汐月詩のレビュー一覧

  • 妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆

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    ネタバレ

     2023年発行のシリーズ3作目。
     この巻では,新しい人物・花純(かすみ)という女の子と,二紫名(にしな)の兄である一瑠(いちる)が出てくる。そして,問題となる「記憶」は,なんといつも頼りにしている二紫名の記憶だ。さて,八重子たちはどのようにして正常な記憶を取り戻すのか。
     ネタバレになるので,これ以上は…。
     能登が舞台ということなのだが,今回のメインは「キリコ祭り」。花火を合図に海に入り海中を乱舞するという描写が出てくるので,これは「宝立七夕キリコまつり」を題材としたのに違いない。
    「後悔は尊い。ここから始めればいい」という言葉は,何度聞いてもステキだ。

     最後,八重子のばあちゃんであ

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    2023年06月05日
  • 妖しいご縁がありまして お狐さまと記憶の欠片

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     第2巻から先に読んだので,やっぱり気になって購入。ついでに3巻も。
     祖母の死をきっかけに,都会から能登に移り住んだ高校生の八重子が主人公。作者が言うように能登が舞台なのだが,読んでいるとどうも奥能登のしかも珠洲市あたりらしい。ただ現在の商店街は残念ながらすでに寂れているのだが,小説の中の商店街はなかなか楽しそう。わたしが子どもの頃の飯田町を思い出す。熱々のコロッケを買って食べたよなあ。あのときはまだ能登牛はいなかったけど。
     このお話は,なぜか神様と通じることのできる主人公の八重子が,鈴ノ守神社に住む縁(ゆかり)という神様や白狐や狛犬などと一緒に,八重子が幼い頃に住んだことのあるこの土地(

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    2023年06月05日
  • 妖しいご縁がありまして わがまま神様とあの日の約束

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     能登が舞台だから…という情報を得て読んでみた。本書は第2作目らしい。
     内容はなかなか面白い。神様とお話ができる女の子が主人公。その神様は、鈴ノ守神社に住んでいる。そこに住んでいるキツネや狛犬とも話ができる。天狗も出てくる。みんないい人。
     いも菓子,波の花,能登牛,能登牡蠣,禄剛崎,とり野菜味噌などが話の中に出てくるが,取り立てて珠洲市を扱っている感じではない。方言も,忘れた頃にときどき出てくる程度。これはもっと南で使われているだろうという言葉もあったり…。恋路にある神社も出てくる。ここを知っているなんてたいしたもんだ。坂の上にあるから知らない人が多いんじゃないかな。
     第1作目も読んでみ

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    2023年05月19日
  • 妖しいご縁がありまして お狐さまと記憶の欠片

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    お祭りの夜の神社の鳥居、夕暮れに輝くラムネの瓶、祖母との記憶探し。主人公が失くしてしまった記憶を取り戻すときに蘇る思い出がとても鮮やかな優しい小説。ふとした瞬間に、よみがえって来る記憶って確かに愛おしいな

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    2021年05月04日