな学びになったのは、
    「共同の語り手としての聞き手」の部分

    実験の中で、聞き手が話を聞いているふうなのに、頭の中で別の課題をしているので話に対する反応がちぐはぐになり、それを見ている話し手はオチの部分で言いよどんでしまうという、なんとも不思議な結果でした。

    話を聞いていますよ、という聞き手の態度を含めて、会話が成立するということかな。
    「会話はキャッチボール」とよく言われるけど、言葉だけでなく、態度も投げ返しているのですね。

    たしかに、自分が話しかけている相手が、「聞いていますよ」という姿勢を見せてくれたら嬉しいし、話していてノってくるかんじがする。
    たとえば大勢に向かって話

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    2025年02月06日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    本書は医師と患者のコミュニケーションの重要性を訴える本。著者の主張を一言で表せば「コミュニケーションは医療に役立つ」。その主張には3つの側面がある。①「医師が話を聞いてくれない」という患者にとって最大の不満が消えて医療について患者の満足度が高まる。②患者をよりよく理解することで誤った治療や不要な治療をせずに済む。その結果、医師にとって時間の節約になる。③訴訟が減る。

    薬の知識や手術の腕前などと比べてコミュニケーションが医療に果たす役割は過小評価されてきたと著者は言う。医学部でコミュニケーションスキルを専門的に学ぶことがないため、医師はコミュニケーションスキルを医療技術とは見ない。コミュニケー

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    2021年06月29日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    NY在住の内科医による、医師と患者の間のコミュニケーションの問題を分析した1冊です。
    最近ではAIが活用された事例なんかも聞きますが、今の医療診断の中心に位置しているのは、依然として「医師と患者の会話」です。
    ただ、この会話というツールの難しさを実感させられたのが本著でした。こんなに簡単に使えるツールはないのに、なぜこうも難しいのか!

    自身の医療経験や取材を踏まえた16章は、比較的読みやすいトーンではあるのですが、医療という人命がかかった現場における余裕のなさや、その状況下で少しでも良いやり方を求める医師の職業倫理の高さ(と、その患者向かいでの理解されなさ)を感じ、ままならない重いテーマだと

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    2021年02月28日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    オランダでは終末期の不安を対象とした『傾聴』が医療保険コードとして承認されており、内視鏡検査やMRIと同じように保険請求する価値があるとされていることを知って驚きました。『共同の語り手としての聞き手』は新たな視点を与えてくれました。

    会話の参加者のそれぞれが独自の知識と経験をもっており、どのようなコミュニケーションであってもそれぞれがもつ独自のフィルターを通過するということ、は覚えておきたいです。

    〜もう一度振り返り読みたい章〜
    第7章 チーフ・リスニング・オフィサー
    第8章 きちんと伝わらない
    第10章 害をなすなかれ
    第13章 その判断、本当に妥当ですか?

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    2025年01月03日