小手鞠るいさんの絵本ですね。
小手鞠るいさん(1956年、岡山県生まれ)
小説家、詩人、エッセイスト、絵本作家。
絵は、高橋克也さん(京都府生まれ)フリーのイラストレーター。
ここは、なかよしのともだちと いつもあそびにきていた公園。
はっぱと木の実がおちていた。
なんてきれいな色なんだろう。
そっとひろって、スカートのポケットにいれた。
なんだかちょっと、さびしかった。
ともだちにもみせてあげたいなとおもった。
どうしているかな?
とおい外国へひっこしてしまった、
わたしのともだち。
かえろうとしたとき、だれかのこえがした。
だれだろう?
まるでわたしをよんでるみたい。
「おいで、おいで、こっちへおいで。
すてきなところへごあんないするよ」
ふくろうさんのこえのするほうへ、
あるいていった。
公園のおくに、森がひろがっていた。
いろんな木がはえている。
小鳥たちがないている。
こんなところに、森があったなんた。
「こっちだよ」
これは………
絵本屋さんだ!
女の子が訪ねた絵本屋さんには、くろねこの、店主がいました。
詩の調べに乗って、メルヘンの世界を味わいます。
女の子は、くろねこと、ともだちのプレゼントに絵本を選びます。絵本を開くと、魔法の森のなかへと導かれて行きます。夢があふれるロマンにひたれて、物語は温かみに包まれています。
ふんわりとした、高橋克也さんの絵が物語をファンタスティックに浮かび上がらせていきます。
心地よい童話にほっこりしますね。
(この絵本は、海と青硝子さんの本棚登録で、魅力を感じて、読みました。素敵なメルヘンの世界にひたれました。ありがとうございます(=^ェ^=))