マーガレット・ミラーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マーガレット・ミラーをどんどん読んでいます。
そして彼女の作品に対しては、期待とか予想といったものを持たず、ただその「どことなく不穏な空気感」に身を委ねるのが良いと気づき始めました。
タイトル『鉄の門』は、一義的には精神病院と外の世界とを隔てる門のこと。
読み終わった今となってはその意図がわかりますが、第二部の描写はとにかく読むのがしんどかった……。あの聡明なルシールがなぜ、と。
ここは、再読するのがかえって怖い部分かもしれません……。
およそ明快なラストとは言い難いですし、特に楽しい気分になれるわけではないのですが、なぜかぐいぐい惹き込まれてしまうマーガレット・ミラー。
この不安な感覚、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ霧の中から少しずつ姿を現すものを描く。夢と現実のあわいを見据えるような練った文章は、不思議な世界の楼門のように読者に向かって開いていく。
外に積もった雪の公園をミルトレッドが歩いていく、頭が割れて赤い血が雪を汚している。呼んでも聞こえないのかどんどん小さくなっていく。時折振り返る顔は人形のようで、小さい笑顔はいつまでも鮮明で、、、ルシールは胸苦しさに夢から醒める。
ルシールは何度も修復したミルトレッドの肖像画を見上げて思う。夢なんてばかばかしいわ。
ルシールは先妻のミルトレッドの友人だった。しかし、彼女が亡くなって後妻に入った。
密かに愛し続けていた医師のアンドルーが今はルシールの夫になっ