真紀涼介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
身近な草花に絡んだちょっとした謎を解いていく形で、派手さはないものの、穏やかな優しい物語だと感じました。タイトルになっている「勿忘草」のように、心が安らぐ雰囲気をまとった作品です。
航大が持ち込む謎を拓海が解く、といった一方的な関係ではなく、頼りすぎず、お節介になりすぎず、でもお互いを自然に気にかけているという関係性も、心地良かったです。
物語が進むにつれ航大が少しずつ立ち直っていく一方で、航大のメンターのように見えていた拓海にも最終話で変化があり、人物の印象が鮮やかになったように感じました。
今後も追いかけたい作家さんに出会えたので★5 -
Posted by ブクログ
創元推理文庫を集めている、と言う理由だけで買った本
新人作家のライトミステリー、そして新刊発売予定日以外の前情報も伝わってこなかったので期待度は低かった
が!
これは当たりだなあ
•植物特化型の国内ミステリが目新しく知的好奇心をくすぐられる
•会話がしっくりくる
特にヒロイン的な立ち位置の子とのやりとりは、悪い意味でラノベチックな現実味のないものを予想していたが、そうではなかった
•表題作を最後に持ってきた構成
内容的にこの並びは必然かもしれないが、〇〇〇が明らかになる場面には気持ちよくやられた
万人にオススメできる穏やかな連作短編ミステリー作品(ラストにガツンとくるかも
今後の展開性も感じさせるし、いつの日か映像化されるのではないか
解説は無いんかーい!
2冊目待ってます
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Posted by ブクログ
『勿忘草を探して』の続編。
高校生の航大と、大学生で植物に詳しい拓海、その祖母菊子の三人が出遭う様々な謎とその真相を描く連作集。
老いた母が、実家にない筈のガーベラの鉢を持ってきて欲しいと頼んだ理由
行き止まりの道で少女が消えた理由
失敗した暗号の解き方
周囲に落葉樹のない道路に落ち葉が大量に積もっていた理由
友人同士で作っていたハーバリウムがなくなった理由
今回も様々な植物の豆知識があって、興味深かった。
謎解き自体はそう難しいものではないのだが、真相が分かったあとの物事の収拾をどう着けるのかということに関心が向いた。
家族関係や友人関係、思春期の少年少女たちの事情など、踏み込んで良いのかどうか分からないことや、どのように伝えるのか難しいことを、どう対処するのか。
そんな中で唯一『風吹けば謎』は菊子さんが真っ直ぐ突き進んで正解だったので心地よかった。
他の作品も拓海の気遣いや航大の優しさが感じられて良かった。
ただ最後の話は心が痛かった。
知らなかったこととは言え、その結果はあまりに残酷。
この作品通して、彼女たちが出てくるのだが、まさかこのような結末になるとは。
特にそのうちの一人は、性格は良いのだろうけれどそそっかしいというか、思いついたままに突っ走ってしまうというかどんなところがあって、読んでいてハラハラする。
だが彼女たちのこれまでの日々もあることだし、『きれいじゃなくても、ぎこちなくても』、きっとまた新しい形の彼女たちの関係性が出来るだろうと思いたい。
航大が、前作の辛い一見を乗り越えてきたからこその接し方に優しさを感じるし、成長も感じた。また、前作では上手く行っていなかった母との関係も和やかになっているようでホッとした。 -
Posted by ブクログ
無気力だった少年が、
園芸好きの青年と老女に出会い、
植物を通して出会った人々の困り事や謎を解いていく連作短編集。
わたしが1番好きな花
「勿忘草」ーワスレナグサー
花言葉:私を忘れないで、真実の愛
タイトルから発売前から気になっていて、
積読にあったのをようやく読めた。
やっぱりこう、普段人間の汚いところが
描かれた小説やドラマ、SNSを見るから、
こういう純粋な物語は沁みる。
最近編み物にハマってしまって、
読書ができなかったけど、
最後の章はイッキ読みしてしまった。
自分では持っていない知識が全開で解説されるため、
とくに花や植物好きには堪らないお話だと思う。