臼井勝美のレビュー一覧

  • 満州事変 戦争と外交と

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    柳条湖事件~満州国成立までの約半年間を詳細に記載している。かなり細かい内容になっているため、大まかに流れを把握してから読むべきであろう。
    歴史の教科書では満州事変に関して、数行程度しか記載がない。取り上げられるとしても柳条湖事件、満州国、リットン調査団といったところか。国際関係の破綻を決定的なものとした、第一次上海事変すら扱われていない。
    新しく学んだことで最も意外だったのは、日本に対して欧州、欧米各国が必ずしも批判的ではなかったということ。読前の知識では、中国への進出=各国からの批判の応酬、と思っていたがそういうわけではなかった。柳条湖事件~満州国成立までの半年間で目まぐるしく状況は変わって

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    2021年01月07日
  • 満州事変 戦争と外交と

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    非常に細かいことを書いているので、全体像を掴むには緒方貞子の本の方が良いかもしれないが、これも出典がしっかり書いてあり良書だと思う。

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    2020年12月16日
  • 満州事変 戦争と外交と

    Posted by ブクログ

    日本の満州支配の一連の流れを学び直せるが、著者の主張が大変偏っているため、取り扱いには注意。

    満州支配の歴史書は難解なものが多い中、全体の大枠と詳細のバランスがよく、流れを掴むには最適。
    しかし、著者は因果関係による歴史解釈を駆使して、日本は悪くなかったという歴史観を培ってきいる。主張には、根拠が浅薄なことも多く、我慢ならないことも多い。
    ただ、日本の自虐史観をメタ認知すること、そしてその形成の歴史に関する極端な一意見を参照できるという意味では読む意義はあると思う。

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    2025年04月14日