矢野久美子のレビュー一覧

  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    人間の行動や価値観は環境によって定義される、ということを強く感じたきっかけが、アイヒマン裁判、そしてハンナ・アーレントという人の存在だった。

    何となく知ってはいたものの、彼女自身の人生や、思想そのものについてきちんと触れたことが無かったので、この本を読んでみた。

    哲学的、抽象的な表現も多く、また哲学者や思想家の知識に乏しいので、理解しきれていない部分もあるけど、自分の頭で考えることの大切さと、考えずに思考停止してしまうことの恐ろしさを改めて学ばせてもらった。

    「『物の周りに集まった人々が、自分達は同一のものをまったく多様に見ているということを知っている場合にのみ』世界のリアリティは現れる

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    2018年05月03日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    全体主義と対決し公共性を問い続けたハンナ・アーレント。ユダヤ人としての出自を持ちながら、それにとらわれない。事実のみを見つめ続ける彼女の視線は厳しい。
    「独裁体制のもとでの個人の責任」のなかで、公的生活のなかで命令に服従することは、組織や権威を「支持」することだという。「事なかれ」を許さないわけだ。
    自分が情けない。

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    2017年06月11日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    ハンナ・アーレントの評伝。奇をてらうことなく、時系列に沿ってアーレントの生涯と思想をわかりやすく説明してくれている。思想内容の説明がやや手薄な印象はあるが、まずはこの本でアーレントの人となりを知った上で、他の本にあたった方が理解が深まるような気がする。

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    2016年12月26日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    『現代思想』の特集版を読む前にこちらを先に読んでおく。今の世の中で一般的にはほとんどの人が「悪」だと思っていることについて、それで考えることを止めるのではなく、事実や現実をもっと踏み込んで踏まえた上で語る。「悪の陳腐さ」「思考停止」自分の行為を他者の立場から考える能力が失われているということがとても危険で問題であること。誤解されやすく影響力も大きかった当時のバッシング、といってもバッシングした側もまた悪い人だったりするわけではなく、モノの見方考え方に違いがあるだけだったはず。

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    2026年06月03日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    戦争によって変わったものが 彼女自身だったのか取り巻く周りの 人格式があったのか
    時の流れを無視した著者の主観としか言いようがない

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    2020年02月24日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    2019.05.24 改めて、過去に学ぶ必要性を強く感じた。見過ごしていたり、ないがしろにしていることが多すぎる。先人の優れた論考に目を向ける必要性を強く感じた。

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    2019年05月30日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    ・アイヒマンおよびナチの犯罪は狂人やサディストによっておこなわれたと考える方が楽だがそれは事実ではない。「必然あるいは義務」として遂行されるとき悪は悪として感じられなくなる

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    2018年11月04日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    ハンナアーレント の生涯、思想、著作をまとめた本。「全体主義の起原」の論述は わかりやすい。印象に残ったアレントの言葉は「思考し、自由を求め、判断を行使する人々が生み出す力こそが世界の存続を支える」

    「全体主義の起原」に対するアーレントのスタンス
    *ガス室、全体主義など人間の無用性をつきつけた出来事に対して出来事の諸要素を分析→因果性を排除→諸要素の結晶=出来事
    *起こるべくして起こったのではなく、人間の行為の結果としての出来事
    *反ユダヤ主義、帝国主義の諸要素は 必然的に 全体主義に直結したのではない
    *人間の選択を描いた→他の選択肢もありえたのになぜ それを選択したのか
    *官僚制という誰

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    2018年05月02日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    昨今大きく喧伝される『多様性』であるが、全体主義こそその対極にあるものだろう。
    被害者はもちろん、加害者からも個性と責任を奪うことによって、
    一人ではなしえない大逆を可能とさせることはミルグラムの監獄実験によって示されたが、
    ハンナ・アーレントがいなければ、これがアイヒマン実験とも呼ばれることはなかったかもしれない。

    戦後まもない、誰もが理性的ではいられなかった時代、
    ナチ体制下における最終収容所の所長であったアイヒマンがイスラエルにて裁判に臨む際。
    大衆はもちろん、知的階級さえも懲罰的な復讐を望んでいた只中にて、
    ホロコーストを、残虐非道な悪役たちが非力な民衆を強制して実行した犯罪ではなく

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    2018年10月20日
  • ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

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    ハンナの全体像が理解される、ガイドブック。哲学・政治哲学をコアにして歴史や論理・倫理とかなりの分野に及ぶ思想家である。「イスラエルのアイヒマン」で、ユダヤ虐殺がユダヤ人協会の協力で行われたこと、ドイツ国内の反ナチ運動は非力であったこと、アイヒマンは凡庸な公務員である・・・。状況や雰囲気を超えて、主体的個人として、本質を抉るべく、考え・洞察する迫力には圧倒される。

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    2017年01月29日