堀越正雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
水道関係の仕事があるとか、ではないんだけれど、このところ続いていた“水道本”はこれが最後。本書は江戸時代から昭和50年代までの東京の上水道史である。
玉川上水、淀橋浄水場、溜池……、存在と名前は知っていても、詳しい中身は知らなかったのだが、本書でその全体像が分かった。鉄管も消毒剤もなかったころ、きれいな水を市街地まで届けるのは大変な苦労があったと、改めて実感。ポンプとかなかったころに、ちゃんと流れる水道システムを造った先人は本当に凄い!
水道の料金システムもなかなか興味深い。江戸時代は、武家は石高、町人は小間割り(こまわり→小間は江戸時代に幕府が町人の屋敷地に対して、公役を賦課すると