「俺はなにも間違っちゃいない」
【第10話 裸の心】
「もう1度 俺の世界をこじ開けてくれ」と言っていたエルヴァ様。でもアルトは無理矢理こじ開けないで、ゆっくりゆっくり開かせていきます。本当いい男すぎん??
エルヴァ様の悲しい過去が少しずつ明らかになり、なかなか辛いです。
【第11話 知らない世界】
ついにエルヴァ様とアルトが……!夕暮れ時、切り替えようとしつつも切り替えきれず、アルトのことを思い出して転ぶエルヴァ様が可愛すぎます。
そして3巻のカラー表紙絵、なんでエルヴァ様子どもの姿なんだろう?って思っていたんですが、ここのシーンだったとは……鳥肌立ちました!!
【第12話 襲われない者】
全身真っ黒になってしまった覡様の最期の姿……。「闘うか死ぬかの二択しかない。」使命感と犠牲心で固められているエルヴァ様の心。アルトはもう、そばにいるだけじゃエルヴァ様を救えない。
スマホやPC、外の世界の話が出てきて、物語の世界観も一気に変わります。
【第13話 解呪】
アルトとの関係に罪悪感が募るエルヴァ様。心に現れる親友がガンガン追い詰めてきます。こいつ本当に親友か……??
以前マニエリが言ってましたよね、エルヴァ様は修道院の教えに染まってるって。それを断ち切る姿が描かれていますが、痛めつけられる描写がかわいそうすぎて辛いです。エルヴァ様のきれいなお顔がぶたれて赤くなる姿は痛々しい……。
唯一の癒しは、エルヴァ様とマニエリの「アルト腹へった」「アルトだっこして〜」の動画でした。可愛い猫が2匹おるー!
【第14話 新しい服】
修道院の教えの呪縛を断ち切ろうと踏み出すエルヴァ様。
「俺はなにも間違っちゃいない…!なにも…!」
うん、そうだよ!それなのに何でそんな顔するの、エルヴァ様〜〜
孤独に慣れすぎて、幸せになることが怖い気持ち。死んでいった仲間を裏切っているような罪悪感。進もうと踏み出しても踏み出しても、まとわりついてくる親友の影。抱えるものがどんどん増えて、今にも潰れてしまいそう。
「もっとしてくれ 俺がなんにも考えられないくらい」
このシーン、どことなく『風と木の詩』の「ぼくを正気でいさせないで!」のシーンに重なってしまいました。辛い。そして風木を読み直したくなる。
物語の後半戦に向けて、エルヴァ様の転換を示すお色直しがありました。ただ、もう子ども服の姿は見られないのは、ちょっとだけ寂しいです。