藤咲家に追われることになった朔と籐花。そんな彼らのもとに、永瀬家の巫女の1人、未知留がやってきて、永瀬家の「ほんもの」予言を元に行動する事を強いられる。
連作短編ミステリー。どの話も終始暗い雰囲気。謎を解くことで一見前に進んでいるように見えつつも、どんどんと暗い沼にハマってゆき、救いが見えない。暗い雰囲気が好きな人は是非。ミステリーとしてみると、全般的に動機の面が微妙と感じた。
なお、朔と籐花の2人の関係性の成り立ちがどのように出来上がってきたのかはまだあまり語られておらず、今後の展開に期待したい。