渡邊英理のレビュー一覧

  • 中上健次 路地のビジョン

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    ネタバレ

    自分がなぜ中上作品に惹かれるのか、惹かれながらもなぜおいそれと人に薦められないと思っているのか、これを読んで少しわかってきた気がする。作家についても作品についても、ああなるほどーと思うことのあれこれ。ちなみに、中上で、(比喩でなく)滂沱の涙を流しながら読み終えた作品は『軽蔑』でした。

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    2026年08月22日
  • クリティカル・ワード 文学理論

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    僕には早かったです。難しい本でした。
    ただ「文学」が何かわかってなかった(なんか小説とか読むやつだと思っていた)自分にとって、新しい世界を見せてくれた、地図のような本でした。
    僕が批評できるようなシロモノでは無いと思いますが、良書だと思います。

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    2021年11月14日
  • クリティカル・ワード 文学理論

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    クリティカル・ワード 文学理論』三原芳秋・渡邊英理・鵜戸聡編、2020年、フィルムアート社

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    今年1冊目の日本語の本。

    難しいけど理解不能とまではいかない、適度な難易度で面白く読めた。

    特にクィア理論に関する部分は3回くらい読み直した。「再生産的未来主義」や「パフォーマティヴィズム」という概念のおかげで一気に視界が開けたような気持ちなので、バトラーなどの著作も読むことを春休みの自主課題としたい。

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    2021年09月20日
  • クリティカル・ワード 文学理論

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    作者個人の思考や感情の投影として生まれる「文学作品」に、読者の勝手とはいえ、社会・歴史的背景を読み込んで何らかの意義を見出そうとするのは結局作者の意図を離れた後付けでは?文学作品を純粋に楽しんでいると言えるのか?など考えることも最近多かったが、この本の前半を読んで理論に触れてみて合点がいった。文学の読み方自体あまりよくわかってなかったと反省。。

    後半は各論になっていて、「ジェンダー×文学」「環境問題×文学」「精神分析×文学」のように今流行りの題目から西洋哲学の血を引く定番トピックまで、各ジャンルで文学との関わりがまとまっていて取っ付きやすかったが、用語解説の形を終始とるのでちょっと読みにくい感はあった。でも色んな考え方の目録として見返そうと思った。

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    2021年01月25日
  • 中上健次 路地のビジョン

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    中上健次について、小説から分析したものである。そこには路地、いわゆる非差別部落出身であり、そして小説の舞台が被差別部落であるということを主題にしていたということが理解される。戦後生まれの小説家を岩波新書で取り上げるということがいいかどうかはわからないが、これを契機として、戦後生れの小説家についての論文が増えるであろう。同じ地域をみても司馬遼太郎がスルーした内容を中上健次が拾い上げているということは、街道を行くシリーズの沖縄編でも米軍基地があるはずなのに、スルーしたということと同一なのかもしれない。
     無頼派というイメージでみていた中上が被差別部落を真正面に向き合って書いていたということは新たなイメージを作るであろう。

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    2026年09月20日
  • クリティカル・ワード 文学理論

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    ネタバレ

    文学ってなんなのか、文学理論なんてあることも、よく知らなかったのだけれど、

    言葉、言語、について知るのはおもしろいなーと思いました。

    私たちの考えは、言葉でできているから、

    文学をたどることは人間の思想や考え方の発展をたどることでもあるのだなーと、

    言葉は人工物なのにありふれすぎててほぼ自然物のようになっているけれど、めちゃそれについてかなり意識的に考えたりしている人がずっといて、そしてそこからいろんな考え方が発展してきているのですね。

    どれだけこれまで浅はかな読み方をしてきたか、と気づかされると同時に、深みある言葉の鑑賞ができたらいいなーと世界が少し広がりました。

    表現の仕方、そのもの自体に焦点を当て直すところは、現代アートの鑑賞の仕方、と同じだなーと思った。

    高校のときにあった現代文って、こういう話してたのかな。まったく理解できない科目だったなーと。本来おもしろい学問の世界。試験勉強のための科目言葉ってこんなにすごいんだよ、っていうのをもっと前面に出して授業ができれば、というか私の感覚が鈍かったのだろうけれども、と今更ながら思ったりしました。

    後半のテーマ別の専門的な話にはついていけない部分もありましたが。

    一方で、それぞれの時代の思想や言論がどのように代表されているのかというのも人為的なので、今後私たちはどのような言葉を、思想を、どのように生み、時代を象徴していくのか、ということも興味深いと思いました。

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    2025年01月25日