岩澤誠一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ行動経済学について、実際の授業をベースにした構成がとられており、リアリティがあった。
脳の中で「知覚」、「感情」、「直観」といったことにより最初に動かされるシステムを「システム1」と呼び、これは努力しなくても、自動的に素早く立ち上がる。
一方、もうひとつの部分は分析や推論といった脳の活動に伴って動くもので、「システム2」と呼ばれる。これの立ち上げには労力が必要で、集中してコントロールしていないと動かない、しかもゆっくりとしか立ち上がらないという特徴がある。
人は、「システム1」によって判断し、「システム2」に至る前に意思決定しがちなため、非合理的な意思決定をとってしまうというもの。本書 -
Posted by ブクログ
顧客がシステム1に動かされているとき、ビジネスはどのようにそれをマネジメントすべきか?
①ビジネスとしては、顧客のシステム1を知ろうとしなければいけないということ。
②顧客がシステム1で動いている際には、顧客のシステム1へのアプローチが必要だということ。
③顧客の自由と尊厳を大事にしようということ。
特に②については、
システム2(分析・推論)による説得の前に、相手のシステム1(速い脳、知覚・感情・直感)をほぐし、説得を受け入れる素地をつくる必要がある。その基本はEmpathize、すなわち、相手の感情に入り込んで理解すること。良き理解者としてふるまうこと。そして、よき理解者であるというメッ