フィリップ・フリーマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2000年前のギリシャ哲人が「友情」の本質を読み解く。
著者自身はキケロだが、話はある老人と2人の娘婿との対話という形で進んでいく。
友情にかかわるトピックは多岐に渡るが、一貫して著者が言っているのは、友情はあらゆるものの中で最も素晴らしいものであること。
そして真の友情を見つけるのはとても困難であること。
そして友情は善人同士でしか成り立たないこと。
昨今の世の中、人との繋がりが利益ベースや自分本位の目的でつながろうとする人も結構いるような気がする。
そんな世の中において、古代ギリシャ人が一番大切な事を教えてくれていると思う。
いいなと思ったこと
・善なる人々の間でしか友情は成 -
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Posted by ブクログ
友情とはなにか、真の友情を手に入れるにはどうしたらいいか、ということが分かりやすく書いてある。内容も分厚そうに見えるが、サクサク読めて面白い。
2人の男(スカエウォラとファンニウス)が、義理の父(ラエリウス)から親友スキピオとの関係について、友情とは何かを教えてもらうという形式で話が進む。
作者のキケロはスカエウォラの弟子になる。キケロもまた、アッティクスという親友がいる。
内容としては、人間として当たり前のことを言ってるけど、実際それが実践できてるかといえばそうとも言えないことも多くて。
どうしても利害関係上の友達が多かったり、上部だけの付き合いの人が多かったりして、なかなか真の友達と言 -
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