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徳川氏入国以降中心都市となった江戸では、拡大する市街に上水を供するため、すでに独創的な工夫を絶えず続けていた。東京と改まってのち、明治20年の横浜に始まる近代水道は同31年に東京でも通水を開始する。以来日本の首都として急速に発展した東京は、震災、戦災、水害、渇水、地盤沈下、断水と度重なる危機をどう乗り越え、発展してきたのか。家康が家臣に命じ小石川の上水を引いてから淀橋浄水場が「跡地」となるまで、供給側と市民生活の変貌を描く。戦前より長年、東京都水道局で実務に携わった著者渾身の「水道の文化史」。(原本:『水道の文化史』鹿島出版会、1981年刊)
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年03月09日
タイトルには江戸とありますが、内容的には東京都水道局100年史という感じの本です。玉川上水などの素掘りの水道しかなかったところから今の利根川まで使った大規模な近代水道網に至る歴史を職員さんの目線で書いているますが、東京の拡大とともに面的にも質的にも拡大していく様子がよく解ります。そういえば80年代ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月18日
水道関係の仕事があるとか、ではないんだけれど、このところ続いていた“水道本”はこれが最後。本書は江戸時代から昭和50年代までの東京の上水道史である。
玉川上水、淀橋浄水場、溜池……、存在と名前は知っていても、詳しい中身は知らなかったのだが、本書でその全体像が分かった。鉄管も消毒剤もなかったころ...続きを読む
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