小渕千絵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
音として聞こえるけれど、話を何度も聞き返してしまう…
そんな経験はないだろうか?
ここ最近、料理中や洗い物中に話しかけられて「話しているのは分かるが、内容が分からない」状態だったので検索したら“APD”という言葉にたどり着いた。
音は聞き取れるのに言葉として聞き取れない状態のことをAPD(聴覚情報処理障害)というらしい。
本書はそのAPDについて、チェックシートとともに、
・話を聞くメカニズム
・APDのタイプ
・対策方法
などが書かれている。
その中で特に印象的だったのは、
ひと口に「話を聞く」と言っても、
・振動
・聴覚情報の伝達
・注意力
・知識量
・記憶力
・言葉の推測
・脳の覚醒状態
すべてが機能しなければ成立しない。
話を聞くという、当たり前に行われている作業の中でこんなにもたくさんの関わりがあるとは…と驚いた。
いま一度、当たり前にできているこの身体に感謝したくなった。
ちなみに、チェックシートでの結果は軽いAPDの可能性があるとのことだったので、自分でできるライフハックを実践してみようと思う。
…悲しきかな、歳もあるのか? -
Posted by ブクログ
借りたもの。
タイトル通り、APD(聴覚情報処理障害)の症状、日々の生活での支障、定義、原因と対応を、図解している。
読みやすく、分かりやすい。
「聞こえ」(耳から脳への情報の流れ)と「聞き取り」(脳の情報処理)は連続するが違うものであり、
「聞こえ」の問題があれば難聴、それ以外となる模様。
それは病気ではなく、特性の影響……との事(脳の機能障害と言っても、治せないし……)。
脳損傷、認知機能の弱さ、心理的な問題、発達障害の現れのひとつ……
症状に名称が付き、理解したところで、根本解決を一概にはできない。原因は様々であるため。
適切な“対応”で対処していくことを提案。
年齢によってもその対応の仕方は変わる。
乳幼児期では判断しにくい、学齢期には学校と協力しながら対応(できるのか?)、就労と共に強まる「困り感」、中年期には「加齢」の影響への考慮が必要など。
子どもの発達の影響、発達障害があるならば適切な支援を。
注意を引き付けてから話す、「見てわかる」ように工夫する、聞き取りやすい、分かりやすい環境づくり、体験の積み重ね……
「言葉遊び」をする。
大人の場合、自身の状況を知り、対策を立てる。
診断書、説明書(p.6~8)の提示。
補聴器期(ボイスレコーダー、ノイズキャンセリング機能付きイヤホン・ヘッドホン、補聴器)の利用許可。
資料・連絡のテキスト化。
メモをとる、チャットツールの利用、音声文字変換アプリなどの「文字化」をする。
「聞きとりの練習」を日常的に行う。
子ども向けの「聞きとり問題集」(p.83)を利用する。
「日本語能力試験」の聴解問題に取り組んでみる。
ラジオ・ボッドキャストを聞く。
仕事に関連する記事・資料を読む。
精神面ではカウセリングも。 -
Posted by ブクログ
★ 引用1文
APDの4つの要因のうち、もっとも多いのは発達障害です。
★ 感想・レビュー
APD関連の書籍は2冊目。
だが、1冊目(『聞こえているのに聞き取れないAPDがラクになる本』)と比較して圧倒的に詳細な内容。来院してくる人が抱える原因の数的データや、聞き取りに至るまでの仕組み(耳との脳の機能)、更にはライフハックなども掲載あり。
とにかく納得できる本であり、APD界隈(症状やその患者)をイメージ・理解するのにとても役立ったし、聞き取りトレーニングを行うという自分の方向性が決まったことも良かった。
もし自分の子どもにAPDを疑った際の行動についても記載があり、これも読んでよかったと思った要素の一つ。
★ 読後の行動
・聞き取りトレーニングを継続する。『みみなぞ』など。
