汐月詩のレビュー一覧
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ネタバレ2023年発行のシリーズ3作目。
この巻では,新しい人物・花純(かすみ)という女の子と,二紫名(にしな)の兄である一瑠(いちる)が出てくる。そして,問題となる「記憶」は,なんといつも頼りにしている二紫名の記憶だ。さて,八重子たちはどのようにして正常な記憶を取り戻すのか。
ネタバレになるので,これ以上は…。
能登が舞台ということなのだが,今回のメインは「キリコ祭り」。花火を合図に海に入り海中を乱舞するという描写が出てくるので,これは「宝立七夕キリコまつり」を題材としたのに違いない。
「後悔は尊い。ここから始めればいい」という言葉は,何度聞いてもステキだ。
最後,八重子のばあちゃんであ -
Posted by ブクログ
第2巻から先に読んだので,やっぱり気になって購入。ついでに3巻も。
祖母の死をきっかけに,都会から能登に移り住んだ高校生の八重子が主人公。作者が言うように能登が舞台なのだが,読んでいるとどうも奥能登のしかも珠洲市あたりらしい。ただ現在の商店街は残念ながらすでに寂れているのだが,小説の中の商店街はなかなか楽しそう。わたしが子どもの頃の飯田町を思い出す。熱々のコロッケを買って食べたよなあ。あのときはまだ能登牛はいなかったけど。
このお話は,なぜか神様と通じることのできる主人公の八重子が,鈴ノ守神社に住む縁(ゆかり)という神様や白狐や狛犬などと一緒に,八重子が幼い頃に住んだことのあるこの土地( -
Posted by ブクログ
能登が舞台だから…という情報を得て読んでみた。本書は第2作目らしい。
内容はなかなか面白い。神様とお話ができる女の子が主人公。その神様は、鈴ノ守神社に住んでいる。そこに住んでいるキツネや狛犬とも話ができる。天狗も出てくる。みんないい人。
いも菓子,波の花,能登牛,能登牡蠣,禄剛崎,とり野菜味噌などが話の中に出てくるが,取り立てて珠洲市を扱っている感じではない。方言も,忘れた頃にときどき出てくる程度。これはもっと南で使われているだろうという言葉もあったり…。恋路にある神社も出てくる。ここを知っているなんてたいしたもんだ。坂の上にあるから知らない人が多いんじゃないかな。
第1作目も読んでみ