真紀涼介のレビュー一覧

  • 勿忘草をさがして

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    ネタバレ

    胸があったかい想いでいっぱいに包まれる読後感。
    航大と拓海のような友達関係が深まっていくってすごくステキだ。
    植物が絡む小さな謎を解いていく過程は、航大と一緒に楽しませてもらえた。
    家族とも職場とも違った第三の自分の居場所や人との繋がりって、なかなか出来づらく貴重だ。
    ・・・・・・・
    何か夢中になれるような楽しみが見つかればいいのになと思えど、何も変わらない日常の中でどう見つければいいのかなと漠然と思いながら過ごしている今。
    菊子さんのちょっとした言葉がとても胸に残る。
    『何でもいいのよ。とにかく自分がしたいことをするの。それを探すこと自体、とっても、楽しいと思うわ』
    『コツは、少しでも気にな

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    2024年01月06日
  • 勿忘草をさがして

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    ネタバレ

    確かにやり過ぎは良くない。でも暴力は駄目と言われてもやらなきゃやられるからね。
    この件に関して航大君は何も悪く無いのでは?と正直思いましたが話が進まなのでそういうもんだと思う事にしました。

    人と自然と関わり根本的な部分が変わる訳では無い。けど気持ちが変わる。視野が変わる、広がる。
    そして前に進める。何よりも大切。

    菊子さんと航大君とたまに拓海さんの会話は楽しそう。同年代の友人とする会話とはまた違う面白さがありそう。

    紙風船が地面からお花みたい咲いてると聞いてフウセンカズラかなって思ったけど違うかった。残念。
    でもお花みたいに咲いてるかと言われたら違うなってなった。

    親子と言っても別人で

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    2023年06月14日
  • 勿忘草をさがして

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    第32回鮎川哲也賞受賞作品
    植物に纏わる日常の謎を描く、詩的情景美しい連作短編集

    心身共に傷を負った主人公男子高校生と、登場人物たちの優しくリズムの弾む会話、人を思い遣る心を丁寧に追い、とても読みやすい

    苛烈な設定が多い昨今、ゆったりと流れる時間にとても満たされました

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    2023年04月23日
  • 映画ノベライズ デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

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    主人公の太一が大学4年生になったときの話です。
    デジモンアドベンチャーは自分が小学生の時に見て以来だったので懐かしいなーと感じました。最後まで読んで、(大人になったんだな)と実感しました笑。
    個人的には懐かしさも含めて星5です。

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    2020年02月14日
  • 勿忘草をさがして

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    花木にまつわる連作ミステリ。主人公は高校二年生の航大くん。ある事件がきっかけでサッカー部を辞めることになり、やる気も起きなく何も熱を持てずに過ごしている。そんな時に出会った、菊子さんと孫の大学生の拓海くん。彼らとの出会いが、航大くんの救いとなって、良い方向へ向かっていく。ホームズ役の拓海くんはまだ大学生なのに、老成した落ち着きぶり。花木のことはあまり知らないので、へぇと思いながら読んだ。
    爽やかな話だった。なかなか探しても見つからなくて、ティーンズのカテゴリに入っていたのをようやく見つけた。大人でも充分楽しめる。

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    2024年11月02日
  • 勿忘草をさがして

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    草花と謎と優しさと、の話。
    高校生の航大くんと大学生の拓海くんが沈丁花をきっかけに出会い草花とささやかな謎を解き、少しずつ成長していく話。航大くんが良い子やから、こちらが感じる憤りもホッとするような優しさに昇華してくれる。今まで気にしていなかった草花が気になる、という航大くんに完全同意する。私もこれを読んでどんな花か検索したり道端の花に目をやったりし始めた。ほっこり。

    ・春の匂い
    沈丁花が植えてある家を探す航大が、拓海とお婆ちゃんに出会い、拓海と共に探す話。三大香木の沈丁花を見て香りたくなる。そしてその家を探そうと思った航大の過去に眉を顰める。理不尽な扱いを受けた航大が悪くない、それくらいが

