湊ナオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
破天荒な兄と真面目な弟。
2人ともものづくりに携わっていて、兄は芸術、弟は建築。
初めは「これ、なんで読みたいと思ったんだっけ?」とはてなマークが頭に浮かんでしまうくらい失敗した感が強かった。
でも、なんとなく読み進めていくうちに、物語に引き込まれていって、続きが知りたくなってしまった。
弟の郁人が、兄・英明のスケッチに影響を受けて、東京に対する考え方の広がりを見せたところは見せ場なんだろうなぁ。読んでいて初めて楽しい気持ちになった。
ストーカー女や瀬堂あまねら脇役との出来事が兄弟の日常を彩って、とてもカラフルな物語になっている。
"城を獲るかのような"沖田のセリフに