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Posted by ブクログ
世の中には様々な要因で困っている人がいる。その人たちのことを知るだけでも支え合う社会の形成の一歩だろう。
それが中学生向けに書かれたこの本の意義なのだろう。
もちろん当事者にも助けを求めていいのだとも伝えてくれる。
Posted by ブクログ
サヘル・ローズさんの生い立ちを通していじめについて考えるのがトップトピック。
その後の章は、複雑な環境に生きる子どものための学習支援、発展途上国におけるマイクロファイナンス、病気治療中の子どものサポート、虐待環境からの自立といったテーマで構成されており、当事者や支援活動を行う人のリアルな体験が語られています。そして、それぞれの語り手、テーマに対するサヘルさんのコメントが添えられる。
テーマが盛りだくさんすぎて、すべてを浅く知り、頭の片隅で考える、という程度になってしまいそうですが、おそらくそれでいいのだと思います。浅くとも「知る」ことの重要性、そして小難しくないからこそ広く読める。
中学生がメインターゲットの本ですが、とても簡潔に書かれているので、小学校高学年でもいけるかと。
サヘルさんのいじめは異文化への無理解という側面もあったよう(経済的な困難による周りとの差異もかな)で、いじめを受けた当事者として、今いじめを受けている子どもへのメッセージ、そして加害者にならないために「違い」をどう捉えてどう考え、どう関わるのか、を伝えようとしています。