野崎充彦のレビュー一覧

洪吉童伝

許イン / 野崎充彦

朝鮮で最もポピュラーといえる古典小説『洪吉童(ホンギルトン)伝』と、その作者と目される著者による異人伝５篇を収録。
洪吉童伝よりも、この異人伝の方が面白く、更に著者についての解説が興味深い。
訳者はある思惑を持って訳文を書いたとのこと。
それはそれとして、原文の漢字語につけられたルビがまた楽しいのである。

「慵斎叢話」15世紀朝鮮奇譚の世界

野崎充彦

叢話がメインかと思いきやその周辺の（李氏）朝鮮の概説書的世界。朝鮮史の知識がないと少々キツイ。それを知っていれば面白いのであろうが…
なお、評価で星三つをつけたが、これは知識のない私にとってという意味であり、本自体は星五つではないかと思う（ちゃんと評価ができないので推測ではあるがたぶん）。