かがりはるきのレビュー一覧

  • 音楽が聴けなくなる日

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    法は、法でしかない。社会に、正解を委ねすぎ。
    みんな本音ではわかっているくせに、見て見ぬふりばかりする。こういうことを世の中の大多数の人は直感しなさすぎ、あるいは、目を背けすぎ。従う側も従わせる側も。頑張ればなんとかなる人こそ、社会のゲームの中に時限爆弾を埋め込むべき。不安なのはわかるが、それは人類が抱えた共通の問いなのだから、あきらめましょう。

    知人の披露宴帰りに久々の三宮をふらつき古本屋で偶然出会った最近の本。

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    2021年06月20日
  • 音楽が聴けなくなる日

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    コカイン所持でピエール瀧が逮捕されたことは、残念だったし、衝撃だった。
    罪は償わねばならないのはわかる。
    だけど、所属している音楽ユニットの全音源の発売と配信を停止する必要まであるのか?
    作った人が犯罪を犯したからといって、自分が好きな音楽を聴く権利を、なぜ奪われないとならないのか?全く理解できない。
    SONYの措置には怒りしか感じない。
    一年経った今でも、未だ解除されないことも非常に遺憾に思っている。

    石野卓球が最近呟いている。

    ー おいSONYよ。
    さっさと俺や前科者と作った曲を解放しろよ。

    ほんとだよ。

    いくら原盤権があるからと言って、電気グルーヴやファンへの嫌がらせを続けるのは

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    2020年06月13日
  • 音楽が聴けなくなる日

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    ピエール瀧の薬物による逮捕からの一連の音楽業界の対応について、本来あるべき姿を問う論評。
    最近の日本の過剰なコンプライアンスには違和感があったのだが、宮台先生の「法の奴隷」「言葉の自動機械」という言葉はとてもしっくり来た。

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    2022年02月16日
  • 音楽が聴けなくなる日

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    本なのにフジロック好きでも盛り上がる読書でした。そして、悪い人は叩くメディアの歴史もわかりやすかったです。それから宮台さんのクズ3つの定義(言葉の自動機械、法の奴隷、損得マシーン)の毒舌が相変わらずで、「レミゼ」や「あいトレ」問題を取り入れながら「アートこそ〜」を教えてくれました。本当にいつもわかりやすく勉強になります。もっとたくさんの人たちが宮台さんの本を読んでほしいです。もちろん電気グルーブファンです。

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    2020年12月01日
  • 音楽が聴けなくなる日

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    ネタバレ

    再帰性=セルフモニタリング 自分を俯瞰 立ち位置確保
     結果としてのコンプライアンス
      不祥事の防止・企業価値の向上
      事なかれ主義=前例の踏襲

    「リキッド モダニティ」液状化社会 ジグムント バウマン
     決定しない優柔不断が合理性 ⇒その都度 選ぶ人になる
     
    「キャラ」
    「自己責任」
    「状況的な人間関係」
     関係に応じた人間関係 すべてをさらけ出さない
    「多元的な自己」リースマン

    ーーー
    「法」 古い法を排して市民が勝ち取ってきた財産 暫定的で不完全なもの
     法は統治の必要から制定
      民主制=価値観の多様性 道徳感情は反映してはならない
      定住の営み支える所有とともに法が生まれ

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    2020年09月21日
  • 音楽が聴けなくなる日

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  音楽が聴けなくなった日
    第2章  歴史と証言から振り返る「自粛」
    第3章  アートこそが社会の基本だ
    おわりに

    <内容>
    「電気グルーヴ」のピエール瀧が麻薬で捕まって、その楽曲の販売、配信が一切停まった。発売元のソニーミュージックエンターテインメントの「自粛」によるものだった。本によると、日本独特の風習(商習慣?)らしい。そして、90年代以降それが始まり、どんどん悪化?の方向らしい。帯にかかれる坂本龍一のコメントではないが、「聞かない自由」「聞く自由」があり、創作、演奏している本人たち(電気グルーヴはほとんど石野卓球が創作、演奏している)以外に、聞き手にも自由が

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    2020年06月21日
  • 音楽が聴けなくなる日

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    ‪アーティストが逮捕されると過去の作品が自主回収や配信停止などの手段で速やかに世間から消えるというバカすぎる風潮を分析した一冊。音楽に閉じずに他の事例も交えて社会の在り方を考察している。正直このレベルのことを書籍化してわざわざ論じなければいけない時点で気が遠くなるわけだが、音楽や映画を愛する人ならば改めて読んでおきたい。‬

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    2020年06月14日