能力主義に対する警鐘が主な内容だと理解した。様々な観点から危険性を指摘しつつも、抜本的に能力主義を改革する手立てや提案はいまも見つかっていないようす。
人が今まで形成してきた社会基盤を前提として、出来る出来ないと断じる能力は、市場性と相性が良い。社会と市場は違うし、様々な人が生活する社会あってこそ市場がある。一方で能力の有無で人が判断されるのはおかしい。
お互いの得意を生かして連帯し合う時間銀行というスペインの取り組みも面白かった。
新しい知識の導入という意味で様々な考え方に触れることができたが、理解度は高くない。