撫子凛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
江戸の文化に興味があり、著者の撫子さんのツイッターでこの本を知った。
着物と帯の合わせ方がとても可愛く、心が満たされた。
浮世絵を見ているだけでは分からない帯や髪型が、どのようになっているのかがよく分かる。
解説で当時の流行なども知ることができる。
推し歌舞伎役者のモチーフを取り入れた着物や、顔が描いてあるうちわを愛用している様子は、現代と繋がるものがあると思った。
そして若衆の前髪へのこだわりが、現代にはない感覚で面白く感じた。
若衆歌舞伎を禁止され、前髪をなくさなければならなかった彼らが、月代をあらわにするのを嫌がって発明した「野郎帽子」は大変興味深かった。
また、陰間(男色を売る少年) -
Posted by ブクログ
最初はその分厚さに驚きましたがそれも納得の内容でした。
タイトルにメイドとありますが執事も紹介されています。
女性使用人と男性使用人のそれぞれの仕事内容から服装、その辛さや苦労、私生活まで書かれています。
写真や図まであってわかりやすいです。
でももう少し写真が欲しかったかな?
主人によって私生活まできっちり管理される仕事なのは大変そう。
その分衣食住を保証され貯金もできる。
けれどやはり主人の経済状況によって変わるから一生そうなわけじゃない。
それでもなれる職業があまりなれず自立もままならない女性には魅力的だったんでしょう。
出会いの場にもなるし。
また読みたいです。 -
Posted by ブクログ
英国ヴィクトリア朝についての資料本です。
もともと同人誌発行されていた本の、商業誌版。
同人誌の時点でも相当クオリティ高く、多くの情報が掲載されていたのですが商業誌版ということで、さらにクオリティ高く、分かりやすく編集されています!!
タイトルにあるメイドに留まらず、男性使用人についても詳細に書かれています。
とにかく情報量が多い!!
メイド、とひとくちに言ってもハウスメイドやパーラーメイド・・・などなど、仕事内容によって細分化されるのですが。
それらのメイドたちそれぞれの生活や仕事の内容などなど、当時の資料や、実際に働いていた人間達の声も多く引用しつつ、わかり易く説明されています。