・発達障害の診断をしてみる。
・自分の子供にAPDの気を感じたらこの本を読み返してみる。(子どものAPD対処について詳細に記載あり)
★ 得た知識など
APDの症状はあくまで結果であり、その状態になってしまう原因がある。
その内訳は以下の通り。
・発達障害 55%
ASD(自閉症スペクトラム障害)
ADHD(注意欠陥・多動性障害)⇒ 薬で緩和可能
LD(学習障害)
・認知的偏り(不注意・記憶力の弱さ) 31%
・心理的な問題 8%
・その他(脳損傷など) 6%
発達障害のグレーゾーン=認知的偏り
発達障害の診断・受診は大人の場合精神科・心療内科、子供の場合は小児科。
APDに遺伝性があるかどうかはわからない。
聞き取りを支える5つの要素、
・覚醒水準(体調など)
・注意力 ※特に重要
持続的注意
選択的注意
分配的注意
注意の転換
・知識力
・記憶力 ※特に重要
記銘力(記憶のための最初のステップ。ワーキングメモリ使う)
・推測力
聞き取りのトレーニングは重要だがすぐ効果の出るものではない。
1日15分程度、週に4回程度の訓練が必要。
APDは聴覚の問題というよりは、その後の脳の処理(認知機能)に問題があると思われる。
そのため、APD(聴覚処理障害)という名称から、LiD(聞き取り困難)に名称変更していく気配がある。 -
Posted by ブクログ
わかりやすい。
APDじゃないかと思っている人が最初に読むならこの本がおすすめ。
グラフとか文字の大きさとか余白とか、視覚的にわかりやすい構成で作られている。
子供、大人のAPDチェックリストがある。
ただ、子供のチェックリストは教員向きかな。家庭ではちょっとチェックしにくいところも。
あと、ネットで音源をきいてチェックできるやつもある。
「聞こえ」(耳の障害、軽度難聴など)場合の検査方法、対応
「聞き取り」(脳、神経の障害、発達障害など)の検査方法、対応
が載っている。
APDを詳しく知りたいとか研究したいとか思ってる人にはそんな読む必要ないかな。
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Posted by ブクログ
APDとは「聴覚情報処理障害」で、聴覚機能には問題ないが何らかの理由でその処理能力に障害があることを指している。私自身この言葉は初めて聞いた。まだ世間的な認知も進んでいないようだ。
「そそっかしい」「人の話をあまり聞かない」など子供の頃は個性の一つとして捉えられがちで、社会に出てから周囲との違いが顕在化して気づくケースもよくあるらしい。中には「指示を正確に処理できない」ことが人命に関わる重大ミスに繋がってしまう職業に就いてから気づくこともあり、人によっては深刻な事態も。
耳の機能だけでなく脳や心理状態とも関連があり、まだまだ研究途上のこの障害。しかし障害かそうでないかの線引きはかなり難しい問題であることがわかる。何らかの疾病から現れる場合もあれば心理的・性格的なものから現れる場合もある。周囲とのコミュニケーションに支障をきたして引きこもるなど、悪循環に陥ってしまうことも。
個性と紙一重だったり、「理解度」によって聞いたことが頭に入ってこないなど様々な場面があり、身近に該当する人(自分含め)が見られた場合はじっくりとお互いが理解できるカタチで会話をする心のゆとりがまずは大事になりそうだ。 -
Posted by ブクログ
APDとは?
APDとは
こんな症状があります。
音や声が聞こえます。
しかし、聞こえてきた温製を
言葉として聞き取るのが苦手です。
聴力検査で異常は見つからないので、
長らくは認知されてきませんでした。
しかし、
近年その実態の解明が進み、
この症状がある人は
意外と多いことがわかってきています。
✔️APDは聞こえるけれど、
聞き取りにくい症状
具体的にどんな症状があるの?
