サヘル・ローズのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【相手の目を見る】
親代わりのお仕事の皆さまへの章でも出てくることば。支援者として、受援することを躊躇わずパワーをためて、頼り相談しながら、相手の目を見て接し続ける。誰か1人にとってでも、寄りかかれる存在になれれば。それを信じて待つ。
【真実告知】について書かれている章がある。すばらしい育ての親であるフローラさんが、産みの親ではないことを伝え、もしかしたら生きている家族や親戚を探したかったら一生に手伝うと12歳頃に真実告知と選択肢を与えられたこと。サヘルローズさんは、この時のことについて瘡蓋をほじくり返すような触れてほしくなかったことと綴っている。小さいときから話してあげるのがいいのかもしれません。絵本を読み聞かせるように、少しずつ。と。
これは、確かに振り返るなら小さい頃から話したらよかったのかもしれず、先天性疾患などもそうだと思う。でもこの親子は衝突を恐れない。必ずサヘルの考えを尊重し、アナタはどうしたいの?と言う。包み隠さず表裏ない発言に傷つくことがあっても、究極の愛情でサヘルに選択肢を与えたと。だから、結論、タイミングが違ってしまっても衝突は本音を出す機会であり、大切さなのは愛情と尊重。
中学時代のいじめについて書かれた章も多くあり、大切にしたいと言葉もいくつかある。
「今、その孤独と思う時間を【吸収する友】という時間に変換してみて」「たくさん読書してごらん。今の孤独が、のちに大きな知識として、全部アナタを引き上げてくれる素晴らしい親友になる。無理して今作った人間関係は数年後には残らないことのほうが多い。なら、数年後も、アナタと共に生き続ける知識を習得し続けてほしいと切に願います。」 -
Posted by ブクログ
ネタバレサヘル・ローズさんの生い立ちを通していじめについて考えるのがトップトピック。
その後の章は、複雑な環境に生きる子どものための学習支援、発展途上国におけるマイクロファイナンス、病気治療中の子どものサポート、虐待環境からの自立といったテーマで構成されており、当事者や支援活動を行う人のリアルな体験が語られています。そして、それぞれの語り手、テーマに対するサヘルさんのコメントが添えられる。
テーマが盛りだくさんすぎて、すべてを浅く知り、頭の片隅で考える、という程度になってしまいそうですが、おそらくそれでいいのだと思います。浅くとも「知る」ことの重要性、そして小難しくないからこそ広く読める。
中学生がメインターゲットの本ですが、とても簡潔に書かれているので、小学校高学年でもいけるかと。
サヘルさんのいじめは異文化への無理解という側面もあったよう(経済的な困難による周りとの差異もかな)で、いじめを受けた当事者として、今いじめを受けている子どもへのメッセージ、そして加害者にならないために「違い」をどう捉えてどう考え、どう関わるのか、を伝えようとしています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「サヘル、今の自分の顔を見てごらん、醜いよ。
人の悪口を言うその口も綺麗じゃないし、
人を憎んだり、悪いところを見てしまう目も綺麗じゃない。
いい?美しさは、見た目じゃない。
美しさを追い求めてもキリがないの。上にはいくらでも上がいる。
そして外見の美しさしか備わっていない人は、10分以上見たら飽きるもの。
本当に美しい人は、一緒にいればいるほど、美しさが溢れ出すもの。人は中身なの。
何を読んで、何を見て、どんな言葉を発するかによって決まってくる。
悪口を言う人は、そういう顔つきになる。目も口も誤魔化せない。だからこそ、心を磨きなさい。
相手を愛しなさい。同じフィールドには立たないこと。暴言を吐かれても、暴言で言い返さない。
殴られても、殴ってはいけない。同じことを繰り返したら、アナタもその人と同じレベルになってしまう。
大切なことは、そのときは歯を食いしばって飲み込むこと。
相手がなんでこんなことをしてしまったのだろうかと、本人が後悔するまでの人にアナタはなりなさい」
これ以外にもフローラさんの金言がたくさん刺さりました。
醜い自分が恥ずかしくなる。
でもまだまだ自分は未発達で成長できるということ。物を知らないということ。経験をしてないということ。
サヘルさんの真っ直ぐで純粋な言葉が一冊の本になっていました。
たくさんの人に読んでほしいな。