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    2023年12月16日
  • 勿忘草をさがして

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    なんでしょうか…優しい人になった気分
    もともと優しい人ですけど(●︎´艸`)ムフフ

    主人公は高校生・航一
    明るくてポジティブ、サッカー部でも一生懸命な爽やかな高校生です。
    友達の喧嘩に巻き込まれてサッカー部を退部
    帰宅部の毎日は輝きを失いイライラする自分がイヤで、ふと以前一度だけ偶然助けてくれた沈丁花の咲く家に住むお婆さんを探すことに…

    偶然その家を探す手助けをしてくれた大学生・拓海との花に囲まれた日々で航一の毎日が輝いていく…


    ってもう爽やか〜♪嫌な人出てこないし笑
    航一の学校生活の事件とも言えない問題を拓海が真剣に考えてくれて解決!そして成長( ´ ▽ ` )


    重い作品の後はホ

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    2023年06月23日
  • 勿忘草をさがして

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    思いもよらぬ友人のトラブルに巻き込まれ、サッカー部を退部して以降、何をしても楽しさを感じずに鬱々としていた高校2年の航大。
    入学前にサイクリング中に転倒し、手当てしてくれた親切なおばあさんを思い出し、もう一度会ってお礼を言いたくて探す途中で出会った無愛想な大学生の拓海。
    この2人が、植物に纏わる謎を解いていく。
    青年2人と植物や花に大いに癒される。
    毒を感じさせない好感の持てる連作短編集である。


    ゆるやかで優しく始まる短編の1作目から徐々に面白い展開になり飽きさせない。
    植物に興味が湧いてくること間違いない。




    ○春の匂い〜航大が親切なおばあちゃんの家を探すのだが1年前でうろ覚えのた

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    2023年06月11日
  • 勿忘草をさがして

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    ネタバレ

    読みやすい

    植物が気になってくる
    自分の庭を育ててみたくなる

    植物に関わる謎に関しては、ちょっと短絡的な面が気になった

    日本の金木犀は中国から輸入 雄株のみ 接ぎ機にて増やすしかない

    亡くなった人間が生きていられるのは、生きている人間の記憶の中だけだ

    シオンの花言葉 あなたを忘れない

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    2024年12月22日
  • 勿忘草をさがして

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    まず、表紙が素敵。こんな素敵な庭で菊子さんのような可愛らしいおばあちゃんが美味しいお菓子と飲み物でもてなしてくれるなんて最高。
    だが探偵役は菊子さんではなく、孫で無愛想だけど優しい大学生・拓海。
    主人公の高校生・航大が一年前に出会った沈丁花のある家に住む高齢女性を探すという、あまりに大まかな手掛かりだけでのミッションに拓海が付き合ってくれたことをきっかけに、二人は様々な謎解きに挑む。

    とは言え、学校から少しずつ消える植木鉢や、なぜか植物が上手く成長しない花壇、蔦に覆われた密室といった、ミステリーとしてはささやかなもの。
    だがそこには優しさと人の気持ちにきちんと向き合う誠実さがあって微笑ましく

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    2024年02月10日
  • 勿忘草をさがして

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    ガーデニングやお花についての小さな謎、蘊蓄と共に謎解きを楽しめる展開。

    「四季折々の花が咲き誇る庭で、おしゃべりしながら美味しいデザートをつまむ」
    ちょっとしたことがご縁で始まった老婦人と無愛想な大学生との交流。
    鬱屈した日々に射し込む穏やかで優しい時間。
    ささやかだけど大切で、贅沢な時間。

    航大と友人の会話のキャッチボールが軽妙で愉しげでいい。学生時代が懐かしくなった。
    短編ごとに作品のもつ趣は少しずつ異なっていますが、誰かしらに屈託があり、ラストは謎解きとともにスッキリ。
    優しい読み心地の連作短編集でした♪