具体的には
このような症状があります。
・うるさい所で聞き取れない
・早くて小さな声が聞き取れない
・聞き返しや聞き誤りが多い
・話が長くなると、
話の要点がわからなくなる
・文字や画像、話し手の口元や表情などの
視覚情報がないと、話を理解しにくい
・言われただけの指示や情報は忘れやすい
文字にすると
こんな感じで聞こえているのです。
「あしたは△○みたいだけど
&/天決行なんだって。」
「●ちじにえきの@がし口の%#前に
集合ってことなんで、よろしくね。」
「□ゅっぷん発の電車に・らないと
間に合わないから
絶対に〒れないでね。」
「¥だと☆€が悪そうだから○★ても
大丈夫そうな‼︎のほうがいいよ」
「なんか◎題あったら★の携帯に電話してね
番号○っているよね」
これ、
意味が通じますか?
ぱっと見て、
よくわからないですよね。
文字だと前後の単語などから
ある程度類推できるかもしれませんが、
常にこのように
耳で聞こえているのが
APDの人たちの世界なのです。
✔️APDの人には
聞き取りが難しいところがある
どうして聞き取りにくいの?
APDの人は、
どうして
聞き取りにくくなってしまうの
でしょうか?
最大の原因は
耳から入ってきた音声情報を
脳が処理して「言葉」として
理解する過程で
何らかの問題が生じると考えられています。
脳の働き方の特性や
声を聞きとる時の周りの環境などが
影響するとも言われています。
多くは生まれつきなのですが、
脳の損傷、
心理的な要因が影響することもあります。
周りの人は
「人の話を聞いていない」
「聞いてないフリをする」
などと思うかもしれません。
しかし、
決してわざとではないのです!
✔️聞き取りにくい原因は
耳から入ってきた音声情報を
脳が処理して「言葉」として
理解する過程で
何らかの問題が生じる
基本的な対処方法5選
ここでは、
基本的な対処方法5選について
お話しします。
①話しかけるときは、
まず名前を呼んで「あなたに話している」
とわかるようにしてください
②重要な話は、
騒がしいところでなく、
静かなところでお話し下さい
③はっきり、大きめの声で
できるマスクを外して、
口元が見えるようにして
お話しください
(コロナ禍では
なかなか難しいところも
あるかもしれませんが)
④話が複雑で長くなりそうな時は
要点を文字などで示すと
わかりやすくなります。
⑤聞き取りを助けるための道具を
持っている場合は、
使用を認めてあげてください。
✔️基本的な対処方法5選で
聞き取りやすくなる!
「APDかも!」と思った方への注意点
ここまで読まれた方で、
「自分はAPDだ!」
とか
「身の周りのあの人は
聞き返すことが多いからAPだ!」
と思った方はちょっと待ってください。
APDの確かめ方は
検査結果や症状の現れ方などから
総合的に判断をします。
「気になる症状がある」
「聞こえにくさを感じる」
と思ったら、
まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
聴力検査などを行います。
その時で異常が見つかれば、
治療したり、
聴力を補う方法を考えたりします。
また、
発達検査や認知機能検査などをして
発達の遅れや偏りなども調べます。
それ以外にも、
聞き取りの状態を調べたり、
APDに詳しい機関で相談したりします
検査だけで
判断できるものではないのがAPD,
「もしかして、当てはまるかも?」
と思ったら、
まず耳鼻咽喉科を受診しましょう!
✔️「もしかして、当てはまるかも?」
と思ったら
まず耳鼻咽喉科を受診!
聞こえにくい自分、聞こえにくい人が周りにいたら、まずそれを理解する
日常生活で
耳を使う場面は意外と多いもの。
聞こえにくいと
相手に何度も聞き返したり、
話しかけてもらっても
うまく答えられず、
申し訳ないと落ち込んでしまうことも
あるかもしれません。
場合にによっては
自己肯定感が下がってしまうことも。
また、
相手が
何度も聞き間違いがあると
イライラする人も
いるかもしれませんね。
しかし、
APDと言う症状がある
ということがわかると、
少し見方も変わりませんか?
聞こえ方が
ちょっと違う人もいる。
そんな思いを持って
人と接することができる人が
増えたらいいなと思って
本日の記事を書きました。
どなたかのお役に立てれば
幸いです。
より詳しく知りたい方は
こちらの本がおすすめです!
