中村逸郎のレビュー一覧
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シベリアの7箇所を訪れた紀行.ここに書かれているのがシベリアの全てとは思わないが,それでも十分にロシアの中でのシベリアの異質性は伝わった.陸続きなので「植民地」とは定義されないだろうが,しかしこれはロシアの植民地に他ならない.全くの異文化,異文明である.
30年近く前に「アガーフィアの森」を読んだが...続きを読むPosted by ブクログ -
ウクライナ侵攻の後、気になって購入。10年以上前に読んだ『ロシア市民』同様にサクッと読めた。平和にぬくぬく暮らしてる日本人全員、特に政治家に読んでほしいな〜、もはや政治家に期待してないけども。日本以外の海外、特にロシアは性悪説で動いてるってことを思い出させてくれる。
とんでもないタイトルだけど、中村...続きを読むPosted by ブクログ -
文春学藝ライブラリー
中村逸郎 シベリア最深紀行
シベリア各地の先住民を巡る紀行文。多民族で多宗教な広大国家ロシアの一面を知る
自分の属する民族や宗教の独立性さえ担保されていれば、歴史にこだわらず、異なる意見に 妥協する姿勢が見てとれる
シベリアをうまく説明した言葉
「シベリアはロシ...続きを読むPosted by ブクログ -
昨今の、ロシアのウクライナ侵攻の状況をみて興味を持って読み進めた。
暗殺事案、オープンな選挙等々、我々日本人からすると理不尽な事だらけのように思える。
しかし、ロシア人はそれを受け入れて暮らしているのだろう。
プーチン支持、ウクライナ侵攻支持は、実際のところ如何程か、興味深いところだ。Posted by ブクログ -
大変面白く読ませて頂きました。まるで推理小説を読んでいるかの様な緊迫感もあり一気読みで楽しませて頂きました。
著者の文章表現力が素晴らしく、まるで映画でも見ているようなリアリティーさに溢れていて退屈させません。
素晴らしく滑らかな文章なので手紙、作文の書き方の参考にもなると思います。特に句読点の...続きを読む -
70年続いた共産主義を捨て、貧富の差が広るロシアについて、プーチンと正教会、すなわちの宗教との密接な関係性、メドヴェージェフとの立場の違い、長期政権化へ向けた行動など、ロシアという国の腐敗のありようを一面から捉えた1冊。貧困を美徳とも捉えるロシア人の国民性についても論じており、日本人があまり知らない...続きを読むPosted by ブクログ
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大学時代の講義がひたすらに懐かしい。
逸郎先生のロシアの話はいろいろ違いすぎて面白くて、この本でもまさに。
ロシアにいるロシア人とは、できるだけ約束しないでおこうかな…と思ったPosted by ブクログ -
今テレビ、YouTubeで大人気の63番目の男中村逸郎先生の話題の著書を読み終えました。
つくづく日本人に生まれてきてよかったと思う。少なくともロシア人として生まれなくてよかった。
もう笑うしかない嘘みたいな話の連続ですわ。
#中村逸郎
#ロシアを決して信じるなPosted by ブクログ -
ロシアのウクライナ侵攻により一体ロシアとはどのような国なのか、ロシア人の思考はどうであるのか知りたくて本書を読んだ。
騙される方が悪いとするマインドは日本人には無理だなと感じる。繰り返される理不尽な会話、とりあえず嘘から始まる約束などロシアに対するアレルギーとなりそう。
印象に残ったのは、ロシア...続きを読むPosted by ブクログ -
ふと思い立ってロシアについて知りたくなった。とりあえず軽く触りでよかったので新書を物色。
少し思った内容とは違ってたけど、なんとなく雰囲気は伝わった。
小学生の頃BCLをやってて日ソ友の会には何度か手紙を送ったことがあった。世界のことなんて何一つ知らない頃、なんとなくソ連は嫌いじゃ無かった。
その...続きを読むPosted by ブクログ -
隣国なのに、「謎めいていて、実情が良くわからない」という印象がある、ロシア。
そのロシアについて、刺激的なタイトルの新書が発売されていると知り、読んでみることにしました。
著者は、モスクワ大学に留学経験があるという、大学教授。
本書は、「ロシアの核ボタンが押されたことがある、という情報がある...続きを読むPosted by ブクログ -
私がロシアに対するイメージは二枚舌。長年ロシアと関わっている作者の本音を拝読し、やっぱり!と感じた。おもてなしの心が強すぎるおばさんの話。その日を生きることが大変で、人をだましてでも自分に利益があるように行動を起こす人の話。そんな国にずっと関わっている著者は、なんだかんだ言ってロシアを愛しているのだ...続きを読むPosted by ブクログ
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あー、そこまで言って委員会に時々出てる、変な先生か。
そう思って読むと面白かった。
外交の交渉相手として、ロシアを信じるなというだけでなく、ロシア人という存在事態を信じるな。これをロシア人自身がそう思っている。
ひっじょうに自虐的で、これが一般的かどうかわからないが、一面としてみれば十分に興味...続きを読むPosted by ブクログ