山口桂のレビュー一覧

  • 若冲のひみつ 奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか
    若冲作品について、海外コレクターとのエピソードがおもしろい。現場に立ち会った著者ならではの細やかな観察が、アートマーケット門外漢にも十分に楽しめるものになっている。
    この本は、ロバート・キャンベル氏との対談が目当てで手に取ったところもある。期待通り、アートの見方を真贋判定の仕方から、デジタルによる分...続きを読む
  • 美意識を磨く
    アートとビジネスを結びつける本をよく見かけるが、この本はアートを教養以上の我がことにすべしという勧め。
    著者はクリスティーズというオークション会社で日本美術を扱っていて、まさにビジネスと結びついたアートの見方も教えてくれつつ、アートそれ自体をどう楽しむかということも教えてくれる。
    面白かったのが、各...続きを読む
  • 美意識の値段
    茶道とは直接関係ないのですが、「目利き」が気になる人には良いヒントになるのではないかと思います。芸術としての茶の湯に興味がある人におすすめです。
  • 美意識の値段
    クリスティーズの仕事や美術品への審美眼など、興味深く読むことができた。ビジネスに使えるかというのは美術を理解していないという意見は、山口周氏の本とも違う。

    実体験の話が多く、日本の美術品が海外にあることの意義、審美眼の養い方など、非常に参考になる内容だった。価値がわかる人が、お金を出して購入するの...続きを読む
  • 死ぬまでに知っておきたい日本美術
    通勤でちょこちょこ読むのに丁度良い新書。行きたい美術館がたくさん増えた。旅先の美術館に行くの、その土地の歴史や文化に触れられて楽しいよなあ。
  • 死ぬまでに知っておきたい日本美術
    <目次>
    第1章  日本美術とは何か
    第2章  日本美術の妙なる仕掛け
    第3章  私が選ぶ10人のアーティスト
    第4章  日本美術の死角、過小評価の作品たち
    第5章  死ぬまでに見ておきたい日本美術100選

    <内容>
    世界的なオークションの会社、クリスティーズジャパンの代表取締役による、日本美術の...続きを読む
  • 美意識を磨く
    同著者の「美意識の値段」はよりアートオークションの内情が多く、著者が専門の日本美術のエピソードかったが、こちらはより日本美術に限らず他ジャンルのアートの話題も多く、かつ2019年前後のニュースも言及しており、アート界の概要を知れてよかった。
    著者推薦の美術展の回り方や、あいちトリエンナーレ騒動のアー...続きを読む
  • 美意識を磨く
    私のような美術愛好家にはお勧めの本です。
    美術に全く興味が無く、美術館などにも一切いかない方は読んでも面白くないと思います。
  • 美意識の値段
    感性は自分そのものであるが、これを鍛えるにはホンモノを鑑賞するしかない。そうすることで自分が磨かれる。
  • 美意識の値段
    オークションを取り巻くできごと、美術品との数奇な巡り合わせ、日本美術にまつわる思い、アートとの向き合い方について書かれていますが、エピソード満載でおもしろいです❗
    (帯の文はなんか違うなと思いました)
  • 美意識の値段
    オークション・ハウス「クリスティーズ」に勤める著者がみずからの体験を踏まえて、芸術のたのしみかたから美術品を取り巻く状況にまでを説いている本です。

    アートとビジネスにまつわる問題についての著者の考えが語られている本を期待したのですが、一つのテーマについて深く掘り下げて論じたものではなく、オークショ...続きを読む
  • 若冲のひみつ 奇想の絵師はなぜ海外で人気があるのか
    ラストのキャンベルさんとの対談が面白い。また、日本美術を愛するアメリカのコレクターの話も興味深い。

    難点は画像の少なさ。
    若冲の作品はあるが、彼に影響したりされたりした
    同時代の作家の作品が文章しかないのはつらい。

    後世に、再利用される芸術作品という視点は考えさせられた。
  • 美意識を磨く
    アートを日常のヒトコマとして考える。本物を見極める眼力はオークションに限らず、ビジネスでも十分に通用する考え方だと思う。日本人と西洋人のアートの考え方は和を良しとする日本人と比べて、西洋人は議論を徹底的に戦わせるようである。
    筆者流の美術の鑑賞の仕方は、各部屋を見てこの中で一番のものを見付けて、後で...続きを読む
  • 美意識の値段
    クリスティーズの社長の著書ということで、アート業界のお金の話なのかと思ったら、著者の回顧録的な内容で比較的軽い内容なので、肩透かしを喰らったというか、よく言えば気軽に読めた。

    アートはやはり欧米の価値観で動いている。
    だから特に欧米の美術史の文脈にのるかどうかが、作家そして作品の評価が決まってくる...続きを読む
  • 美意識の値段
    サザビーズやクリスティーズなどの「オークションハウス」って気になるけど、どんなところ?を知りたい人に!

    でも、想像以上にいろんな役割を果たしているんだなぁ。
  • 美意識の値段
    平野啓一郎さんがお勧めだったので読んでみる

    「美意識」の値段というタイトルだったので、美的センスとか、作品のテーマの読み取り方、作品の評価の仕方ついての説明が書かれているのかと期待していたがそうではなかった。

    作品の来歴が大切、オークションで落札価格が決まる経緯、作品がオークションに出される事情...続きを読む