✔️APDをもつ人がいることを理解しよう
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本ではまだ認知度の低い「APD
(聴覚情報処理障害)」の解説本。APDの原因は
①脳損傷の既往のあるタイプ、②発達障害タイプ、
③認知的な偏りのあるタイプ、④心理的な問題を
抱えるタイプ、がある。
脳の問題、特性であり本人のやる気の問題ではないが
なかなか気づきにくいし気づかれにくいやっかいなもの。
対処法を知り上手く付き合っていくことが大切。
私も中学くらいから疲れてると耳鳴りがして
人の声が聴こえなくて困っていました。
音はするんですけど言葉の処理部分まで
届いてないなーって認識はできるんですけども。
メニエール病のときは音自体が変質していて
それはそれで困りました。耳が弱いなって
いう程度の人も一読の価値はあると思います。 -
Posted by ブクログ
忘備録 大人のAP Dで最も多いのは、発達障害。
発達障害グレーゾーンではなく、認知の偏り
発達障害は、脳の認知機能にムラがあり、得意不得意がはっきりする状態。
気をつければなんとかなる程度の能力の弱さは誰でも一つか二つはあるもの。
コンディションや成長によって症状は変化する。
? だからグレーゾーンとして発達障害に含めるよりも、認知的な偏りがあるとしたほうがよいのではないか。
それよりも、自分の持っている偏りの特性をはっきりとさせ、そのことと向き合いながら、対応を考えていくことが大事。
自分自身の特性をきちんと把握しておくことは、社会生活をうまく乗り越えていく上で重要
ストレス、緊張は耳にくることもある
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Posted by ブクログ
借りたもの。
当事者視点で描かれた、APD/LiD啓蒙コミックエッセイ。
APD(聴覚情報処理障害)とLiD(聞き取り困難)と併記されていて、違いがあるのかと思っていたが、国際的にLiDという呼称が普及しているため、併記しているとの事。
APD/LiDの生きづらさを解消するためのツールの紹介もあるが、さらに聞き取りトレーニングも推奨している。
①聞く
耳のトレーニング教材の活用
聞き流すよりあえて時間を取り「集中して聞いて書き出す」
②話す
トレーニングのためにラジオアプリで音声配信をしている当事者もいることを紹介
③語彙力を高める
……どれもたくさんの言葉に触れる、という事が重要だった。
あとはストレス軽減。
名称がついているけれど、ただの「苦手」である、とこの本は表現しているけれど、この「苦手」の克服は、個人の努力不足で片づけられない……
原因は曖昧だが、脳の機能障害という点で。
強要ではなく手助けを求めている、という意識も部外者は必要かな、と思ったり。
全然関係ない話だけど、このコミックでツッコミ訳の動物のキャラクター、猫だと思っていたら犬(コーギー)だったのね……鼻が長くないから分からなかった。 -
Posted by ブクログ
「テレビには字幕必須」「電話対応がめちゃ苦手」とまではいかないけど。。
「居酒屋とかでの大人数での雑談が苦手」(これは性格もあるけど)「雑音の中では聞き取れない」「耳で聞いただけでは理解や記憶ができない」「長い話が苦手」はよくわかる。
公園とか喫茶店とか、救急車のサイレンや工事の爆音がない普通の?雑音なら相手の話を聞き取れるけど、隣で高い声の子どもが奇声を上げてたり、大人でも自分が関心のある話題の話をされたら、目の前の相手の話に集中できない。
よく聞き返して聞き間違いするし、声が大きいと言われるのもあるある。
学生の時はそこまで苦労したことなかったのになー。やはり働き出してから、合わない環境(全体的に騒々しかったり、すぐ隣で全然別の会話がされていたり)だと苦労してうまくいかないことが発覚。OJTで見て覚えろ系がすごい苦手だったのもこれのせいかも。
注意機能の低下が強い時はADHD,イントネーションなど話し方が変化するとニュアンスがわかりづらい、話の一部にこだわり話全体が理解しにくい時はASDの傾向がある。
ラジオを聞く、語彙力を高める読書などのトレーニングも有効。生活のリズムを整えて(バランスの良い食事、早寝早起き、適度な運動)ストレス軽減を図る。