「読書で人生が変わる」と言う人がいる。だが、その人が具体的にどう変わったのかは、あまり聞かない(P270)
確かに、と思った。第5章では筆者が“具体的に”どう変わったかを分野別に示しているが、ここを読んでから本書を頭から読み直すと、選書の意義と効率を求める理由が理解できる。
感銘を受けた言葉や考え方はいくつもあったが、特に印象を受けたのは、
数だけを誇る愚には同意する。だが、質を上げるためには数が必要であることを無視するのは、愚の骨頂だ。(P109-110)
という文章。遅読派のワタクシとしては痛いところを突かれ軽くショックをうけた。