博報堂ヒット習慣メーカーズのレビュー一覧
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用途や効用としては無価値だが、人間の本能に訴えかける商品機能。世の中に溢れるそうした隠れた仕掛けを端的に解説する。あー、と思わず声が出るような、あるある。いつの間にか、こうした目論見に生活は気持ち良く操られている。
例えば、もともと歯磨きは水に濡らしただけの歯ブラシで行っていた。歯磨き粉はあったが、磨いた達成感を実感できなかったので、流行らなかった。そんな時、ペプソデントと言う歯磨き粉が登場した。ミントが入っていて、口全体に爽快感が得られる。歯がきれいになったと言う達成感を与えることで、歯磨き粉が流行り出す。
他にも。トイレの洗浄剤のブルーレットは、薬剤と関係なく水を青くすることで、体感さ -
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ネタバレ2021年4冊目「カイタイ新書」
読みたい思った理由
まず、これからの時代、マーケティングから生まれるビジネスが主になることを考えたときに、ぜひとも学びたいジャンルだった中で、自分の目にとまった本だった。
感想や学んだこと
まぁよく考えれば当たり前なんやろうけど、
単発より継続購入へのシフトが必須(サブスクが良い例)ということ。
この本を見つけた時にも感じたが、
現代の情報過多である我々にとっては、
数多あるところから自分で選ぶより、
オススメされたものや今使っているものを
選ぶようになっていること。
新規より継続に軸を。
それが結果的に新規 -
Posted by ブクログ
流し読み程度なら1時間くらいで読めてしまう。
本能スイッチの五類型として示されているが、正直各類型の意味がほぼ言語化されておらず、その中に挙げられる実例とあまり噛み合ってないようにも感じることが多かった。
そもそも、「本能スイッチ」がよく分からない状態で、「◯◯の本能スイッチなーんだ?」も何もない。
とはいえ事例自体は面白く、なるほどと思われさせるものもいくつかあった。
・歯磨き粉(ミントの味付けが習慣化の肝)
・読書通帳(本の履歴だけでなく、金額も記録される面白さ。金銭的メリットを可視化して、別アプローチで読書習慣に繋げる好例)
・みんチャレ(ピア・プレッシャーという言葉を初めて聞いた。同 -
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・習慣化=無意識でつづける行為
・きっかけ=習慣をはじめる引き金となるもの
・ルーチン=きっかけの後に行われる具体的な行動
・報酬=習慣を行うことで得られる具体的なメリット
→触媒=本能スイッチ
■本能スイッチの5類型
①ミント型の本能スイッチ
「良薬は口に苦し」と昔から言います。その信憑性は定かではないですが、苦みがあるとなんとなく効いた気がしますよね。このように、強い刺激があると、実際の効果以上に感じてしまうのが「ミント型」の本能スイッチです。「ミント型」と名付けたのは、歯磨き粉に由来します。歯磨き粉に含まれているミントが、特に機能的な効果はないのに「歯磨きをしたときの歯がきれいになっ -
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商品のデザイン、味、形、色、宣伝文句……色々なもので私達の購買意欲は刺激されているのだなと感じた。
私はサントリーの特茶がだいすきだけれど、それも健康に良さそうな強い苦味が美味しいと感じるからなので、まんまと著者が指摘している通りの魅力を感じていたことになる。
抹茶菓子には深い緑色のパッケージが使われるのも、よく考えれば抹茶の色という意味よりも、濃い抹茶を想起させる高級感の意味のほうが強いし。
ミネラルウォーターのラベルが白や青基調なのも、見目涼やかな透明感あるパッケージに新鮮な水を想起させるためだとわかる。
デザインとマーケティングの関係は面白いと感じた。