山口桂のレビュー一覧

  • 美意識の値段

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎さんがお勧めだったので読んでみる

    「美意識」の値段というタイトルだったので、美的センスとか、作品のテーマの読み取り方、作品の評価の仕方ついての説明が書かれているのかと期待していたがそうではなかった。

    作品の来歴が大切、オークションで落札価格が決まる経緯、作品がオークションに出される事情など、「教養がある人がいいと思うものがいいもの」「お金持ちがお金を出す作品がいい作品」な(著者は意図してない)やっかみを自分の気持ちに感じてしまう。

    最後まで読むと、自分も美術館に行ってみようかな、部屋や事務所に何か飾ってみようかな、という気持ちにもなれる。
    多分、読み返さない。

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    2020年02月05日