山本健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正にヨーロッパ冷戦の通史だ。しかも出来るだけ平易に書かれている様に感じた。
中でもドイツ、特に西ドイツを軸に書かれている。 ベルリンは東西分裂の象徴であるし、地理的にも西に地続きでフランス、ドーバー海峡を隔ててイギリス、更に大西洋を隔ててアメリカ。そして東にはソ連。
デタントについても多方面から分析されている。高校時代の世界史では世の習いでさらっと流した程度だったと記憶にあるが、当時から二十年以上たった現在、最新の研究ではデタントの重要性が増しているのか、それとも本書中の比重がかなり当てられているのか、他の研究者の見方も気になった。
ソ連以外の共産主義圏についても多く取り上げられている。東