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    2023年09月12日
  • 勿忘草をさがして

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    友達のケンカに巻き込まれ正当防衛だけど相手に怪我をさせてしまった主人公。熱心に打ち込んでたサッカー部も自発的という名の元に退部することになり、親も我慢できたのではと百かばってはくれない。心にバシバシとげができてる。そんな時に優しくしてくれたお婆さんを探すのだが覚えているのは庭のことだけ。その庭探しをひょんなことから助けてくれるおしゃべりのお婆さんと庭に詳しい大学生の孫。彼らと親しくなりいろいろ植物からみの謎をといていく連作短編集。殺人事件とか派手な事件はないけれど、人の心は難しいし優しいしややこしい。
    最後は前向き。もし続くならまた読みたいなあ。

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    2023年08月19日
  • 勿忘草をさがして

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    優しさにみちた連作短編集。優しさというのは時に残酷で良いと思える行為が相手を傷つけてしまうこともある。本作はそうならないように丁寧に大切に描いていると感じた。モチーフが「花」なのもそれが起因してあると感じられる。加えて意外にといっては失礼だが主人公らの会話が良い。完全な青春小説なので同級生たちとのたわいもない会話も多々出てくるがこれが中々に良いのだ。ふざけすぎるとしらけてしまうのだが絶妙なラインを付いてくる。読んでいて楽しくなった。本作は鮎川哲也賞の優秀賞作品だが、この賞には日常の謎が映える。

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    2023年08月13日
  • 勿忘草をさがして

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    一年前、偶然出会ったおばあさんに会いたい。しかし手掛かりは、庭に沈丁花が生えていることと、その庭で交わした会話だけ――。トラブルにより部活を辞め無気力な日々を送る航大が、一年前の記憶を頼りにある家を探していたところ出会ったのは、美しい庭を手入れする不愛想な青年拓海だった。拓海は植物への深い造詣と誠実な心で、航大を導いていく。植物と謎を通して周囲の人間関係を見つめなおす、優しさに満ちた連作ミステリ。



    サッカー部でトラブルと起こし、部を辞めた航大。そこからずっと鬱々とした生活を送っていたときに出会った大学生の拓海とその祖母の菊子。2人は航大の話を聞いてくれ、そして探している家を特定してくれた

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    2023年08月12日
  • 勿忘草をさがして

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    草花をテーマにした「日常の謎」系のミステリ。ミステリというには非常に小さな謎だったりもしますが、この手の話にありがちな「ちょっとした日常の出来事に、実は裏ではこんな悪意が・・」みたいな読後感の悪さがほとんどないのがよかったですね。まあ人によってはそれを物足りなく感じる人もいるでしょうけども。ミステリ要素もさすがにちょっと薄目だし。
    だからまあミステリというよりはちょっと心温まる連作短編くらいの位置づけがいいのかも。人ががつがつ死ぬ話ばっか普段読んでるとたまにこういうのが沁みるんだよなあ・・・

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    2023年07月05日
  • 勿忘草をさがして

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    植物にまつわるミステリーを男子学生が(高校生、大学生)解いていく。植物も人間関係も複雑だけど、きちんと手間をかけることで良くなっていく姿はいいものだなと思う。花の香りが漂ってきそうな瑞々しい小説だった。

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    2023年06月08日
  • 勿忘草をさがして

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    ネタバレ

    【収録作品】春の匂い/鉢植えの消失/呪われた花壇/ツタと密室/勿忘草をさがして

    植物が絡むささやかな“事件”を通して周囲の人間関係を見つめなおす、優しさに満ちた連作ミステリとのこと。

    高校生の航大が、大学生の拓海とその祖母と共に過ごす時間は温かい。他人だからこそというのはあるし、植物が介在するのもあると思う。拓海は「名探偵」ではなく、「友人」という立ち位置におり、彼自身も成長途上の青年である。こういう出会いがあると人は少し生きやすくなると思う。

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    2023年05月10日