京都造形芸術大学アートコミュニケーション研究センターのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美術に関心があり、なおかつ教育にかかわる仕事をしています。
教科は高校国語なので本書とまったく同じ条件ではないのですが詩と美術作品(写真)使って、本書の問いかけや、傾聴態度の記述を参考に生徒達に出来事を推論させてみました。
成果は大いにありました。
日頃の授業では文章が苦手だった子も根拠を明確にした文章記述を促すことができたのです。とくに美術作品についてどこからそう考えたのか、をかなり詳細に論述している子が多く見られました。1度きりでしたが、根拠を明確にと口を酸っぱくしていわずとも、観察し、関連付ける力を自然と呼び起こせるように思いました。
詩に関しては写真よりもハードルが高いように思いまし -
Posted by ブクログ
これも対話型鑑賞に関するもので、より教育手法やノウハウを解説しているもの。教育を行う上で大切にされていることがいくつも書かれている。「静かに観ること」「あなたが言っていることを別の言葉で言い換えられるほどよく理解しているというメッセージ」「根拠ある観察と推論」「女の子の絵なのに女の子と答える」「子どもたちに関心ある社会的トピックを扱うようにする」などなど。「21世紀の文盲とは、読み書きができないことではなく、学ぶこと、学んだことを捨てること、そして学び直すことができない人をいう」というアルビン・トフラーの言葉を引用しているが、教える方も学び直しが必要と思う。
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Posted by ブクログ
方法論としては非常に期待できるのだけど,この書籍はほぼケース報告で成り立つものだから,エビデンスの質としてはこれだけでは貧弱だと思います(「どこからそう思う?」と根拠を尋ねる方法であるはずなのに…」
)。もちろん,実感は大事なのだけど,その意味では,教育方法の研究によくあるような「うまくいきました」という実施者の主観報告にとどまってしまいます。対照実験に相当するものは共同研究者である心理学者任せにしている感じがしますが,系統的な研究が行われているのか定かではありません。1群のプレポスト研究に留まっている可能性が高いかもしれません。
ライティングに効果ありとする例も,よく書けた子や,プレからポ -
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